ワクチンコンプリート

(写真と本文は関係ありません)

 日曜日(一日)にコロナワクチン二回目を受けてきた。
 接種したのが午後1時50分。数時間はこれと言った変化も感じなかったが、夕方頃より打った部分の痛みが一回目よりきつい感じとなる。
 それ以外の症状が無かったので少し拍子抜けしていたのだが、翌朝月曜日は早朝から発熱と頭痛に襲われる。打った側の肩の痛みは益々増し、腕があげられない程になった。オリンピックを見ながらバファリンをのみつつ、うつらうつらと過ごす。

 夜九時頃に熱を測るとまだ38度以上もあるではないか。家内も二日間回復出来なかったので覚悟はしていたが、これで明日も潰れたなと思いながら今日最後のバファリンを飲む。

 明けて翌火曜日(今日)。頭に幾らか重さは残るものの、発熱はすっかり引いている。腕の痛みもまだまだあるがだいぶ引いて来た。あとは気合で元のコンディションへ戻さないとね。ということで、いつもより遅い時間にスポーツクラブへ。スタジオは一本だけで帰って来る。一日寝ていたダメージはあったけど、やはり健康を得るためには体を動かすのが一番。腕が痛いから筋トレはやらなかったけど、有酸素運動で流す汗は爽快だ。

 暑い暑い毎日が続くしコロナは益々猛威をふるいつつある。でも、真夏に相応しいような県外の山にも行きたいし・・・
 いったいコロナウィルスの終焉はいつになることやら。

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梅雨明け一番の太郎山



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

太郎山の過去の記事
    2010年11月07日  光徳牧場より太郎山周回

 梅雨明け一番の山歩きは日光の太郎山。

 約11年前の太郎山初登は光徳牧場から山王峠に登り、新薙を降りてデポした自転車で裏男体林道を快走というなかなか気合の入った山行であった。今回は一ケ月半ぶりの山ということと梅雨明けの暑さに体が対応できるか小手調べの為、山王峠からのピストンとした。

 お天気ナビゲーターの気温予想では山頂の昼頃の気温が15度と大いに期待が持てたが、結果的には山頂は24度程度と決して登山には快適と言えない状況であった。だが、青空は何処までもスッキリと晴れ渡るなか、日光の奥座敷である風景を心ゆくまで楽しむことが出来た。

 ちょっと気になっていたのが駐車スペースだった。早く行けば良いだろうと6時前に着いてみると登山口付近の数台のスペースは既に車が置かれている。光徳牧場側に少し下がった所に5~6台程度停められる場所があったのでそちらへ。
 無事滑り込んで準備をしている間にも隣に一台入って満車となる。この後に来た人は路駐の列をなしていた。そういえば今日は日曜日か。さもありなん。それにしても太郎山も結構人気があるのだなと再確認。

山王林道脇の登山口 見過ごしちゃうかもレベル

 序盤は針葉樹林の下を縫って歩く。景色は無いが極めて涼しい。気温が一桁台だったので一枚羽織って出発するも、歩き出すとすぐにまたシャツ一枚になる。立ち止まると肌寒いが、自分にとってはこれがベストコンディションだ。だが、差し込む木漏れ日の鋭さは真夏そのもの。上部岩稜帯に達した時にどうなるの、かいささかビビりながらも高度を上げて行く。

山王帽子山の頂上より 朝の光を含んだ男体山 裏から見るとなかなか複雑な形をしている

 樹林帯の地味な登りで疲れた頃、ご褒美のようにぱっと開ける眺望。充分では無いが、西側に白根山が見え、なんといっても眼前に鎮座する男体山の存在感が大きい。朝の温かみのある光を受け、そして深い彫りのある複雑な地形による陰影がなかなか美しいと感じた。

まずは一休み

 進行方向右手に目をやるとおびただしい白骨樹の山肌。深山の趣を深くする光景だ。

 このハガタテ薙左岸尾根だが、地形図を見るとなんとなく歩きやすそうに見える。帰宅してネットを調べるとやはり歩いているんだね。こういった尾根は。しかもこの方が歩いたのは登りも下りもバリエーションで。なかなか渋いルートだが、単独でこの深山をバリエーションのみで歩く自信が自分にはない。

白骨樹の並ぶ風景 ハガタテ薙左岸尾根

 山王帽子山からは一旦160m標高を下げてコルへ。笹原の朝露がズボンの裾を濡らすが、遮るものの無い強烈な日差しがどんどん乾かしていくから無限ループだ。登りに転じると再び樹林の中へ、涼しくとも苦しい詰めの標高差400mをコツコツと登っていく。

 今日のコンディションはどうかといえば、やはり気温が低ければ良好なのだが、少しでも日射が強くなると精神的にも肉体的にも辛くなってくるのはいつもの事。これではいつまでも夏の山は登れない。で、今回は給水のタイミングなど工夫をして幾らかましだったかもしれない。あとは半そでのウェアも検討したが、日差しに肌を晒すのは余計悪そうなのでこれはまだ試してはいない。

小太郎山へ到着 奥が太郎山 青空が頭上に拡がり爽快だが、日差しに溶けちゃいそう

 一気に開けた小太郎山からの眺望は、目の前に男体山ファミリーが展開される様子に圧倒される。360度眺望にもいろいろあるが、比較的近くの山がこれだけ押し出し感強く見られるのはやはり素晴らしいだろう。

帝釈山と女峰山、小真名子、大真名子

男体山と中禅寺湖 奥に富士山

白根山

燧ケ岳

飯豊山?

凄まじい岩塔 奥は帝釈山と女峰山

 小太郎山からは岩を二か所超えて行く。はじめの剣ヶ峰は慎重に。とは言え11年前に感じたような恐怖はあまりなかった。丈夫な鎖が設置される前の赤岩山岩稜を歩いた経験があると、ここはさほど難しく感じないから不思議だ。
 だが、南に落ちればただじゃすまないのは事実。安全第一の慎重通過を徹底する。また、二つ目の岩は北側に巻道が出来ていたので、ためらわずこちらを通過。無駄な緊張はすべきではない。

一応難所と言われている岩稜だが巻道が出来ていて安全に進むことが出来る

名ばかりの”お花畑”脇を通過

 お花畑(跡)を右手に見て最後の僅かな登りを終えるとそこは太郎山の山頂。小太郎山と基本的に眺望の差が無いのが少し残念ではあるが、ここまで登り切ったという満足感は大いにある。
 てっきり今日一番の独り占めの山頂だと思っていたら、アンテナを張り出してアマチュア無線の交信中の方が一名居た。何はともあれ脇の木陰に荷物を降ろし、汗を拭き水を飲む。ようやく一息ついた頃合いで日差しの下に出て写真を撮ることにした。

そして太郎山のいただきへ 

 休憩している間に二人の単独氏がやってきた。行動食のパンを齧り終えた自分は意を決して灼熱の太陽のもとに飛び出す。
 来た道を戻るだけなのだが、日差しにやっつけられるであろう途中のコルの笹原より山王帽子山へ登り返すのがただただ憂鬱である。

太郎山山頂下付近は咲き残りのシャクナゲが見られた もう少し早い時期に来たかった

 一部咲き残ったシャクナゲが嬉しい。実はこのルート、登るに従い岩の地質になると延々とシャクナゲが出てくる。開花の季節に登ればこれだけでもかなりテンションアップすること間違い無い。もう少し早い時期に来れば良かったなと少し残念である。

三本松開拓地 あそこから男体山に登ったのが懐かしい

岩場を超えて小太郎へ戻る

ハガタテ分岐にて ハガタテコースは通行禁止 シャクナゲの藪と化すもなんとなく道型がある

 ハガタテコースは途中のハガタテ薙が崩落して通行禁止になったのがもう20年以上前(調べたら1999年の台風で崩落)ということだが、コース入り口を覗き込むとなんとなく道型が残っている。或いは今でも歩こうとする猛者がいるのかもしれないが、草藪ならまだしもシャクナゲ藪である。下りはともかく登りは絶望的なシャクナゲの抵抗にあう。また、コース自体が急峻な沢沿いにあり、崩落したハガタテ薙は落石の巣窟だと言う。ここは行ってはいけない箇所なのだ。それだけに、ハガタテ薙左岸尾根が物好きに注目されるようになったのも頷ける。

山王帽子山への登り返しをしないと戻れない。ショートカットルートが欲しいぜ(笑)

真夏本番の青空 涼しい時間に歩いて正解だった

 下山途中にかなり多くの登山者とスライドした。その数は恐らく数十人。いったいこれだけの人達は何処に車を停めてきたのだろう。(帰路確認したが、山王峠脇から北側に長蛇の路駐の列が伸びていた)

 コルから小太郎山への登り区間では”やっと登っているような感じの”高齢者もちらほら。このルートは帰りに山王帽子山の登り返しがあるので案外きついのに、あの疲労度で本当に大丈夫なのかなと老婆心ながら思ったりもした。まぁ、それだけこの山が人気がある証左なのであろう。

 下山後は山王林道を河俣側へ降りていくいつものドライブコースで帰ることにしている。太郎山の山頂から北側を覗き込んでいると特徴的な構築物があった。直感的にあそこだなと思った。

山頂から見た山王林道のとある箇所

実際に行ってみた

あそこからこちらを眺めたんだね

 太郎山を眺めつつ、クーラーボックスからアサヒスーパードライゼロを取り出して、プシュと乾杯!つまみは食べ残しの行動食だ。
 車の車外温度計は28度になっているのではっきり言って暑い。標高1700mに近いのにだ。
 ノンアルコールビールはあまり美味しくないと常々思っているので普段はまず口にすることはないが、こういうシチュエーションで飲むと案外美味いものだね。喉が渇いていればなんでも・・・とは敢えて言わないが(;^ω^)

 さてさて、今年の耐暑訓練はなんとか終えることが出来たが、いま一つ日差しにやられた感も残る。今夏こそ挑みたい山が幾つかあるのだが、どの山頂も熱い日差しのバリアにガードされていて自分にとって難攻不落。敢えて曇りの日に攻略というのもアリかもしれないが、それじゃやはり眺望がねぇ。という訳で、梅雨明けと共にそんな悩み多き夏が始まったのである。

概略コースタイム

駐車地発(05:51)-登山口(05:55)-山王帽子山(06:47)-コル(07:09)-ハガタテ分岐(07:25)-
小太郎山(08:13)-太郎山(08:40)-休憩-行動再会(08:58)-小太郎山(09:20)-
コル(10:06)-山王帽子山(10:34)-駐車地着(11:22)

カシミール3Dデータ

沿面距離:8.6Km
累積標高差:(±)1,154m
所要時間:5時間31分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル5mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

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ワクチン接種

 6月はネタになるような行動も一切なく、すっかりブログから消息を絶ってしまった格好になったが、7月に入っても梅雨真っ盛りの天候が続く。

 6月からスポーツクラブで過ごす時間が更に増え、もはや仕事をしに行っているのかという錯覚さえ感じるのだが、まぁ今のうちに体を使っていないと、いざ山!という時に動けないと困るのだ。

 で、あまりにも更新が途切れるのもアレなので新型コロナワクチン接種ネタ。

 高齢者の接種や職域接種が進むなか、自分のような65歳未満のプータローはなかなか心細いものがあったが、ようやく6月30日に接種券が届いた。

 市の接種予約が7月7日からということであったが、県のセンター接種の65歳未満がが4日開始されるという情報だったのでそちらの予約を受け付け開始日の7月1日、ネットから申し込んだ。

 初日の4日を指定して進めると、10時の予約開始数秒後には午前中が満杯。やり直しで13:30の枠にありつく。開始して30秒後であった。
 65歳以上の方の県のセンター接種は閑古鳥が鳴いているという新聞報道があったが、現役世代が入ってきてかつ日曜日だと流石に申し込み量が半端ないようだ。

 そして本日実際に接種を受けてきたわけだが、いやはや物凄い体制で、被接種者は後を絶たず訪れそれを捌く係員も溢れかえっていて粛々と流れが進行していくのはお見事。まごまごして迷子になるなんてことはありえないようなエスコート体制だ。ちょっとオーバースペックかなという気もしたが、何かあって混乱することのないようにきちんとシステム的に体制を整えているのは評価できる。

 政治家のセンセイ達は口先三寸であれやこれや場当たり的な事を言っているが、何事も実際に業務を担当する現場は大変だなぁという気持ちにさせられた。

 だが・・・

 経費負担が国と自治体でどうなっているかなんて知る由もないが、注意書きの冊子だってペラ紙じゃなくて光沢紙の丈夫なA3両面4色刷り。結局税金使うのだから、人件費も含めて少しダウンスペックしてもいいんじゃね、と思ったりするのだよ。プータローオヤジは。

 接種のほうはあっという間に終了した。痛みは皆無というか、いつ針を刺して薬液が注入されて針が抜かれたのか全く判らなかったほどだ。

 むしろ印象的だったのは、接種室に入ったら看護師さんのおばちゃんに問答無用で袖をまくしあげられ、ちゃっちゃと医者に打たれて・・・ああ、もう流れ作業ですよ。製造ラインのコンベヤに乗ってきた魚でも捌くのと同じだね。まぁ、一日中やってるのだからさもありなん。関係者の皆様本当にご苦労様です。

 副反応は個別接種のファイザーより僅かに発生率が高いといわれているモデルナワクチン。そういやぁなんとなく打ったあたりが重だるい感じもする。
 若い人ほど副反応が出やすいということで、何も出ないよりは少しくらいあったほうが佳き哉。なんて言っておいて明日あたり苦しまなきゃいいんだけどね(笑)

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大入道のシロヤシオ祭りに間に合う

 大入道のシロヤシオが凄い状況だという。
 土日は駐車スペースの確保が難しくて人が多そうだからという理由で半ば諦めかけていた。
 少し前に見た月曜日の予報は渋いものであったが、日曜の夜辺りから午前中はなんとかもちそうな方へ好転。

 最近常にチェックしている天気予報はウェザーニュース日本気象協会SCW予報気象庁の時系列予報天気とくらす、そしてお天気ナビゲーターと多岐に渡る。天気とくらすと同じ予報ソースのお天気ナビゲーターは山頂の時間別の天気、風、みはらし、発雷、大きな登山道のぬかるみ情報など、登山をする上で欲しい情報に溢れているので最近は課金して使っている。

 さて、そんな予報群の見立てを総合すると釈迦ヶ岳山頂の場合、午前10時過ぎから雲がかかってくるという結果に達した。それならば早発ちだな、ということで朝6時に小間々駐車場へ着いたのだ。だが、月曜朝なのに既に半分埋まっているというこの状況。流石ハイシーズンだね(花の)。

 まずは遊歩道で大間々へ。いきなり林の中に立ち止まっている人発見。どうやら鳥の写真狙いのようで、この後も何人か見た。なるほど、山歩き以外の人達も来ているのだなぁと改めて認識。お気に入りの鳥が今か今かと構えた三脚。そんな所にチリンチリンと鈴を鳴らして闖入してくる登山者にきっと舌打ちしている筈。ごめんなさいね。

大間々直前はまずヤマツツジで開幕

八海山神社の主稜線に乗ると既に見事なシロヤシオ もぉ、これだけでも充分かも

今朝は天気が良い 空気が澄んでいるので山歩きとしても最高!

西平岳、中岳、釈迦ヶ岳そろい踏み いつものビューも青空によく映える

矢高山とはこれまた安直な(笑)

矢高山から下る途中で会津駒ケ岳の雄姿を見ることが出来た ラッキーだ

剣が峰を過ぎると徐々にシロヤシオの勢いが ミツバツツジも残っていてくれてありがとう

胸高まるシロヤシオロードの始まり 思わずスゲーなと声が出てしまった

ゴージャスな咲きっぷり

大入道下の境界尾根を少し下がった所 此処が今日一番のお気に入り

残りミツバツツジもなかなか綺麗 前黒山をバックに

 何はともあれ今年の大入道シロヤシオ祭りに間に合ったようだ。五年、十年に一遍だということなので我が足腰がこのルートを歩ける間にあと一回いや二回見られるかどうかといったところ。とにかく凄かった。

大入道を過ぎるとシロヤシオはぽつりぽつりと やがてヤマツツジがなかなかの咲きっぷり

小間々直前はこれからのレンゲツツジ

 さてさて予報のほうはどうかな。
 ずばり当たりでしょう。10時頃から雲が徐々に優勢に。既に満車の小間々Pに着いた時は辺りは明るかったが、車で降りていくと振り返る釈迦ヶ岳山頂周囲は既に暗くなっていた。昼食を食べに寄った道の駅矢板から見た高原山は全てガスの中。珍しく完璧に当たった予報だった。

 今日の首尾に気を良くして道の駅で一日限定十食というかき揚げ天丼を頼んだ。運ばれてきたものを見て絶句。こりゃ大食いなんちゃらだ。腹のキャパシティーの大きい人向けメニューだったと気が付くも既に遅し。まして昨今の消化能力の貧弱な自分をしてである。

 登る山より遥かに険しい天ぷらを何とか片付けるも、帰宅して風呂の後にやる反省会のビールを入れる余裕が無い。代わりに胃薬投入だ。大腸が持ちこたえてくりゃいいんだがね。こうやっていくつになっても痛い思いをしないと学ばないものなのだ(;^ω^)

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井戸湿原散策

 大入道のシロヤシオ、井戸湿原のツツジ。うっかりしていたら旬を過ぎてしまったようだが、
 それでも井戸湿原の記事が掲載されたので、おや?まだ盛りなのかなと思い立ち、家内と井戸湿原散策へ出かけてきた。

まずはシロヤシオとヤマツツジの競演から まだまだ充分綺麗

湿原に入ったがほぼ終了のミツバツツジ 辛うじて見つけた

曇ったり晴れたりの連続 光の差し込むのを待っていたがこれがベスト

そして再びシロヤシオの森を帰る

抜けの良い景色だけど青空もっと欲しいなぁ

帰路はズミを見ながら

ズミとヤマツツジのコントラストもなかなか綺麗だ

色付きの良いやつがいたぞ

駐車場直前にあるズミの大木と皇海山

 朝8時半頃に着いた時、上の方の駐車場は全て埋まっていた。一段下がった所に停めることが出来たが、帰る時には延々と数百メートル路駐の嵐。ひどい場所は両脇に停めているので一車線状態ですれ違い困難になっちゃってる。いや、こんなに大量の車を此処で見たのは初めて。びっくりものだ。

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五日間の福島の旅を終える

 昨晩の泊地は『道の駅 あいづ湯川・会津坂下』。
 こじんまりした道の駅だが、トイレを含む清潔さや平坦性、トラックスペースとの間隔も良好。意外に人気が高く、営業終了時間前に既に駐車スペースの1/3程度の車中泊組と思しき車両が停まっていた。営業終了時間が19時と一般的な道の駅に比べると遅いほうだけに、トイレ目的に来る車だけの時間になってからスペースを借りるのが筋なのだが、自分を含めて若干フライング気味だったのは反省点だ。
 シェードやカーテンの設置は閉店まで我慢して普通に運転席に座って本を読んでいたのだが、駐車場の回転率を下げたのは事実。

 今回停めた場所はトイレ至近の平坦地であり、トラックスペースからも離れているので首尾上々と思っていたが思わぬ伏兵があった。近くにあったEVの充電設備である。

 初めて知ったのだが、EVの急速充電中は充電設備から間断的にモーターの唸るような大きな音が聞こえてくるのだ。アイドリング中の車がエアコンをかけている時に、定期的にコンプレッサが廻ってその時にファンが廻る音によく似ている。

 随分長い間音がしていたので、「肌寒いほど気温が下がっているのにエンジンかけっぱなし、エアコンつけっぱなしとはなんだ」と思って外をのぞいてもそういう車は停まっていない。よくよく見るとすぐそこにあったEV急速充電器から発せられていたことが判った。小一時間程唸っていた機械も充電が終わりようやく静けさが戻ってきた。

 ネットで調べると、住宅地やその近辺に設置すると結構苦情が来るらしく、規制があるかと言えば現時点では何も無いらしい。将来、電気自動車が一般的になる頃には充電器の騒音規制も行われるのだろう。だが今はとにかくEV急速充電設備そばは避けた方が良いということを学んだ次第だ。

 さて、五日間に及んだ福島の旅。想像通りあまり天気には恵まれなかったが、それでも家にじっとしているよりずっと良かったと思っている。4月5月はスポーツクラブも休会を届けてそれなりに気合を入れて臨んだつもりだったが、序盤出だしの静岡で車の後部クラッシュという憂き目もあり、その後根性の代車による群馬遠征三回。そしてし愛車復活後の仕上げの福島となった。

 福島も群馬も予定していた箇所の半分も廻っていないし、第一頓挫した静岡県は入り口で終了した恰好になってしまった。もうすぐ正式に梅雨入り宣言があると連続した好天は望めないし、よほど標高の高い所で無いと車中泊も辛くなってくる。よって今後は、去年のように夏場に標高2000m程度の場所を泊地とする旅を少々、その後は秋から初冬にかけて力を入れていきたいと思っている。勿論コロナの状況とかも予断を許さないが、少なくとも留まる積りはない。健康寿命を考えると残された時間は砂時計のように刻々と落ちて行くものなのだ。

会津坂下までR49 R252で只見川に沿って南下、宇都宮を目指す まさに水鏡、滔々と流れる只見川

崖に屹立する寺を見かける これは素通り出来ないな

福満虚空蔵尊 円蔵寺 駐車場脇の裏山門より、しずしずと石段を登る

撮影スポットなのだろうか 三脚携行禁止とある

きめ細い造形の庇が見ごたえあり

建築様式についてはまったく無学だがなかなか迫力がある

この崖の右手が表山門(仁王門)入り口

曇天に赤い橋が色彩を添えて美しい この後ぽつりぽつりと始まり、雨に洗われる南会津を走り抜けた

 道の駅たじまに着くとなんとなく見慣れた雰囲気。まだまだ先は遠いのだが、山王峠のトンネルを通り過ぎて栃木県の標識を見た時、やはり、ホームに帰ってきたという気持ちが心に拡がった。

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会津若松に遊ぶ

 昨晩も道の駅猪苗代を泊地とした。連泊である。自分なりの評価をするとA~DランクのA相当。
 またこの地を訪れた時は是非お世話になりたい道の駅だ。

 さて、福島の旅。残り2日間は天気が期待出来なかったのが織り込み済みなので初めから観光の予定。ただ、具体的な内容は考えていなかった。とりあえず会津若松の鶴ヶ城に行って見るか、程度の頭で車を走らせる。

会津若松のシンボルともいえる鶴ヶ城へ 雰囲気のある静かな堀

 鶴ヶ城は今までにも何度か訪れているが、これまでゆっくりと見ることは出来なかった。大概団体旅行とかそれに類似したものでスケジュールが決まっているので慌ただしく見学というのが今までのスタイルだった。
 だが今回は時間無制限。お陰で城内の展示をつぶさに見て2時間半も費やしてのんびりと見学することが出来た。

 一つ新たな知識を得ることが出来た。下の写真の天守閣がある建物の事を一般的に我々は『城』と呼んでいたと思うのだが、解説板曰く。これは『天守閣』であり、『城』とは天守閣を含むその他諸々の構築物や土地を城郭で囲われた部分のことを言う。なるほどそう言われれば腑に落ちないでもないが、習慣的にどうしても天守閣のある建物を城と呼んでしまうものだ。

 ちなみに天守閣は建造当時は権力のシンボルとして、また戦の時には遠くまで見渡せる偵察所としての役割が色濃く、住むには不便で、殿様が最上階で寝泊まりしていたなんてことは無いそうだ。あまつさえ下部は食料や武器の保管庫としての機能程度しかなかったらしい。

 明治時代に撮影された、崩落寸前のまるでお化け屋敷のような鶴ヶ城の写真があった。

 一般論として、各地の天守閣はその時々の領主によってはコスパが悪いので修繕に金を掛けなかったという説もあるという。まぁ当たり前といえば当たり前の話で、戦乱が収束した江戸時代以降は天守閣を整備なぞしていたら幕府のお咎めの対象になる可能性もあるし、よほど財力のある藩でなければ手が出せないだろう。むしろ幕府が指示したのは城郭の整備であり、こちらは街のインフラ整備といった目的に叶う部分となる。諸藩の財力はこちらに向けられていたのだろう。

今日は一人でじっくりと見よう

巡る堀の土手には古木巨木も多い

バラバラな岩を組み合わせて作る妙

お稲荷さんと徳川家の葵の紋

天守閣最上階に登り眺望を楽しむ

南側 栃木は三倉山の向こう これらの山もいずれ登らずばなるまい

さて、お城をあとにしましょうか

 鶴ヶ城の近くにある喜鈴という喜多方ラーメンのお店で昼食を食べることにした。迷ったが、黒醤油味玉中華そばを注文した。
 喜多方ラーメンの亜種のようなタイプだが、喜多方ラーメンや佐野ラーメンのようなあっさり系があまり好みでない自分にも納得の一杯であった。醤油にこだわった3種類のタイプから選べるのが良い。また、とろとろの脂身ではなく赤身の締まったチャーシューもまた美味。自分の好みに合致した美味しいラーメンを頂くことができた。

 ラーメン屋でスマホを出して、さぁ次は何処に行こうか。
 まぁベタな所で飯森山かな(笑)

標高差30m位なんだけどね 右側の動く歩道「スロープコンベア」が途中までで250円也

 スロープコンベヤの宣伝テープが言う。「登ったら”本当に”大変なんです」と熱く語りかける。
 まぁ、歩くのがやっとなお年寄りならそうかもしれないが、ここはやはり歩かなくちゃね。
 ・・・と気負い過ぎてノンストップの一段飛ばしで一番上まで行ってみたら、流石に息切れしちゃったが、誰も見てなかったら良しとしよう(爆)

白虎隊が自決した場所(だという) 少年がお城の方角を眺めている

その方角がこちら さてお城はどこでしょうか

少し別な所から撮ってトリミング

 帰りは別なコースで降りていくと途中にさざえ堂という奇妙な建物があった。
 らせん状の階段を登り、交差することなく降りてくるという仕掛けが珍しいという。
 ちょっと考えれば解る仕組みだが、何のためにこんなものを作ったのかという事のほうに興味が湧く。

飯森山の麓にあるさざえ堂 奇抜な外観と仕組み

さざえ堂入り口

 「天高し ピサの斜塔と さざえ堂」の句碑あり。
 さざえ堂も幾らか傾斜して造られているので表面的なこの句の意味が解らないでもないが、本当のところ何を詠った句なのかが浅学の自分にはピンとこないのだ。”あはれ”を感じないのだ。

 毎週プレバトを見て夏井先生の講釈を聞いているのだが、俳句って解説を聞けば、あぁなるほどとなるが、なかなか自分の頭で読み解くことが出来るような代物じゃないなぁといつも痛感するのである。

どうしてもこの句の意味(味)が判らない むしろ右手の明確な獣道のようなものが気になってしまうのだが(笑)

31kmの用水堰をくぐりながら逃げて来たって凄い(解説は次の写真)

滔々と水が流れ出す

気品のある顔立ち

 飯森山を後にして、お次は猪苗代湖から見えていた風力発電を見たいと思って調べた。東山の東側にある背あぶり高原に向けて走るとぐんぐん高度があがり気温も下がってくる。窓を全開にして爽やかな新緑の空気を吸いながらのドライブはやはり気持ち良い。街中の喧騒もそれはそれで旅情だが、つくづく自分にはこちらのほうが合っているなと思うのだ。

背あぶり高原の風力発電を見にやってきた

吹き抜ける風にごうごうと廻る風車

延々と続く下郷方面の山並

 背あぶり山の山頂は車を置いたところから20分で登れるらしいが、どうもこの付近で最近熊の人身被害があったらしく、これが原因で、東山温泉から車道を串刺しにしている登山道は閉鎖されていた。普段着に着替えてしまった軽装で入山するのもためらわれたので、背あぶり山は諦めて里に下りることにした。

 後で調べたら被害があったのは既に四年程前であり、その間手付かずの登山道はもはや自然に還りつつあるという批判もあった。行政側からすればそんな危なくて厄介な所は金輪際ノーメンテで無くなっちゃえば良いといったところか。

里に降りて来た 風は強いが天気は回復してきた

あそこから降りて来た背あぶり高原

飯豊山脈の白い雪の迫力 いつか登ることが出来るのだろうか

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安達太良山不発だがカモシカに出会えてラッキー



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 昨晩の宿、道の駅猪苗代はトイレも綺麗で施設全体の雰囲気もなかなか良かった。
 トイレの至近はトラックのスペースが近い為パス。なるべくトイレに近い一般駐車スペースに陣取ったが、夜間のトラックのエンジン音は気にならなかった。トイレは寝る前一回、夜間一回、目が覚めて一回。これくらいなら多少トイレが遠くれも差し支えないが、照明も何も無い深山の場合は夜間の一回はなるべく我慢したいところだ(笑)

 さて、今回の福島では有名どころの安達太良山と磐梯山を登っておきたかった。だが天気の機嫌はあまり芳しくない。それでも何とか午前中は眺望も得られそうで風もそこそこ(強風ではなさそうという意味)な感じな予報が出ていた。安達太良山に今日は登ることにした。ルートはゴンドラで一気に高度を稼いで周回するお気楽ルートだ。

今日の登山はゴンドラを利用して一気に1350mまで

うーーん。雲の動きがなんとも

 流石にゴンドラを利用する人も少なく、一基を独り占め。密になることは無い。休日とかはどうなるのか判らないが、それでも対面乗車した時にビニールシートを降ろすことが出来るようになっており、飛沫防止は施されている。特にスキーシーズンの冬場は稼ぎ時だからそれなりに乗客も多かっただろう。コロナ対策も大変である。

さぁ、スタート でも既に空は青くない

 ゴンドラ乗り場では幾らか上空に青いものが見えていたのにどんどんガスが浸食してくる。
 おやおや、予報と違うぞ。と言っても仕方がない。後は風が穏やかなのを願うしかない。
 何はともあれコツコツ登るべし。

 登山道は流石に超一流処だけあって整備は完璧だ。何せ楽に登れるように付けられた登山道だからあまり汗もかかない。むしろ泥濘がひどい区間が多く、如何に泥はねせずに通過するかのほうに神経を使った。こういう時に限ってスパッツは持ってきていないものだ。

下界は陽光が届いているようだが標高が上がるとガスに支配されていく

 上の方に遠く見た残雪が段々大きくなり、そこを渡る頃にはガスが濃くなり視界がどんどん悪くなってきた。まだ風が弱いのがせめてもの慰みだ。

 残雪は意外に滑る。せめて4本爪の軽アイゼンでもザックに忍ばせておけばと思ったが、そんな事を考えているうちに残雪区間はあっと言う間に終わってしまった。

やがて残雪が出る頃にはガスに覆われてしまった

 気が付いたら森林限界になっており、徐々に砂礫の道を登って行くと、おお!あそこが山頂の乳首か?
 ガスが濃く立ち込める先に暗く大きな物体が行く手を塞いでいた。

山頂直下到着 一瞬ガスが薄くなってようやく山頂(乳首)が姿を見せた

 これは一体どうやって登るのかなと近寄って見ると、なんだちゃんとルートがあるのではないかと一安心。
 遠目に見る限り、ガスの中、岩の塊をよじ登るしかなさそうだぜオーラが出ていたのだ。

山頂は強風と濃いガス 眺望ゼロだ まぁ、登頂記念(証拠)ということでシャッターを切った

予定では鉄山までのピストン後にくろがね小屋方面下山なのだが

 鉄山までのピストンで火山地形の勇壮な眺望を楽しむ予定であったが、流石にこれではどうしようも無い。っていうか、風が強いぞ。

 恐らくだが、体感では20m~30m位。那須で一度30mの風を受けた時の感じからするとだ。こりゃ堪らない。吹き付けてくるガスでメガネが曇るじゃなくてメガネに水滴が滴る。カメラは駄目だな。ザックにしまった。

鉄山へ向かう稜線 モンスターの目玉のような印が導いてくれるので危ない所へ踏み込まずに済む

 それにしてもこの風の強さはどうだろう。油断していると吹き飛ばされそうだ。左手(西側)の下がどうなっているかは全く見えないが、間違いなくそちらに落ちればただじゃ済まないのは地図を見ても明らか。鉄山行きはキャンセルして牛の背から逃げるようにして下り始めるとあっという間に尾根に遮られて風は弱くなる。下から上がって来る登山者と数人交差したが、結構な登りに息せききって登る彼らが目指す先は、強風地獄とガスに包まれた世界であることが少し気の毒に感じられた。

稜線から離れると風は凌げるようになった あれ、山頂のガスが薄くなってるじゃん

ん!ガスが抜けて来たかな? 今から登り返すか いやいややめておこう

 ”降りると晴れるの法則” 山頂部には未だガスが訪れては去りの繰り返し。だが徐々に天気回復に向かっているのは間違いが無さそうだ。時折後ろ髪を引かれたように、「登り返すなら今が最後のチャンス」とばかりに立ち止まる。登り返した時にまたコンディションが悪かったらがっかりするだけ。旅の行程も残っていることだしここは体力を温存しよう。次回訪れる時に天気も体調もベストコンディションで再訪しようじゃないか。

篭山という山だが道標も道も無い ヤマレコを見ると登っている人は居るようだ 次回訪問予定

那須岳を歩いているような錯覚

 鉄山を見渡せる広場で簡単な昼食とした。
 最近の登山は昼食は簡単な行動食レベルにして軽量化を図っている。
 山での食事としてはいいささか寂しいが、ガスと水を担いでお湯を沸かしてカップラーメンと珈琲を楽しむのはやはり里山クラスのほうが似合っている。

こちらは那須の剣が峰?ではなく、鉄山とその稜線 今あそこを歩けば絶景が見られたなぁ

岩もどことなく鉄錆びた色調

 山の上部は岩ばかりで植物の棲む世界では無かった。だが、くろがね小屋の近くでムラサキヤシオの濃いピンクの花びらを見て人心地ついたような気になった。風が強かったせいもあるが、やはり火山の山は荒々しさと厳しい緊張感に満ち溢れていると思った。まぁそこを歩くのが醍醐味なんだけどね。

くろがね小屋手前でムラサキヤシオ!

 小屋の前のベンチでカップラーメンを啜る人を傍目に先へと進む。
 小屋には車高を上げたジムニーが停まっていたが、登山道以外にジムニーの走る所は無い。人間が歩くのには充分整備された登山道と言えるが、オフロード仕様とは言え仮にも四輪車が通行するとなるとだ。ほぼ車幅一杯で岩あり溝ありのここを通る為にはかなりのテクニシャンでないとたちまちスタックすること間違い無しだ。

 そんな事を考えながら歩いていたら、ふと前方に気配を感じた。
 カモシカが立ち止まってこちらを窺っていたのだ。

突然カモシカに遭遇

 山の中でカモシカに遭遇したのはこれで三度目だが、いずれも先方があっという間に逃げて行ってしまった。
 今回の遭遇は僅か20m足らずの距離でしばらく双方立ち止まり硬直状態。
 カメラを向けてゆっくりとシャッターを切りながら近づいても一向に逃げる様子が無い。10m位まで詰めた所で一旦背中を見せて去って行った。

近づくと一旦は去っていくが

 だが再び立ち止まってこちらを窺っている。おいおいそんなにじっくり見られちゃったらこっちだって恥ずかしいぜ。

まだこちらを窺っている

やがて意を決したように、今度は駆け出す後ろ姿に思わずさようならをした

 上手の藪の中から先ほどカモシカの足音がまだ聞こえている登山道をを下っていくと「馬車道」という案内板があった。
 どうやら昔はこの道を馬車が上がったらしい。時代と共に馬がジムニーにとって代わったということだろうが、今も昔も御者(ドライバー)はやはりつわものだったことは間違いない。

くろがね小屋のジムニーによっては欠かせないこの馬車道

 馬車道から旧道への分岐があり、少し旧道へ踏み込んでみたがこちらにも泥濘地獄が待ち受けていた。せっかく登りの時の泥ハネが乾いてきたのにまた泥まみれになるのが嫌だったので馬車道を選択した。
 何度か旧道に接続するところで頃合いを見計らって覗き込んでみると、何とか泥濘地獄に遭わずに済みそうなのでそちらへ。

 ゴールのスキー場ゲレンデに出る手前の渓谷で顔を洗った。ついでに靴に着いた泥を落とすとさっぱりとした。ふと見上げると山頂の乳首が見える。上空は厚い雲に覆われてはいるがガスは切れていた。だが、午後の急速な天気回復には至らなかったようである。

下山の地点から 遠くからでも乳首はよく目立つ

 下山後は岳温泉で汗を流そうかと考えていたが、事前に調べていた公衆浴場は臨時休業でがっかり。
 岳温泉の日帰り出来る温泉は幾つかあったのだけど、どれもお値段高め。こんなことなら登山口にあった奥岳の湯に入ってくれば良かったなと思うも後の祭りだ。ままよとスマホで検索してスカイピアあだたらという保養施設を見つけた。

 よくあるタイプの温泉だが、源泉は岳温泉。浴槽から安達太良山が一望出来るのが良い。のんびり温泉を堪能したあとは、先客一名の広大な休憩室に陣取ってビールをぐびっと一杯・・・は無理なので、ご当地飲料、酪王のカフェオレで喉を潤ししばし昼寝と洒落こんだ。

概略コースタイム

ゴンドラ山頂駅発(09:15)-1413m地点(09:29)-安達太良山(10:23)-牛ノ背(10:54)-峰の辻(11:15)-
くろがね小屋(12:07)-カモシカ遭遇(12:14)-駐車場着(13:49)

カシミール3Dデータ

沿面距離:9.9Km
所要時間:4時間34分

カテゴリー: 福島県の山, 車中泊の旅 | 2件のコメント

郡山の奥座敷 額取山



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 昨晩の泊地は「道の駅ふくしま東和」。その手前にある「道の駅さくらの郷」に一旦寄ってみたが、少し寂しすぎる感じがあったので至近にコンビニがある「道の駅ふくしま東和」へ決めた。

 「道の駅ふくしま東和」は5時閉店なので客足が途絶えたところを見計らって早々に設営を始め、日没の頃には車内で食事をとり始めることが出来た。

 駐車場は店舗側と店舗裏手にそれぞれあるが、裏手のほうが広くて停めやすくても道路側から見えないので治安的に少し心配だ。裏手にはハイエースのいかにも車中泊な一台が既に停まっていた。そしてとっぷりと日が落ちた頃に表駐車場にもう一台県外ナンバーの軽ワンボックスがやってきた。今晩を共にする三台の静かな車中泊の夜が訪れた。

 さて、初日は300kmの下道移動となったが、二日目は天気予報と相談した結果、四つの登山選択肢から猪苗代湖と郡山に挟まれた額取山に登ることにした。

 額取山の登山ルートは御霊櫃峠からのピストンが手軽だ。御霊櫃峠というこの恐ろし気な名前は随分前から知っており、実はこの峠を何度となくバイクで超えている。そのたびに峠から見る気持ちよさそうな稜線を見て、いつかはここを歩いて見たいと思っていた。福島を旅する時は必ずどこかで盛り込もうと考えていたのだ。

お世話になった道の駅ふくしま東和 静かな朝を迎えることが出来た

 一旦国道4号で南下し、国道49号を西走。猪苗湖東岸の道を南下し、良く見ていないと見落としてしまいそうな小さな交差点から御霊櫃峠へ向かう林道で高度を上げて行く。

 途中、猪苗代湖の湖岸から西方面に風力発電の風車が見えた。南側にある布引高原の風力発電所は以前から知っていたが、西側にあるのは何処だろうと調べると、会津若松の南東にある背あぶり高原にある発電所だということだ。

背あぶり高原の風力発電所

 御霊櫃峠へ着くと駐車スペースの片側半分は既に一杯。反対側に停めた。スカッと晴天でもなし、少し風が強めというあまり良いコンディションとは言えない月曜の朝なのに結構な車の台数だ。

御霊櫃峠より登山スタート

峠から丸見えの裸地を登るとすぐにケルン積みのピーク 猪苗代湖の眺望良し

手前の黒岩山そして大将旗山へと続く 額取山はまだ見えない

 予報は曇り空が主体なので大体当たりかな。風も予報通り時折10m程度。裸の稜線歩きだと10mでも少し辛いかなと考えていたが、最初の裸地ピーク以降は笹や林に覆われた道なので風の影響はあまり無く快適に進むことが出来た。やはり残念なのは青空の絶対的なボリューム不足だ。

郡山方面 水を張った田が輝く様子が美しい

所々、ツツジに励まされながら登って行く

露岩も勇ましく、名前は黒岩山 左手から登りそして超えていく

幼齢のブナ林がどこまでも続く 力強い息吹を感じる爽やかな稜線

一つ目の山頂、大将旗山へ到着 ここからの眺望も素晴らしい

猪苗代湖

先ほど通過してきたピーク(白くぽつんと禿げ上がった所)が良く見える

だが向かう額取山はまだまだ先 二つ目のピークが遠く見える

いよいよ近づいてきた 登山者の姿あり

そして山頂 風が少し強い

山頂からの郡山方面

猪苗代湖方面 残念な事に磐梯山はガスの中

さぁ戻りましょ 当たり前だが越えて来たいくつものピークを再び辿るのだ

見た事のない花があったので撮影 後日グーグルレンズで調べたら『オオベニウツギ』と出た

ヤマツツジもフレッシュ

快適な稜線歩き

 もうちょっとすれば天気が良くなるんじゃないかという期待感からか、自然と進むスピードが落ちてくる。日帰り山行だとやはり早めに帰りの車を走らせないと・・・と気が急くが、流石にのんびりした旅の特権。気の向くままに歩けばよし。こういう点は本当に良いものだなぁとしみじみ。

ようやく磐梯山がうっすらと姿を見せてくれた

再びブナの林で癒される

風神雨神より見る大将旗山

 結局、小ぶりなパンを齧って腹繋ぎをしただけで下山終了となった。
 街に出たら遅い昼飯早い晩飯にしようと思った。

 さぁ、時間はまだ早い。どうしよう。この後は何も計画が無い。
 ならば、猪苗代湖の南岸をぐるっと回ってはどうだろうか。
 以前バイクでその一部を走ったことはあるが、今回は時間をかけてゆっくりと廻ってみようじゃないか。

 御霊櫃峠から猪苗代湖に戻ってきたらすぐ湖岸道路へ入った。後はナビの画面を最小縮尺にして通れそうな道を辿って行く。狭隘な箇所はそれこそ時速30kmにも届かない速度。だがしかし後続車も対向車も無いから呑気なもの。窓を全開にしてむせるような新緑の風を取り込みながら進むのが爽快だ。

赤線が車の軌跡 西岸は湖岸沿いを可能な限りキープして走る 特に南西部は通行量が稀な林道だ

 ほぼ南端に位置する湖南港からの景色が素晴らしかったので車を停めた。
 リアハッチを開けてお湯を沸かせば即席カフェの開店だ。
 のんびりとした時間と風景を楽しみながらコーヒーを一服。贅沢なひと時。

湖南港にて

釣り人と磐梯山

更に西岸の林道を進む ふと見上げれば緑の息吹と雲と空

静寂な風景に癒される

林道沿いに咲いていたこちらも『オオベニウツギ』らしい なかなか綺麗な花だ

一人佇むカラスあり

概略コースタイム

御霊櫃峠駐車場発(08:40)-風神雨神(08:49)-大将旗山(09:27)-額取山(10:16)-
大将旗山(11:20)-風神雨神(12:07)-御霊櫃峠駐車場着(12:15)

カシミール3Dデータ

沿面距離:7.2Km
所要時間:3時間35分

カテゴリー: 福島県の山, 車中泊の旅 | 2件のコメント

福島を訪れる

 ようやく車が修理から戻ってきた。さぁ車中泊再開だと意気込んでいたが、連休明けからどうにも天気が悪い。西日本の異様に早い入梅につられて関東も宣言こそされないがぐずぐずした空模様の日々が続いた。

 23日の週は梅雨前線が南へ一旦退却するであろうという予報を頼みに腰を上げるも、当初の計画からまだ取りこぼしのある群馬県は「まん延防止等重点措置発令」となってしまった。一旦保留とし次案の福島へと車を走らせた。

 事前に予報を数種類精査するのはいつものことだが、今回も毎日数時間置きに想定行動範囲の予報チェックにいやという程取り組んだ。その結果、旅程は23日から27日までの5日間とすることだけをまず決めた。あらかじめ考えている行動オプションを当日の天候次第で繋いでいくというのが今回のスタイルとなる。

 初日は福島県全域がぱっとしない予報であったのと、やはり移動重視となる為に思い切って太平洋側を北上して東日本大震災の爪痕を辿る行程とした。いつかは彼の地へ足を向けなければならないという思いもあったのである。

 内陸部を進んで茨城県の十王で太平洋を見渡したあと国道6号を北上していく。広野火力発電所の突出した煙突をが近づき楢葉町に入った頃、国道を離れて海沿いの道路を進むと、ここより津波浸水区間の案内板があり緊張する。

津波浸水区間へと進む

 山田浜に小さな社を見つけて車を停めた。傍らに真新しい祈念碑があった。
 もともと周囲に何があったのかは判らないが、今は荒涼とした海岸線に隣接する広大な荒れ地。海はといえば、新しく出来た高い防波堤に遮られて波音一つ聞こえない静けさが周囲を包んでいる。どこもかしこも整備されて真新しいだけに逆になんとも言えない寂莫感が漂う。

防波堤内側に社を偶然見つけた

傍らの祈念碑 胸の痛む話だ

頑丈な真新しい防波堤 そして防風林として植えられた木もまだ幼い 後方は広野火力発電所

 車を北に走らせていくとやがて異様な事に気が付いた。『帰還困難地域』の出現である。国道6号沿いの枝道の一つ一つがゲートで封鎖されているのだ。大きな交差点にはパトカーが止まり警察官が監視している。許可証を提示した人だけが一定時間だけ入ることを許されたエリア。そんな場所を左右に見ながらしばらく走っていく。道路の脇に時折現れるガソリンスタンドや商店、とりわけ大きく目立つ構えのケーズ電気でさえ建物は10年前のそのままにして時間が止まったように廃墟化しつつある現状。原発事故の後遺症を物語るに十分な惨状である。こんな景色がいつ果てるともなく延々と続く。路側の注意看板を読むと、国道は走行出来るが(長時間の滞留は放射線の影響を受けかねないので)徒歩や自転車などで通行してはいけないとある。

 福島県浜通りには東日本大震災について伝える施設が幾つかあるが、今日はそのうちの一つである『東日本大震災・原子力災害伝承館』を見学することとした。

双葉町にある伝承館を見学する

 館内の展示は大震災直後の原発事故のあらましやその対応についての詳しい展示が主だったもので、一定の緊迫感は伝わってくるものの、ベースにあるのは原発を是としたい視点から作られたという疑念が払拭出来ない部分が残念であった。

 原発誘致が地域経済へ貢献してきたことは紛れもない事実なのだが、そんなことを展示物の一部でさらっと紹介されても鼻につくような気持にしかならないのだ。

 10年前のあの日、津波被害は少なくとも栃木県に住む者にとってはどこか遠い国で起きたことのような驚きの中、悲しみに包まれたものであった。だが、原子炉建屋が水素爆発をした時の報道映像をリアルタイムで見た時、それまでの人生の中でいろいろ危ない局面はあったとしてもあれほど死を身近に感じた事は無かった。

 交通事故とか大きな怪我とか物理的な脅威が原因な死はある意味直接的であるが、爆発した原子炉から放出される放射線が音も無く忍び寄り、死をもって覆いつくすという恐怖が頭から離れなかった。死、なくとも様々な被曝障害だってあるだろう。

 そんな事を思い出すたびに、原発はやはり容認出来ないと強く思う。CO2排出削減の為には火力発電や石炭発電が駄目。自然エネルギー活用は採算に合わないからやっぱり原子力という発想しか持たない経済界や産業界、政治家の思惑はもうそろそろ終わりにすべきなのではないか。発電コストがかさみ電気代が上がることによって企業と国民が受けるであろうデメリットは当然解るが、原発無しの電力供給を前提とした社会構造の変革を考えていくべきではないだろうか。

 話が飛んでしまうようだが、新型コロナに対する日本の対応もそしてオリンピック開催に向けての姿勢も、自粛自粛、我慢我慢、安全安心を目指します、と繰り返してもなんのエビデンスも無い中戦い続けている。圧倒的な経済力と装備力の差を顧みずに無謀な戦争に突っ込んでいった戦前の指導者再来と言った感じさえする。

 あまつさえ自粛警察、欲しがりません勝つまでは・・・同調圧力の嵐。そんな事に酔いしれる人達だけが悪いとは言わないが、近代国家なら個人の自由と尊厳と、そして国家としての安全とのバランスについていい加減進歩が欲しいと思うところ。戒厳令がまかり通ったり軍政が敷かれるなんていうのは断固、否であるが。

 心配なのは、こういう非常事態に乗じて国民を恣意的に管理しようとする勢力が無視できないという事だ。国家の安全というのはあくまで国民が主体という点を忘れるべきではないのである。

 改めて展示内容を見直していくと、原発の経済性や地域社会への貢献度、そして原子炉の安全性を説き、不幸にして災害に遭うも堅牢な多重防護機構があったのであの程度で済んだという言いたげな論調。そして事故発生後のスタッフ達の勇猛果敢かつ冷静な対応を賞賛するものであった。

 確かに現場スタッフには敬意を表したい。また、その行動は讃えられるべきであろう。だが、そういう優秀なスタッフが原発を支えているかから安全だと言いたげな論調にも思えるのだ。

 また、地域住民の声を取り上げたコーナーなどもあったが、どれも明るく前向きな意見が多くて本当に暗い所には触れられていないのも感じた。帰還困難地域を車で走り抜けてきた時のあの空虚感は一体何だったのだろうか。住むところを失われた人々は今どこでどうして、それまで描いていた人生の設計図を破り捨てなければならなかったのか。そんな事にもっと焦点を当てて「それでも原発必要ですか?」という展示にして欲しかったと思うのは自分だけであろうか。

よく見る除染土収納袋 確かに大きいが汚染エリアの広さに敵いがたいものがある

伝承館の展望エリアから 裏手には意図的なのか?津波で流されたものが未だ積まれていた

広野、大熊方面に進むと4Km程で福島第一原発に至るロケーション

南側の林の奥には汚染土の中間貯蔵施設がある 積み上げられた袋がスタンバっているがここも一杯になるのか

 伝承館を後にして周囲を一回り走ってみた。海側に向かい、南に300m程進むとゲートがありそれ以上は進めない。原発から直線で3.6km地点である。ゲートの向こうに続く真っすぐな道が寂しそうに延びていた。

福島第一原発手前、原子炉中心まで直線にして3.6Km地点

傍らに線量が表示

 甚大な津波被害を被った請戸小学校が近くだったので行って見る。
 請戸小学校は震災遺構として保存が決まっており下写真にあるように駐車場は綺麗に整備されていたが、建物自体は当時のまま安全性を担保しながら保存する工事が行われていた。立入禁止になっていたので外から見るだけであったが、建物内部の荒廃を見てただ圧倒されるばかりであった。

津波の直撃を受けた請戸小学校

子供達の元気な声が聞こえてきそうな昇降口

津波が襲った3時37分で時を止めた時計

 浪江駅の北側をかすめるようにして国道114号に入ると再び帰還困難地域が続くようになる。西へ向かうにつれ山間部となるが、それでも原子炉建屋水素爆発時の風向きから丁度国道114号沿いに北西に延びた浪江町はもはや廃墟と言って良い状況だ。

 過疎で村から人が消えて行く現象は今の時代よく見られることだが、こんな田舎道でさえ国道以外は全て封鎖されており沿道の個人宅にも規制が敷かれて立ち入る事が許されないそんな光景が10kmあるいは20kmもあっただろうか。まるでアメリカの砂漠をハイウェイで走るように人間の営みを全く感じないロード。田や畑は自然に還りつつあった。

 原子炉建屋の水素爆発程度だったから良かったのではなく、こんな事になってしまった現実や人々の苦悩をもっと泥臭く伝える伝承館であれば良かったのにとつくづく思ったのだ。

 頭でっかちな政治家などは「その地域にどれだけの人が住んでるの?どれだけ生産性があるの?無くても構わないんじゃない」なんて思ってるのではと思いたくもなるのだ。そういう方は自分でハンドルを握ってそして道路に足を付けて歩いて見れば良いだろうとつくづく思うのだ。

浪江町から西へ向けて国道114号を進むもどこまでも帰還困難地域は続く

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