大郷戸アルプス周回と富谷山

(地図と写真はクリックすると元サイズで表示)



-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 リンゴさんが過日歩かれた大郷戸アルプス。その耳慣れない名前に興味を抱き地図を見ると、雨巻山の一つ西側の山域にあるということが判った。最近地元の人によって開発されたということだが、あまりメジャーになる前に歩かせていただこうと計画をした。

 朝、目覚めてみると前日の天気予報が嘘のような曇り空が拡がっている。若干意気消沈するも高曇りだから時間と共に青空が拡がるのを期待して車を走らせた。
 前夜、パソコンの詳細な地図からカーナビに目的地を転送していたので道は迷うことが無かった。ネットでリンクしているナビはこういう時は心強い。

 8時半頃にに駐車地の三ノ宮神社に到着するも、依然として雲は晴れていない。北側が徐々に明るくなりつつあることに希望をつなぎ、一時間程車内であれやこれやと時間を潰す。だがあまり改善する見通しも感じられないまま支度をして出発をした。

 地図と睨めっこで住宅地を進み、荒町自然公園への道標を見て左折。公園へと続く静かな路には名前入りの巣箱が所々にかけられていて、周辺が地元の人に愛されているのが窺われる。

出発点の三ノ宮神社(帰りに撮影)
住宅地の中を左折
公園へと続く静かな路


 公園入口から更に進んで行くと僅に登りきった先が浅間神社が建つ四等三角点ピークだ。山頂広場には四阿やベンチなども設置されていて地元の方々の憩いの場なのか。僅かに登っただけなのになかなか贅沢な眺望である。空気が澄んでいれば、いつもより遠く見える冠雪の山並もう少し鮮やかに見ることが出来るだろう。ようやく青空が拡がってきて気持ちも軽くなってきた。今日一日楽しく歩けそうだな。

名前入りがナイス
公園へと進む
三角点 前沢南 標柱が無い


 浅間神社を後にして一旦車道歩き。金毘羅神社を過ぎるとすぐ左手に登山道の入り口があった。

北の山も遠い
ピークに建つ浅間神社
金毘羅神社を見ると・・・


 特に道標などは無いがこれほどに明らかな道型があれば充分であろう。
 一つ目のピークである行灯峰へのルートが解らず、どこかで適当に直登しようかと考えながら進んでいくと踏み跡あり。
 これを追って行くとすぐにピークへ達した。
 山名板は最高地点より少し下にあったが、ピーク地点はいろいろ散らばっていてあまり良い雰囲気ではない。

ここからがルートになる
一つ目のピーク、行灯峰
頂部はいろいろ散らかっている


 引き返して下ると分岐があり、真っすぐ降りると先ほどの周回ルートと合流したようである。
 そこには手製の道標が設置してあり、行灯峰へはここから登るのが正しいらしい。

 程なく一本目の鉄塔へ到着。陽の届きずらい樹林歩きが続いていたので、開放的な風景が目に眩しい。北側には先ほどの行灯峰が思ったより大きく横たわる。一方、南側は阿部岡浅間山方面だろうか。気持ちよく電線が伸びていく。

道型を辿って降りたら道標あり
一本目の鉄塔 眺望が期待できる
先ほどの行灯峰は案外ピラミダル


 一旦だらだら登った次は急坂が待ち構えていた。その名は『夫婦坂』。
 名前の由来は何だろうと考えながら登っていくと、途中に珍しい『夫婦の木』あり。なるほど、と名前に合点。

南側は阿部岡浅間山方面だろうか
写真で見るより急だった
確かに珍しいね


 二番目の鉄塔地点もまた爽快な眺望を楽しませてくれる。大郷戸アルプス周回ルートには福島幹線と福島東幹線の鉄塔がそれぞれ2本づつ存在し、東西の尾根で計4本の鉄塔を巡る旅なのだ。
 やや急な大岩坂を登りきると、そこに二つの岩が出現。けっして大きいとは言えないが東西の尾根では露出した岩はここしか無かったかもしれない。
 岩瀬町の『猟区』という看板を数枚見かけたが、いつも歩く山域では『休猟区』や『禁猟区』はよく見るので新鮮に感じる。鹿や猪の気配は感じられなかったので獲物は鳥類なのだろうか。

二番目の鉄塔より大政山東方の283.4mPかな?
この坂を登りきるとコースで唯一の岩がある
“猟区”という看板は初めて見た


 周回尾根の中間点から富谷山へ。林が切れると重機道でぐるぐる輪切りになった頂部を目指す。
 最高点と思しき場所には山名板などはなく殺伐とした雰囲気。もともと三角点があるわけではないがなんとなく興ざめな頂きである。だが、禿山なので景色はすこぶる良い。

東西周回尾根の中間から富谷山へ
三角点や山名板は無いがここが最高点かも
荒涼とした頂稜部

加波山と筑波山が大きく見える
雨巻山も威風堂々
富谷山北側も無残な姿


 眼前の大きな加波山と筑波山を眺めながら昼食を楽しんだ後は東尾根へと踏み出す。
 序盤はなだらかな下りに鼻歌気分。そして登りに転じれば掘削地のヘリを登りきった場所が展望地である。

 展望地で休憩中のハイカーと会話をしていると、このルートを拓いた方(地元の方)とそのお仲間。
 名刺とコースマップを頂く。
 東尾根は境界尾根なので恐らく以前から踏み跡があったように感じるが、西尾根は時に巻き、時にトラバースし、よくもまぁ巧みに道が出来ているなと感じていた。道型の確かさに案外以前から歩かれていたのではと思っていたが、どうやら最近藪を刈って道を作ったらしい。いやはや頭が下がる思いである。最近歩く人が増えてどんどん道型がしっかりしてきたようである。今少し黎明期に訪れたかったという気持ちも禁じ得なかった。

 皆さんが出発した後も展望地からの風景を楽しむ。今しがた歩いて来た西尾根が拡がり、傍らには雨巻山もその存在感を誇示している。なかなかの景色である。先ほどの方々がここの名前を何にしようか楽しく思案中なのも頷ける。

 展望地から下っていくとロープが設置された急坂があった。お隣の山にも似たような名前の坂があったが・・・
 何はともあれ滑りやすい急坂なので大いにロープに助けられた。

東尾根の出だしは穏やかな平坦ルート
掘削地のヘリを高度を上げながら
狸も転がる急斜面


 終盤も大郷戸ダムが見えるポイント、里を見下ろすことの出来る鉄塔があり、思った以上に変化のある素晴らしいルートであった。
 最後の区間は教えていただいた新登山道を経由してフィニッシュ。新登山道は先ほど展望地で会った『大郷戸アルプスの仲間たち』代表の廣澤さんの私有地を経由しているという。地元の方々の愛着のフィールドで遊ばせていただいた一日であった。

大郷戸ダムが姿を現す
最後の鉄塔からの景色は里が主役
新道出口にフィニッシュ

概略コースタイム

三ノ宮神社発(09:26)-荒町公園入口(09:40)-浅間神社 三角点 前沢南(09:54)-金毘羅神社(10:07)-登山道へ(10:11)-
行灯峰(10:32)-福島幹線№330鉄塔(10:55)-夫婦坂(11:04)-福島東幹線№318鉄塔(11:18)-三角点 大郷戸(11:32)-
富谷山(12:20)-昼食休憩-行動再開(12:58)-展望地(13:50)-狸転げ坂(14:09)-福島東幹線№316鉄塔(14:18)-
ダム展望地(14:27)-福島幹線№328鉄塔(14:35)-三角点 山本(14:41)-三ノ宮神社着(15:02)

カシミール3Dデータ

沿面距離:12.5Km
累積標高差:(±)780m
所要時間:5時間36分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

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雪道走行

 新しい車でまだ雪道を走っていない。
 今シーズン、圧雪路やアイスバーンを走り山に行くことも考えられるから、まずは雪道を体験しておこうと思い、福島へドライブをすることにした。

 前車のパジェロミニはどんな場所でも気兼ねなく入っていけて、どんな場所でも駐車することが出来たが、流石にまだこの車だとその境地にはなれない。暫くはお客様のような扱いだから、悪路の末の駐車地や路側に無理やり駐車というのはしばらくお預けになるかもしれない。まぁ、これは時間の問題かもしれないが(笑)

 で、この車。HondaSensingという安全運転支援システムというのが搭載されているのだが、これがなかなか素晴らしい機能で、「新しい車どうですか」と聞かれる度にホンダの回し者よろしくすばらしさを触れ回っている。

 ここでいちいち説明しても正確に伝わらないので公式サイトのほうを一覧いただけたらと思う。
 あくまで支援システムなのだが、実際高速に乗り、車速と車間、車線維持をオンにするとカーブ区間はハンドルが勝手に動き、割り込んできた前車がスピードを落とすとそれに追従して減速し、車間を維持して走行。前車が加速すれば再び設定速度までこちらも加速するという至れり尽くせりだ。
 ドライバーは非常時に備えているだけで一切操作しなくても良いという自動運転もどきがこの程度のグレードの車でも実現できるというのが驚きである。

 HondaSensingはホンダの大部分の車で採用されており、先ほどはN-BOXやN-VANにも搭載されるようになった。量産すればコストダウンもするだろうから益々進化する技術なのであろう。
 当然、他メーカーの車にも同様の機能があるのだろが、つくづく車は進化したなと思う。
 近い未来に完全自動運転化と言われても現実味を感じてしまうほどだ。

 ディラーオプションのナビがネットと接続(通信料はホンダが負担)しており、クラウド上のデータにアクセスしているお陰で走行のデータをパソコンやスマホで取得。そしてパソコンやスマホで作成した事前作成ルートをナビに転送なんていうことも出来る。
 いやはや、フルマニュアルでかぁちゃんナビの車に長らく乗っていた自分には驚きの連続である。

 一か月半乗ってみて短所も少し見えてきたが、最大の難点はハイブリッド故にヒーターがものすごく効きづらいということ。
 シートーヒーターがあるグレードだったのでなんとかやり過ごせるが、これが無かったら冬場はかなり辛いだろう。
 勿論長距離を走ればラジエーターもそれなりに高温になり暖かくなるが、下り坂が続く局面やモーター走行の時間が長いと(エンジンが止まっている)たちどころに風温が下がってくるのだ。片道5Kmの通勤だと風温が充分に上がる前に到着してしまう。ホッカイロのようなシートヒーターの有難味が身に沁みる。

 で、話を戻し、雪を求めて会津方面へ北上することに。
 田島の道の駅あたりから道路に少しづつ雪が出てくるが、除雪もしっかりしており希望の体験には至らず。

田島の道の駅にて 背後の貝鳴山もいつか登りたい山

 会津田島の市街地(現在は南会津町)で一旦国道を外すと雪道初体験には手頃な感じの積雪が待っていた。暫くは田舎道を行き、雪の感触を確かめる走行となる。流石に新品のスタッドレスタイヤの効きも良く、車自体の挙動も充分安心して走行出来るレベルだと感じた。もっともパジェロミニのようなダイナミックな走りの感覚とは程遠いのは仕方がない。

国道から一本外して雪道を楽しむ

なかなかの積雪量だね

 会津田島祇園会館に立ち寄り、郷土料理バイキングで腹を満たし、甲子トンネルで栃木県へ戻る。
 文字通り「走る」のが目的のドライブであった。
 次は何処のお山の麓を走るのかな。楽しみである。

道の駅下郷にて

 嗚呼、雪のお山が呼んでいる?でも空が晴れてなきゃ嫌だ(軟弱なもので)

“ぷちぷち” 一本お土産に買いました
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年明け一発目は計画の甘さで撃沈



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※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

 年が明けてしまい既に三日となりましたが、遅ればせながら、

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 ということで、年末年始の子供達+孫も帰ってしまい手持無沙汰の正月三日。今年の歩き始めはどこにしようか思案していたところ、ネタ帳をめくっていたら、野球親爺さんの一年前の記事が目に止まった。
 ルートを参考にさせていただき自分なりのアレンジを加えて計画した。

 結局時間の読みが甘かったのと幾つかの失敗。手前の尾根から見た寺久保山も思わず遠く感じると戦意喪失してしまった。
 計画ルートの半分くらいしか歩けなかった末、最後は屈辱の車道歩き。それも国道だ(*´Д`)
 もう少し早立ち&事前準備を周到に行ってから再チャンレンジすることに決め、今回は小手調べとなったのである。

 ・・・と、一旦速報を出したものの、写真を選択してもいま一つ中途半端なものしか選べない。
 やはり煮え切らない思いで歩いていたのが現れたようだ。

 途中でコンパスを使おうと思ったら、Protrekはついに完全に故障してもはや時間表示以外の機能が停止してしまった。
 更に、GPSMAP60CSxのコンパスが狂っていることに気づかずコースミス数回。
 やおらスマホのコンパスアプリを起動して見ると、自分が方角を失った事に気づき慌ててGPSMAP60CSxのキャリブレーション補正を行う始末。(;´д`)トホホ

 予定では正午に寺久保山に立つ筈だったのだけど・・・
 終盤の藪(かも)尾根のクリアに2時間は欲しかったので遅くとも1時迄には寺久保山出発だな。
 でもこれじゃタイムオーバー。
 以上、失敗の原因列挙にいとまなし。

 無理すれば予定通りに歩けたような気もするが、やはり精神的な余裕が必要。
 あと、日照時間の少ない今の時期は残り時間も重要だよね。

 と、いうことで今回はブログ記事も含めて再チャレンジを心に誓う。
 いろんな山で予定通りに歩けなかったことはあるが、それらはルートや内容が到底自分の実力にそぐわなかったからだが、今回のように自分のミスだけが要因だとやはりリベンジをこだわっちゃうものだ。
 軌跡とコースタイムだけは自己反省の意味も込めて記録を残すことにした。

 概略コースタイム

駐車地発(07:55)-城山(08:46)-255.6m三角点(09:04)-鳩の峰(09:45)-272.1m三角点(10:20)-
昼食ポイント(11:05)-食事休憩-行動再開(11:39)-車道接合(11:54)-R293へ(12:21)-駐車地着(13:46)

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手近な山だけど結構濃かったヨ



-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

 涼しくなれば自分の山の季節。
 そんな我が登山適期にとっくに突入しているというのに、なんやかやでなかなか山に出られずにいた。
 ようやくチャンスが巡ってくるも、すっかりたるみ切った四股や腹回りにいささか臆し、近場のお手軽ルートを設定した。

 計画当初では矢倉山の南東に位置する妙見山(330mP)も訪れ、鬼山(地理院は兜山と誤記)も踏んで篠井富屋連山コンプリートを考えたが、矢倉山と妙見山はそれぞれ高舘山からのピストンになる。コース終盤の足腰にちと厳しそうだと感じ、妙見山は計画から外した。(蓋を開けてみればやはり疲れが効いて最後の鬼山はパスという結果になった)

 こどもの森公園駐車場に着くと先着車無し。今日はクリスマスイブだから中高年も孫たちのプレゼントで忙しく山どころではないのかな。人気の山なれどハイカーの姿はまったく無し。
 駐車場から登っていくコースは三つあるが伐採作業中につき通行止めの案内があった。通過できるのはセンターハウス経由でキャンプ地脇を抜けて最上部から続く登山道のみである。

こどもの森公園センターハウス上部より

 登山道に入ると段々に急登。榛名山の姿は篠井集落側から見ると実に形の良い円錐形を成している。まさにそのピラミッドのような斜面を登っているのだから、納得の急登だ。

まずは一座目 榛名山

 ここまで誰にも会うことが無かったが、榛名山の山頂で地元の方だろうか。高齢の男性に会う。「今日は寒いね」と言い残し、熊鈴の微かな音色と共にあっというまに姿が見えなくなった。石祠に向かい丁寧に手を合わせていた後ろ姿が印象的であった。

続けて男山 北側の直登ルートは伐採の影響で封鎖されていた

 まずは一区切りの本山へと立つ。相変らず眺望は素晴らしい。女峰山は雪雲に深く覆われている。今日は風が強いから景色も良いが、立ち止まるとみるみるうちに体が冷えてくる。

そして本山

 飯森山への登り返し地点にある鉄塔から見た景色。
 なんの変哲も無い482mP。あぁ、何故かあそこを踏んでみたいという衝動に駆られるなぁ。
 

南いわき幹線№241鉄塔下から見る482mP(右側)

 何度か息をつきながら飯盛山の急登を登りきる。
 初めてここを登った時は息も絶え絶えだった思い出が懐かしい。

石祠に大吟醸

 飯森山から下りに転じると、ようやく今日の目的地である矢倉山と高舘山から延びる稜線が見渡せるようになる。
 見る限り変哲の無い尾根繋ぎという感じだが、現地は想像以上に複雑であることをこの後知ることになる。

これから向かう、左が矢倉山そして高舘山

 飯森山の下りは相変わらず滑りやすい急斜面なのでロープが実に有難い。
 約12年前、同行した息子が登山靴を履いていなかくてこの下りで難渋していた記憶が蘇った。

飯盛山の下りはロープにサンキュー

 一旦舗装林道で繋ぎ、富屋連峰へと踏み込む。
 以前から気になっている名前の青嵐峠。ググってみてもこれといった情報が見つからないが、峠の南北にある地形図に描かれた破線道は道型も微かに痕跡を残している。ここを辿ってみるのも面白いかもしれない。

 順調に高舘山へ到着した。広々としているが眺望は枝越しであまりすっきりしないのが残念だ。不人気故に訪れる人も少ないのであろう。麓の日光サーキットの爆音が気になるが、それを差し引けば雰囲気はとても良い。

広々とした高館山へ

しかし、今日はここから先が核心部なのだ

 山頂裏手に廻り、ここからが今日の核心部である。
 地形図を見る限り、広尾根の方角さえ間違わなければ大丈夫だろうと思っていた。
 薄藪に踏み込むと、まずは大岩のお出まし。
 一つの岩が6~7mもあろうか、そんな岩が縦に数個連なっており、さながら絶壁の様相を呈している。脇から足を滑らせたら無事では済まされないだろう。西側から見る高舘山は穏やかな雰囲気があるが、実は裏手に地理院地図も把握していないこんな厳しい表情を持っていたとは、まったくもって予想外であった。

おぉ!いきなり岩壁が連荘!高さ数十m

 この岩の出現に心が慎重にならざるを得なかった。進む方角に岩は無さそうに見えるが、斜度が思ったよりキツかった為視界の効きやすい方角に少し振って下降を開始。だいぶ下げた所でルート復帰を試みるが今度は結構な深藪に手こずる。一帯は既に自然に還ろうとしている古い作業動が随所に交差しており、より複雑な地形となっている。実際問題、道が道として機能している間はよいが、そこが深く藪化すると斜面が寸断されるだけで歩きづらいことおびただしい。

先が見通せないので木立のみが情報

 緩急繰り返すルートも藪が途切れれば随分と気が楽になった。やがて鉄塔を通り過ぎると最後の登りにかかる。

こんな極楽区間もあり

ラストはすっきりした登りを詰めると・・・

本日の目的地である矢倉山へ到着

北風が強いので岩陰でザックを降ろす

 いつもの昼食とコーヒーで鋭気を養い、そして来た道を戻る。往路は大きく外した想定ルートのキープは、藪に逆らいながら登ることを除けば比較的楽。なんでこんな事してるのかなという自問と隣り合わせにこの状況を楽しんでいる自分がいるのが面白いものだ。

帰りはしっかり想定ルートで 藪は濃かったけれど

脇に逃げるとまたルートを外すので懸命にセンターキープを心がける

 無事高舘山へ復帰すれば後はしばらくのんびりと登山道を進むのみ。
 ところがどうしたことか、黒戸山を通過するあたりで太ももに痛みが出始めた。やはり少し力み過ぎたようである。
 しばしマッサージをして落ち着いてきたが、最後の鬼山も藪登りなのでここは安全の為にパスしよう。

やれやれ最後の兜山だ

 兜山からの下りが本日二度目のハイライト。
 山頂の北側はやはり大岩が点在しているが、高舘山程の厳しさは無い。

裏手に廻ると巨岩が幾つか連なる

 慎重に岩を避けながら下るとすぐに斜度が緩み小藪を進む。ほどなく藪が切れると集落の建物が見えるようになった。
 あとは車道歩きを残すのみ。

岩ゾーンを抜ければ、ほどほどの藪がお出迎え

ようやく藪ゾーンも終わり

奥、右手から着地

右手の山頂から左の尾根を降りてきた

既に冬なれど晩秋の雰囲気も漂う

車道歩きも田舎道は楽しいものだ

朝登った榛名山 山頂直下は確かに急登だね

新しい相棒の元へ帰着

概略コースタイム

駐車場発(07:47)-展望台(08:15)-榛名山(08:36)-男山(08:51)-本山(09:16)-飯森山(10:08)-
青嵐峠(10:29)-高舘山(10:56)-矢倉山(11:54)-昼食休憩-行動再開(12:30)-高舘山(13:13)-
黒戸山(13:45)-兜山(14:06)-車道に接合(14:39)-駐車場着(15:32)

カシミール3Dデータ

沿面距離:15.5Km
所要時間:7時間45分

カテゴリー: 宇都宮の山 | 8件のコメント

さよならパジェロミニ

 さよなら、パジェロミニ。
 新車登録から15年。前オーナーと自分で丁度半分づつ乗ったところで残念ながら引退とあいなりました。
 何処にでも気軽に入っていける我が強力な相棒として里山徘徊に大活躍でしたが、流石にあちこちガタが出始め、諸般を鑑み買い替え時かなと判断しました。

 エンジンはまだまだ元気なのだけど、3ナンバー並みの燃費と長距離ドライブは決して得意でないその走りを考えて泣く泣く手放すことにしましたが、維持費を考えなければ手元に置いておきたい一台です。しがないサラリーマンには叶わぬ夢。せめてもの思い出に、さよならドライブをしてきました。

(取材地:県内数か所(笑))

 
 
 
 
 
 
 

 で、22日夜、会社帰りの〇ッグオートのお店でバジェロミニに別れを告げ、翌23日に新しい相棒との出会い。
 今度の車は全然違うタイプでしばらく林道は走れそうにありませんが燃費は最高。何から何までハイテクの固まりみたいで、今まで『フルマニュアル』なクルマ乗りだった自分には驚きの連続です。

 とまぁ、新しい車の話は別な機会にでも。
 何はともあれ納車記念ドライブで県南の紅葉名所に行ってきました。
 既に盛りが過ぎてしまった感がありましたが、今年の紅葉にようやくありつくことができました。

 

 
 
河岸を変えて別な場所で
 
カテゴリー: 日記 | 8件のコメント

望郷ライン

 過行く秋を楽しみに、望郷ラインを走ってきました。
 このブログでは定番だけど、いつ来てもいいね。
 バイクで走り去るのも良いけれど、いつの日かじっくり訪れてみたいなぁ。

里の錦秋

秋を堪能

望郷ライン いつ来ても良いね

カテゴリー: バイクとツーリング | 4件のコメント

5ヶ月ぶりの山行は部活のシゴキ並み!



-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

高原山の過去の記事
    2018年05月18日  鶏頂山敗退なるもシロヤシオロードを満喫
    2018年03月18日  続、今年の釈迦ヶ岳
    2017年02月17日  今年の釈迦ヶ岳
    2016年05月16日  守子神社ルートより権現沢左岸へ周回
    2016年02月16日  冬期釈迦ヶ岳登頂 だが雪は少なくちょっと残念
    2015年10月15日  西平岳を目指して釈迦ヶ岳
    2010年10月10日  大間々より西平岳
    2008年10月08日  紅葉間に合わず!ガスの高原山を歩く
    2007年06月07日  高原山最高峰 釈迦ヶ岳へ登る

 六月の初頭に白根隠山に登って以来山行はご無沙汰だったが、暑さも去り仕事のほうも夏から初秋にかけてのお祭り状態からようやく脱することが出来た。まずは手(足?)初めてのウォーミングアップ。

 那須や日光は平日が自分のものになるまで縁がない。リタイヤまで暫くはお預けとして、地味な所で心に沁みる秋を楽しもうじゃないか、と選んだのが西平岳経由の釈迦ヶ岳であった。どうせなら5月に体力気力切れで敗退した鶏頂山を目指そう。

 鶏頂山を踏むのは今回が二度目となるが、前回は深いガスに包まれた寂しい山頂であっただけに10年越のリベンジである。だが、西平岳経由の長丁場で登った釈迦ヶ岳からの激下り、そして鶏頂山への急登にいささか参りながらぼやきが入る山行にもなった。今これを書いている週の頭、久々に味わうふとももの筋肉痛Max。でも、思い返せばそんな辛さもやはり楽しいのが山登りというものである。

 釈迦ヶ岳開拓の奥から荒れた林道へとパジェロミニを進める。2015年に同じルートを登った時は林道が大雨で崩落し進入できなかったので、守子神社からトラバースしてこちらの登山口に辿り着いたいきさつがあった。今回は通行止めの登山口まで車を進めることが出来た。
 余談だが、思う所あって車の買い替えを決意した。新しい車は楽しみではあるが、パジェロミニのように気軽にどこにでも入っていけるタイプでないのがちょっと残念だ。そんな訳で納車まであと一か月くらいの間、なるべくパジェロミニ好みの所を走ってやろうと思っている。

丁度良い駐車スペース
さぁ、スタート
秋の落とし物


 三年前の西平岳ルートは地形図から読み取れる淡々とした高度上げに半ばビビりながら歩き、思った以上に疲れた記憶がある。だがお隣のよく似た尾根の守子神社ルートを何度か登っているうちに、潜入感はすっかり消えて今回は思った以上に足取りが軽い。まぁ実際バテるんじゃないかと思ってギアを一段落として歩幅などに気を使って歩いたのは事実だが。

見上げれば見事な黄葉
歩き慣れた守子神社からの稜線も美しい
 


 気温は少し低め、立ち止まると幾らか強めの風が寒くも感じるが、暑がりな自分にはシャツの上に薄手のウィンドウブレーカー1枚で充分。やっと山歩きの出来る季節になったなぁと実感する。
 西平岳から先は笹に覆われた登山道となり、先へ進めばの崩落地到達してに視界が一気に拡がる。胸のすく眺望である。

西平岳は相変わらず不愛想
この先笹が多いが道型は問題無し
中岳から釈迦ヶ岳の登り。辛そうだね

西平岳肩の崩落地
鶏頂山の足もとに拡がる裾野
眼下に白い石祠そして鶏頂山全景


 赤い砂礫の地面をよく見ると霜柱が出来ている。北から吹き付ける風で耳が痛い。長居は出来そうもないが、実に爽やかな眺望。このルートで登ってきたかいがあったというものだ。
 崩落地より下り、目の前の中岳に取り付こうとすればまったく信頼出来ないくたびれたトラロープのお出迎え。相変わらずのフィールドアスレチックぶりに思わず笑ってしまう。

石祠より西側日光方面
奥、ミツモチ山
中岳は相変わらずアスレチックゾーン


 木の下のトンネル回廊をくぐるようにして登り詰めた中岳の石祠には古い眼鏡が置かれていた。目に関係する謂れがある山なのかはたまた・・・仔細は謎である。
 中岳から釈迦ヶ岳への下り区間は以前にも増して荒廃したような気がする。ロープはますます古ぼけ、足もとは一層狭くなった感がある。慎重に通過してコルに到着したら、さぁ、一歩一歩焦らず刻みながら高みを目指そうじゃないか。

中岳山頂の石祠 目にご利益ありや
笹をかき分け釈迦ヶ岳への登り
振り返る中岳はいつも凄みがある


 西平岳ルートが終始たった一人だったのに、釈迦ヶ岳の山頂の人の多さといったら相変わらず半端ない。かき分け登ってきた笹でびっしょりとズボンの裾を濡らした自分は一人異端児。急登で息が乱れていたけど、ちょっと大見得張って立ち止まりもせず山頂通過だ。今日のこの余力なら鶏頂山は充分射程だろう。

 大間々方面との分岐から始まる激下りで多数のハイカーが登り返してくる。交差する人全員に問われた。
 「どこに行かれるのですか。この先は鶏頂山ですよ」「その鶏頂山に向かっているのです」というやりとり多数。
 皆さん大間々への下山路と間違えて降りてしまったらしい。急降下区間なのでお気の毒としかいいようがない。

 厳しい下りが終わり、いざ降りてきたところを見上げてみると「あぁあれを帰りに登り返さなきゃならないんだなぁ」とちょっとブルーな気分になった。いやはや、カラ元気もひと段落である。行く先を見上げると鶏頂山にに至る間にコブ一つを越し、更に最後に急登がある。まだまだ一汗絞られそうだ。帰りの体力を考えるとやはり牛歩戦術で更にギアを一段落とすべし。
 最後の急登に喘ぐもようやく到達した5年ぶりの山頂は好眺望で自分を迎えてくれたのが嬉しい。

釈迦ヶ岳山頂はスルーして鶏頂山へ接近中
鶏頂山より釈迦ヶ岳と中岳
中岳と西平岳


 久しぶりのカップラーメンとコーヒー。そして念願叶った眺望をいつまでも楽しんでいたかったが、釈迦ヶ岳に戻る為には厳しい登り返しが待っているのでのんびりはしていられない。

 片付けを始めた頃、山頂神社のほうから物音がしてそのあと低い声で祝詞が聞こえてきた。支度を終えてザックを背負って向かうと、正面の扉が開け放たれた社殿の中には片付けをする若い神主さんが居た。
 「定期的に訪れているのですか」と問うと「年に二回大きなお祭りがありますが、今日はそのうちの一回です」という事らしい。
 お祭りといっても一般的なそれでは無くてあくまで神事としてのお祭りのようだが、貴重な日に巡り合わせたものだ。
 下り始めると神職者の装いの男性が箇所箇所で刈払いをしながら登ってきた。しばらく下るともう一人の男性が刈った笹を片付けながら登ってくる人。二人にはすれ違いざまに「ご苦労さまです」と素直に声をかけると先方も嬉しそうに答える笑顔が印象的であった。恐らく北のスキー場方面の鳥居から神社までのルートを神事に合わせて整備しているのだろう。

 往路あれだけビビっていて心の準備は充分だったのが功を奏したのか、思った程苦労せずに釈迦ヶ岳まで戻ることが出来た。途中で交差したハイカーのほとんどは自分が鶏頂山に向かっていた時の人と一致。皆さん北から登ってきて鶏頂山と釈迦ヶ岳ピストンのルートのようである。

 山で中高年が多いのは今更語ることでもないが、今日の鶏頂山~釈迦ヶ岳は殊更平均年齢が高いような気がした。やっと齢六十に届かんとする自分より一回り以上年上であろう、人生の先達である諸兄諸姉が時に嬌声を上げながら厳しい上り下りをしっかりした足取りでこなしていくのである。そんな姿を見ると、果たして自分はあの歳にあの体力が残っているのかと大いに懐疑的になってしまうものだ。

西平岳の崩落地アップ
今日は鶏頂山神社の祭禮日だそうだ
釈迦ヶ岳へ戻ってきた


 時刻がずれたせいもあり、すっかり人が引いた静かな釈迦ヶ岳。行きはスルーしてしまったが、冬場のようにすっきりした平野部の眺望をしばし楽しんで山頂を後にする。塩谷へ下る道は笹深く、見えない足もとに気を遣わないといけないが、降りていく稜線が一望できる下りの爽快さは秀逸だ。
 今年の冬も登った雪のこのルートに思いを馳せると、尾根の芯を辿ったその時の光景が鮮やかに思い出されてくる。

先ほどまで居た鶏頂山
おなじみ日光連山アップ
守子神社方面へ下る 笹深し


 前山まで下ると、今日は分岐を右へ。釈迦ヶ岳林道終点へ至る下山路である。今回初めて通るルートだ。

冬も良いけどこの時期もこのルート良いね
 
前山から今日はお初のルートで右折


 トラバース区間が実際には地形図に描かれた場所から少し離れていたものの、前半真っすぐ下って、そしてトラバース、再び真っすぐ下って林道へという明快なルート。こちらも歩く人は極端に少ない模様だが、静かな森に包まれたた良いルートで、喧噪の大間々ルートを好まない方にはお勧め度はかなり高い。

豊かな森をトラバース
静かな森が秋一杯に包まれていた
廃林道へ接合して下山終了


 やがて到達した廃林道。車を置いた登山口から続いているこの林道だが、途中に靴幅だけを残して崩落している区間や道路陥没、そしてガケ崩れ箇所あり。オフロードバイクとて往来は無理。唯一可能なのはマウンテンバイクで難所は担ぎで通過といったところだろう。
 道としての使命を終え、今まさに自然に還ろうとしている遺構にも美しい秋が訪れていた。

林道もまた秋色
仕事を終えたカーブミラーが寂しそう
朝登った尾根にも夕方の色が近づく

概略コースタイム

駐車地発(07:29)-1501m(08:36)-西平岳(09:15)-中岳(09:47)-釈迦ヶ岳通過(10:21)-1655m(10:39)-
鶏頂山(11:32)-昼食休憩-行動再開(12:07)-釈迦ヶ岳(13:19)-塩谷に向けて下山(13:31)-前山先の分岐点(14:25)-
廃林道へ接合(15:08)-駐車地着(15:26)

カシミール3Dデータ

沿面距離:12.5Km
累積標高差:(±)1,484 所要時間:7時間57分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

カテゴリー: 塩谷の山 | 4件のコメント

涼を楽しむ

 長らく更新をさぼってしまったが、この夏の暑さ故である。夏に弱い自分にとってこの季節は辛いのだ。特に酷暑の今年は尚更であった。
 で、そんな暑い日々も一息入れたが如しのこの週末。ひんやりとした空気を纏った空に誘われて、久しぶりにクーラーの効いた部屋を出た。まずはバイクかな。

 土曜日は大型バイクのエンジンに火を入れて、日光、光徳牧場、山王林道、川俣温泉へと抜ける周回。
 宇都宮市内でさえもメッシュのジャケット越に感じる初秋のような空気の冷たさ。いやぁ数日前までの暑さが嘘のように心地良いじゃないか。
 いろは坂を登りきると、もはや涼しいを通り越して寒いね。思わずウィンドブレーカーをジャケットの下に追加。あー、でも暑いのより何倍も快適。早く秋が来ないかなぁ。

裏太郎山を見ながら走るこのルートは珠玉のツーリングコース

 で、明けて翌日日曜日も同じく爽やかな天気じゃありませんか。よし。今日はオフロード車だ!
 ということで、ルートは時々発作的に走りたくなる今市ダム周辺の林道へ。

今日はこんな所へ

 そんなに距離が長くはないが、行き止まりが多い昨今の林道で珍しく全線抜けているところが好感度だ。支線は行き止まりだけど、それも適当に遊べるのも良い所だ。

オフロード感満載

 峠でエンジンを切ると爽やかな風が吹き抜け、ハンドルの上にトンボが止まった。遠く見えるのは日光市街か今市市街か。今市ダムの西側エリアは案外秘境感があって良いものだ。

もうちょっと涼しければここでご飯なんてのも乙

 

最後は六方沢の橋を見ながら下っていく

カテゴリー: ジェベルで散策, バイクとツーリング | 4件のコメント

息子、父親となる

2018年6月16日早朝。息子、父親となり、そして吾は爺になる。

翌17日。片道400kmの道のりを軽自動車で飛ばして会いに行きました。

元気で健やかに育ってくれる事をじいちゃんばぁちゃんは心から願っています。

カテゴリー: 日記 | 16件のコメント

再訪!白根隠山



-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

白根隠山の過去の記事
    2016年05月16日  いやはや、実に遠かった錫ヶ岳

関連山行
    2011年10月11日  白根山から金精峠周回

 来週には関東地方も梅雨入りするらしい。すっかり気温が上がってしまった最近だから低い山は暑くて耐えられないだろう。ならばと未だ気温が低そうな奥日光を目指す事にした。

いつもカメラを向けてしまう中禅寺湖と社山

 湯ノ湖を目指して走っていると中禅寺湖に浮かぶガス。社山っていつ見ても画になるなぁと思う。思わず車を止めてカメラを出してしまう。そんな素敵な山だ。

 今日は初めての湯元からのルート。歩き始めた頃は、「こんなに長い距離、こんなにある標高差を登るなんて鉄人では?」と思っていたが、本日とうとうその鉄人の領域に足を踏み込むのだ。{超大袈裟御免}(笑)

テントが張られたスキー場からスタート

 遮るものの無いスキー場内をトボトボ歩いていく。気温は低いが直射日光が厳しくて暑い!そう、冬の薄暗い針葉樹林の中を徘徊するのを得意とする自分にはちと陽光が眩しすぎるぜ。
 それにしてもスキー場自体も懐かしいものだ。一番左奥にある第四リフトは現在はやっていないようだが、昔おのれの足前もわきまえずにゲレンデトップに立った時の深く後悔したことが懐かしい。下の緩やかなゲレンデは子供達を連れて遊びに来たのもまた懐かしいものだ。
 ま、何はともあれ暑いのは事実で、早く樹林へ早く樹林へとぶつぶつ言いながらようやく登山口へと到着した。

まず、登山口

 歩き始めると枯れ沢沿いに付いた道は案外荒れているも途中に豪華な道標あり。栃木県最高峰への道しるべだから奢っているのかな。

こんな立派な道標は初めてだな

 だが、それとは裏腹に登山道のほうは痛みが激しくて、それを避ける為に新たな道が出来てしまって複数ルートの道型が形成されている。まぁそれだけ歩く人が多いということなのだろう。

今日のお目当てのシャクナゲに出会えてラッキー

 標高1950mあたりでシャクナゲの群落に迎えられた。若干期待はしていたものの、なかなかの見ごたえに嬉しさ隠せずに登っていく。まだまだ急登だが頑張るべし。

赤文字というのも珍しいね

 外山の肩に上り詰めると急登はおしまい。あとは天狗平の直前を除けばのんびりとした山道になる。再びのシャクナゲが嬉しいもの。

再びシャクナゲ

残雪の彼方に女峰山

 前白根山の少し手前でミネザクラが咲いていた。こちらは全くの予想外なので超ラッキー。
 というか、自分の乏しい知識の中ではミネザクラって那須しか無かったのだ。

株数は少なかったがミネザクラが咲いていた

今日の前白根山は通過点 さりとて白根山には行かず

おぉ!あれは会津駒かな

今日はこちらが目的 左端の尖がった所

ルビー色の五色沼を眺めながら下り

そして避難小屋分岐より白錫尾根へと入る

 やはり外山肩までの急登区間はじんわりと効いてきたようで足取り軽く・・・とはいかず、それでも白錫尾根に入ると元気が戻ってきた気がする。幸いな事に行く先に人の影無し。この爽快な稜線を一人占め出来るというわけだ。うっしっし。

右の端っこがゴールですぐそこに見えるが、案外歩くよ

そして、再訪! 白根隠山

 早い時間だが、此処で食事をする為に今日は山に入ったのだから、雄大な白根山を眺めながらコーヒーまでを美味しく堪能することが出来た。
 すると、後続の単独者一名。菅沼から入って白根山を越えて来た埼玉の方。喧噪の白根山頂のみならず、静かなこちら側も気に入ってもらえた様子である。

中禅寺湖を見おろし

上州方面は武尊山かな

白根山はハイカーが沢山(ズーム最大でちょっと手ブレブレ)

 相変わらず遠い錫ヶ岳。スキー場から谷詰めのルートも最近は有名らしくYAMAPには登山道として記されているとか。錫ヶ岳の山頂は眺望が殆ど無いのでピークハントなら最短ンのルートだろうが、やはり遠い錫ヶ岳を感じるなら白錫尾根だよね。なんて言いながらもあの長く辛い歩きはもう御免である(笑)

一番奥の錫ヶ岳、やはり遠いなぁ

 来し方にまた一人やってくる姿が見られた。自分はもう充分に静かな山頂を楽しませてもらったのでおいとまとしましょう。

では戻りましょう

実に形の良い双耳峰は燧ヶ岳

廃観測小屋も孤高な感じで味わい出てる

お父さんの男体山だけ仲間外れの図

 来た時は誰も居なかった前白根山は沢山のハイカーで埋め尽くされており、声高な話が遠くまで響いている。とても山頂に寄る気持ちにはなれないので登り返しで疲れた足をひきずりながらも先を急いだ。

眼下の湯元スキー場 あそこから登ってきたんだねぇ

 僅かな標高差なれど、疲れが溜まってきた足腰には厳しい五色山への登り。山頂では白根隠山でご一緒した方と再び出会う。菅沼に戻る彼とは今度こそ本当にさようなら。

残雪区間も一部あり

 国境平へ向けて下っていくとすぐにちらほら残雪が出るようになってきた。こんなに日差しがあってもやはり北斜面は多く残っているものらしい。おまけに溶けつつある雪水が登山道を濡らしてぬかるんでいるので注意が必要。こんな所で転んだらズボンが泥まみれになるのは必至。ある意味、今日のルートでは最難所だったかもしれない。

国境平まで降りてきた

 国境平まで降りてきればもう安心。あとは尾根筋で下っていくだけだなと思いきや。しばし笹薮と戯れタイム。道型は笹の下にしっかりとしているのだが、腰丈、時には首まで。先が見通せない下りはちょっと気疲れもする。時折薄い所、まったく無い所もあったが延々一時間はお付き合いしただろうか。これは登りじゃ使いたくないルートだね。ダニにこそやられなかったが、これを書いている今日現在(5日)、腹周りなどに虫に食われた湿疹数か所あり。ちょっと油断したかな。

ここからしばらく笹薮多し

 ようやく笹薮から解放されたのは尾根から東北東に向けて進路を変えた急降下である。スキー場からの登りもそうだったが、荒れた感じがするのが共通点。深い段差を下っていくのは、フィールドアスレチックみたいで元気なうちはよいかもしれないが、疲れが溜まった終盤の老体にはなかなか堪える作業だ。

激下りの末ようやく平坦な場所に降りてやれやれ

最後はここでフィニッシュ スキー場側と比べるとひっそりとしていて好印象

概略コースタイム

駐車場(06:22)-登山口(06:53)-外山の肩(08:16)-天狗平(08:50)-前白根山(09:21)-避難小屋分岐(09:36)-
廃観測小屋(09:42)-白根隠山(10:14)-食事休憩-行動再開(11:05)-前白根山手前(11:52)-
五色山(12:27)-国境平(12:56)-駐車場着(14:48)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13.5Km
累積標高差:(±)1,431m
所要時間:8時間26分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル5mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

カテゴリー: 日光の山 | 8件のコメント