宇都宮城址公園の河津桜が咲いているというのを耳にしていたが、宇都宮市民ならば行かずばなるまいと思いつつ腰が上がらなかった。
最近は月曜火曜とフィットネス。水曜日は山歩き。木曜仕事で金曜日は老母の病院送迎とフィットネス。土日はお休みという結構単調な日々を過ごしていたが、春の装いに誘い出されて花見物。城址公園の後は鹿沼の錦鯉公園へと河岸を移し、紅白の梅を楽しんだ。
宇都宮城址公園の河津桜が咲いているというのを耳にしていたが、宇都宮市民ならば行かずばなるまいと思いつつ腰が上がらなかった。
最近は月曜火曜とフィットネス。水曜日は山歩き。木曜仕事で金曜日は老母の病院送迎とフィットネス。土日はお休みという結構単調な日々を過ごしていたが、春の装いに誘い出されて花見物。城址公園の後は鹿沼の錦鯉公園へと河岸を移し、紅白の梅を楽しんだ。
県境繋ぎシリーズ。先々週の終点であった仏ノ山峠を、今回は始点として仏頂山までの藪尾根を辿り、あとは高峯のパラグライダー発進地までは快適登山道歩き。
本当は雨巻山まで通したかったのだが、周回ルートを考えると偵察が必要と考え今回は残りの区間を宿題とした。
11年前に停めた個所の少し手前(北側)にある愛宕神社へ車を置かせていただき、車道歩き約3Km。二週間前に鶏足山より伸びる県境尾根から着地した仏ノ山峠より取り付く。
なお、今回もカメラはミラーレスのオリンパスE-PL6だ。設定に微修正を加えてチャレンジしたが、やはり結果は惨憺たるもの。NikonのD5600で出る黒の締まりが全く無いのだ。なんとなく薄っぺらい感じの色調になってしまうので風景写真としてのリアリティーに欠けてしまうのが残念。PhotoshopElementsであれこれいじってもどうにも思うようにならない。赤いものや人の顔は綺麗に映るのだけどねぇ。
仏ノ山峠から仏頂山への藪は大したことも無かったので、一眼レフを首からぶら下げていっても全然問題なかったろうに。いや、あくまで結果論だが(^^ゞ
伐採された裸地の急斜面を一気に登る。県道を走る車からは丸見えなので素早く尾根芯に乗るべし。呼吸も荒くして穏やかな頂部へ到着した。水を一口含んで更に進めばその先はしばらく藪ゾーンとなる。
ごくたまに往来する者がいるのだろうか。道型とまではいかない微かな踏み跡の気配を感じる。所々にタヌキの溜め糞の山が見られたが、鶏足山からの尾根に比べれば幾らか少ない。
植林帯になると一気に歩きやすくなる。途中で現れる混合林や雑木林にはさほどうるさい藪は無い。だが、尾根形は不明瞭で広尾根だから、赤い県境杭が頼りとはいえ頻繁に立ち止まってGPSの現在位置確認が必要だ。
終盤、斜度を増すとルートは明瞭となり、上小貫からの登山道へ合流するとすぐに仏頂山の山頂に着いた。楞厳寺から登ってきたらしい中高年夫婦が休憩中であったが、眺望皆無の山頂に長居無用。滞在1分程度で次へと急ぐ。
先ほどまでの藪尾根が嘘のような整備された連続階段。階段って逆に歩きにくいんだな。閉口しながら進むも伐採地の景色は11年前と変わらず良好だ。だが今日は北風が冷たくて堪える。帽子の耳当てを出してダウンジャケットのフードを立てて、そうだ!山中で人と密になった時にとポケットに忍ばせていたマスクをすれば防寒対策バッチリ。いや、でもこれ、目だけ見えていて、はたから見たら結構怪しい雰囲気だぞ。
丁度正午頃から風が弱くなり、加えて南斜面のパラグライダー発進地は北風も遮られほぼ無風。ひたすら日差しが暖かくて心地よい。春の陽光にまみれながら、食後のコーヒーを飲み終えてなお腰が上がらずまったりと過ごした。
下山はあっという間。程なく林道に出会うと伐採作業の最中で、重機の通り過ぎる脇を小さくなりながら通過させていただく。おまけで色々な重機を見ることが出来た。2歳8か月の孫は車や電車に夢中だが、60過ぎのわが身にも働くクルマはカッコいいと思えるのだ。
里に下りると梅の花が所々に咲いていた。傍らを、伐採した丸太を満載して山から降りてきたトラックが行く。走り去ったあとの土埃には日向っぽい匂いがする。春の訪れを感じさせる風景であった。
概略コースタイム
駐車地(愛宕神社)発(08:49)-仏ノ山峠(09:30)-造林地看板(09:49)-仏頂山(10:32)-伐採地(10:54)-
奈良駄峠(11:12)-高峯(11:54)-パラグライダー発進地(12:04)-昼食休憩-行動再会(12:45)-
上小貫下山口(13:02)-林道出会(13:13)-駐車地(愛宕神社)着(13:47)
カシミール3Dデータ
沿面距離:11.9Km
所要時間:4時間58分
ネタ帳から引っ張り出した県境稜線踏破。
花香月山から鶏足山は3年前に歩いているので、今回は鶏足山から南側、仏ノ山峠までを繋ぐ。
周回の必然性から下小貫登山口からのアプローチとしたが、実は車を停める場所は計画段階で仏ノ山峠付近にあるストリートビューで確認した吹田パーキングを予定していた。
そこから県道を約4キロ歩いて下小貫登山口にアクセスする筈であったが、吹田パーキングは『いい里さかがわ館』が開設されたのが原因かどうか解らないが閉鎖されていた。
なお、今回は後半の藪尾根が予想されていたのでカメラは久々のミラーレス出動。
一眼レフを使うようになって、比べる画質のあまりにもの差に改めて愕然とする。細かく設定すればもう少し彩度は上がるのかもしれないが、センサーサイズによる解像度の違いは歴然だ。やはりミラーレスとはいえマイクロフォーサーズではなくAPS-Cのカメラを選べば良かったのだが、流石にこれ以上投資するのも考えもの。もっとも、時代はセンサーサイズがフルサイズのミラーレスに移行している。タダでさえ高い本体+レンズでとんでも無い出費となる。とてもプータローの手には届かないのである。
序盤ゆるゆる、徐々に勾配が上がるも決して厳しい登りでは無い。焼森山~鶏足山の稜線に達するとハイカーの数が増えてくる。我が地元古賀志山の毎日登山のような人が多そうな雰囲気。登山口の案内板に描かれていた老夫婦、あるいは同じような年代のハイカーを多数見かける。鶏足山の三角点で休憩していた人曰く、「昨日は富士山が見えたが今日は駄目」。毎日登山の人なのだろう。
まずは焼森山へ。
分岐地点の道標に書かれた距離は少し大雑把だ。
焼森山へは270m、鶏足山は三角点まで507m(カシミール3Dで計測)。
焼森山を後にして次は鶏足山。今日はメインでないのでサクサクと進む。
三年前に歩いた県境尾根の先にある花香月山の電波塔が見える。
登路を一旦戻り、本日の核心部、南に延びる県境尾根へと足を踏み入れる。
分岐点には、下小貫と焼森山の道標があるも県境尾根への案内は無い。しかし踏み跡も濃く充分登山道たり得る様子に若干拍子抜け。
途中で一組の夫婦とスライド。マイナールートではないようだ。
そのことは、幾つかの道標が途中で提示されることにより知る。
あまりにも立派な道型に引きずり込まれて至った「珪石山経由P」の道標を見る。
GPSを見ると、おーーっと、県境尾根外れてるじゃん。道があるから歩くじゃ駄目なんだよね。やはり(笑)
お次は「栃超(とちごえ)へ下山」。県境尾根だから、”栃木を超えたという由来”の栃超集落へということなのかな?いろんなルートが地元愛好家によって作られているようだ。
尾根に復帰すると依然道型は認められるものの、一挙に踏み跡も薄くなり、時折現れる藪も時に薄く時に濃くと典型的な里山稜線の雰囲気となる。
進むにつれ東側の採石場から聞こえてくる機械類の音が大きくなってきた。
時間も昼になったので323mPで昼食とした。日差しが遮られる稜線の中で日溜りが嬉しいピークであった。
昼食後再始動。珪石山へ向かうミスが今日の一回目、だが昼食後の再スタート一発目で方向を誤る。リカバリ後100m程進んだところでまたミス。ルートファインディングな山歩きの時は危なそうなポイントは事前にチェックしているのだが、今回は顕著な稜線ということで少し舐めてかかったかもしれない。まぁ、採石場方面は降り始めればすぐ気が付くし、西に引っ張られても県道1号に拾われるだけなのだが。
筆界という見慣れない標柱を見る。
Wikiで調べると『不動産登記の手続きにより決定された一筆の土地の範囲を示す界のことであり、「公法上の境界」ともいわれる。』というが、いわゆる境界との違いが判らずWikiの説明を読んでもちんぷんかんぷん(;^ω^)
午後から雲が多くなり天気予報通りに風も強くなってきたが、なんとか無事に尾根を通貫することが出来た。しかし、残り4キロ近い車道歩きが実は今日一番の危険帯であった。
白線だけの区切られていない歩道しかない個所では、車が通り過ぎるたびに道路脇のブッシュで待機しないと危ない。右側を歩いていると、向かってくる車はセンターラインを跨いで回避してくれるが、対向車があるときは自分が早めに退避しないと迷惑をかけてしまうことになるのだ。
歩き残しの仏ノ山峠の南側をやる時はその辺も考慮するべきだが、地形図に描かれている小貫と深沢を結ぶ林道が使えるかどうか春になったらオフロードバイクで偵察しようと思っている。
概略コースタイム
駐車地発(09:03)-焼森山(09:50)-鶏足山展望地(10:19)-弛み峠(10:36)-県境尾根入口(10:42)-
珪石山への分岐地点(11:09)-県境尾根復帰(11:13)-274m三角点(11:23)-車道接合(11:28)-県境尾根復帰(11:39)-
323mP(12:13)-昼食休憩-行動再開(12:42)-採石場立入禁止ロープ箇所(13:07)-292.5m三角点(13:36)-
栃木県道1号に着地(13:59)-駐車地着(15:01)
カシミール3Dデータ
沿面距離:14.5Km
所要時間:5時間58分
関連山行
2013年01月03日 古賀志山北尾根から中尾根周回
2008年01月14日 浅雪の古賀志山
2007年08月13日 早朝の古賀志山
毎週水曜日は山遊びの日と決めている。
なんて・・・こんなことを言えるのはプータローの特権か?
一応木曜日は仕事の日、金曜日の午前中は老母の病院送迎。土日以外は(たまに土曜も)フィットネスで遊んでいる身なれば、日々忙しくお仕事に邁進している方々には申し訳ない話です。いや、本当にごめんなさい。
ということで、足腰の鍛錬の為、鞍掛尾根(最近は古賀志山北主稜線というらしい)を辿り、森林公園駐車場から鞍掛山周回を歩いてきた。
最近は山を歩いたあとの筋肉痛にとんと縁がない。脚力が素晴らしいという訳ではなく、大した負荷がかからないルートばかり歩いているからなのだ。たまには辛い思いもせにゃなるまい。だから、起伏が結構あるこのルートをチョイス。
去年三月に同じルートを歩いているが、まったく同じというのも芸がないので鞍掛山大岩からの下山を正規登山道の尾根コースにとった。
猪倉峠からシゲト山への登り返し、終盤、鞍掛山を下山したあとの長倉山への標高差130m程度の登り返しは流石に息も上がったが、脚の疲れはさほど感じていない。はてさて、筋肉痛が明日くるのか、はたまた明後日来るのか。
概略コースタイム
駐車場発(07:46)-東屋(08:07)-二枚岩分岐(09:08)-斑根石山(09:36)-540mP(10:07)-猪倉峠(11:21)-
シゲト山(11:41)-鞍掛山(12:06)-大岩(12:14)-昼食休憩-行動再開(12:45)-鞍掛山登山口(13:17)-
長倉山入口(13:21)-長倉山(13:43)-駐車場着(14:13)
カシミール3Dデータ
沿面距離:11.2Km
所要時間:6時間27分
天気の良い本日の昼飯は多気山。
先日、下野新聞に掲載されていただけに沢山のファミリーが憩う山頂。
自分にしても、自宅の玄関から出発して1時間以内に立てる山頂というのはなかなかお手軽。
体力が枯渇するであろう後期高齢者になってもこの山なら安心かな。
昼飯のあとは、こちらも最近下野新聞で記事になっていた白鳥飛来地の壬生の黒川へ。
30分ほどカメラを構えて見ていたが、白鳥って集団生活するだけに案外社会性があるんじゃないかなと思えてきた。
自分以外の個体のやることをちゃんと気にして見ていたり、お互いに反応したり。そしてグループも出来ている。
一帯にいた白鳥が一斉に鳴き始めたので注意してみると、群れの一部でちょっとした小競り合いがあった模様。
当事者以外も呼応するように鳴き合ったりするのは何かコミュニケーションする部分があるのかもしれない。
ニッポンというヒトの集落もセイジカといグループには最近はおかしなことがいっぱいあって、悪いことをしてもごめんなさいって言いながらあっかんベーしてる奴ら、恥ずかしいことを言っても反省してますって言いながら逆切れする奴。周りにいる者はやはり声を大にしなきゃいかんなと思うのだよ。
唐沢山と諏訪岳の間の縦走は以前から歩き残しとしてネタ帳に長らく眠っていた。
最近リンゴさんが唐沢山から諏訪岳の往復を歩いた記事を見て後追いをさせていただいた次第だ。
今回は、京路戸公園に車を置き、諏訪岳より唐沢山へ進み、更に南下をし東武佐野線の堀米駅に到達。
電車で多田駅まで戻り京路戸公園まで歩いて戻り車を回収するというプランだ。
諏訪岳へのアプローチは2013年に歩いた時、下山に使った北尾根から西尾根に乗り換え189mP経由のルートを使う予定であった。
だが、現地に着くと周囲は大規模な工事中で立ち入る隙が無い。
駐車場から真北に進み189mPへの尾根に乗るのだが、既に立派な舗装路が出来ていてそれも伐採作業中につき進入禁止となっている。
ガードマンが進入者に目を光らせているし、目指す方向は重機が何台もエンジン音を唸らせて作業中。とても入っていくことは出来ない。
ならばと189mPを諦めて直接北尾根に裏口入学・・・と思って進んでみると、
目の前に荒涼とした工事現場が拡がり、あちこちに重機や作業関係の車、作業員の姿も多数が散らばっているではないか。これは進入したら直ちに捕まってしまうレベルだな。(汗)
しかたなく、仕切り直しで京路戸峠経由で諏訪岳を目指すが、序盤の静かな山道の左右からも重機の働く轟音が響き渡る。
駐車場付近で見た工事の掲示板によると、どうやらメガソーラーを建設しているらしく、エリアの片隅には既にソーラーパネルが設置されいる箇所もあった。この広大な山肌すべてに展開するとなると、メガどころかギガとかテラなんて言葉のほうが相応しいんじゃないかと思われる。
脱炭素社会の実現に対する一つの解なのだが、ちょっと複雑な気持ちだな。この光景をすべてソーラーパネルが埋め尽くすとなると、恐らく自分が今まで見た中で最大の発電所になるだろう。その完成した姿を見たくもあり見たくも無しである。
京路戸峠峠へ戻り、気を取り直して南進するルートは関東ふれあいの道である。よく整備されていて迷うような場所や危険な箇所も皆無だ。
所々ある小ピークはことごとく巻道があり、道標に従うと基本的に巻道を選択することになるが、実は丹念に小ピークを拾っていくと山名板を見ることが出来るようだ。今回は先が長いので基本的に巻道利用で省エネ進行。
いくら効率良くと言ったってやはり三角点は外せない。
290.4m三角点の高鳥屋には4,000回登頂の板が掛かっていた。毎日登っても10年以上かかるのだから凄いものだ。
唐沢山を通過。相変らず猫達が幅を利かせていた。エサをあげている人を囲っている猫達がなんともほのぼのとしている。
駐車場から歩いてくる人の流れの中では、汗臭い山支度は似合わない。早々に天狗岩を後にした。
天狗岩の奥の急斜面を降りると鏡岩で一旦車道に合わせるが、すぐにハイキングコースへ入りほっと一息だ。
午前中は雲で太陽が陰っていた時間帯も多かった。だが正午前からしっかり日差しを受けることが出来るようになった代わりに幾らか西風が強くなってきた。見晴小屋は名前の通り眺望が拡がりベンチもあり格好の昼食ポイントに思えたが、いささか寒風に吹かれながら食事するのも憚れる。一つ先のピーク、飯守山に立つと西風が遮られていたのでここでザックを降ろした。
景色は良く無いが、南に面した日溜りのなかのんびりとした時間を過ごす。背後を空身で通り過ぎるハイカー一名。区間を切れば手頃な散歩コースになるのだろう。
岡崎山から降りると基本的に後は車道歩きのみとなってしまうのだが、やはり三角点は外せない。地図で見込んでいた地点から取り付くと、どうやらこちらは踏み跡も道型も無し。序盤は小藪が煩かったが、登るにしたがい岩交じりのすっきりしたルートが明瞭になってくる。
172m三角点を後にして最後のピークは浅間山。
グーグルマップには浅間山ハイキングコースという記載がありこれを進んでみる。
だが、山の北面を廻りこむばかりで登っていく様子は全く無い。先が見えなくなってきた頃丁度良い感じの尾根形を見たのでそこへ取り付く。
先ほどの172m三角点に比べると幾らか藪も濃いが、この落葉の季節、標高差60m程度だからさほどきつくも無いのだ
山頂の立派な石祠の裏口にジャストミート。今日の最終ピークに到着だ。眺望はなかなか秀逸。ここまで来て良かった。
電車の本数が限られているが、時間に追われるも嫌だしここまでのんびりと歩いて来た。だが時計を見ると14時20分に間に合いそう。これを逃すと一時間後だ。にわかに現実に引き戻されて欲を出す。ラストは小走りで堀米駅のホームに立つと、そこに電車が滑り込んできた。
概略コースタイム
京路戸公園駐車場発(08:49)-北尾根断念(08:58)-京路戸峠ルート登山口(09:11)-京路戸峠(09:28)-
諏訪岳(09:45)-京路戸峠(10:06)-電波塔(10:39)-高鳥屋(10:52)-唐沢山(11:23)-天狗岩(11:30)-
権現堂(11:46)-飯守山(11:56)-昼食休憩-行動再会(12:26)-岡崎山(12:35)-172m三角点(13:00)-
浅間山(13:22)-小梥神社(13:42)-堀米駅着(14:12)-田沼行に乗車(14:20)-
多田駅発(14:31)-京路戸公園駐車場着(14:56)
カシミール3Dデータ
沿面距離:13.7Km
所要時間:6時間7分
天気が良い。こんな日は山歩き・・・
と思っても、行きたい方面は雪や強風で厳しそう。へなちょこ中高年が出る幕はなさそうだ。
家でゴロゴロしていても体に良いことは無い。
ならば、久々に人もあまり居ないであろう男抱山でのんびりと昼飯でも食べてくるかぁ。
墓地の駐車地に着いたら、あらまぁびっくり。こんな小さな山なのに沢山車が停まっているじゃないの。
いつから男抱山はこんなに人気の山になっちゃったの。
あの狭い山頂で密を気にしながら食事するのもなんだかなぁと一瞬ためらったが、ままよ。山頂じゃなくても適当に食べる事が出来りゃいいか、と思い直して出発。
今日は半時計廻り周回で登っていく。いつも感じるのは里山ならではの急登。時計回りは楽なんだけどね。それでもあっけなく山頂到着だ。14年前に初めてこの山に登った時は息も切れ切れにそれなりに大変だった記憶が懐かしい。
当時は登る人が少なかったが今は駐車地の車の数が物語るように沢山の人が訪れる山になったのは良い事だと思う。その反面「秘密基地」を知られてしまった子供のような残念さもほろりと感じる。
東側の眼下に拡がる大規模ソーラー発電が目を引く。おそらく292mPの南東側斜面であろう。
あそこの稜線は男抱山に初登した3ヶ月後、ルートファインディングも初々しい頃に歩いた場所だけに思い入れが深い。
地主さんの意向なのだからまったくもってしょうがないことだが、ちょっと残念ではあった。
男抱山からコルへ一旦下げる。先行していた人も向こう(富士山)からやってくる人も皆半蔵山方面へ歩を進めていく模様。
なるほど、あれだけ車があっても案外山中で人に遭わないのはこのせいなのかと納得。
14年前はコルから北に降りるのは、林道に拾われてR293へ降りるルートの為だけにあったのだが、翌2008年頃より付近の整備が急速に行われた感があり、半蔵山への道標が設置された。当時は曖昧だったルートも今はきっと立派な登山道になっているに違いない。
かつて半蔵山から南下してこちらへ下ってきたことがあるが、もうその時には歩きやすい道が出来ていた記憶がある。だが、途中に眺望があるわけでもないし、半蔵山自体も木に覆われていてまったく景色が見えなかったと思う。
男抱山からだと、北に一度50m程下げ、そこから200m登る半蔵山は自分のようなもの好きが歩くならいざ知れず、一般の人達になぜそんなに人気があるのか正直解らない気もするのだ。
男抱富士に登ると3組の先行者が休憩中。丁度出発する人がいて場所を確保出来たので昼飯の支度にとりかかる。
時計廻りで登ってきた小さな子供を二人連れたグループが賑やかに通過し、気が付くと一人だけの山頂になっていた。
駐車地ではどうなることやらと思ったが、今日も静かな昼食の時間を得ることが出来た。
『栃木の山150(随想社)』に掲載されている栃木市の琴平山のことは以前から知っていた。ガイド内容を見ると2時間に満たないルートが紹介されている。特に眺望が良い訳でもないのでそのうちに・・・と思って記憶から遠ざかっていたのだ。
今年の冬は茨城県の山を丁寧に歩いて行こうと思っていたのだが、おりしも栃木県に緊急事態宣言発令。山を歩く行為自体は感染予防上問題は少ない。特に自分のようにあまり人と接する機会が少ない場所を好む場合は尚更だ。
そういう事情だとはいえ、緊急事態宣言が発令されている都県ナンバーの車を迎える茨城県民の心を思うと、余計な刺激はしないほうが良いかなと思ったりする昨今のコロナ事情である。
ならば、ということでネタ帳をひっくり返していると、琴平山とその周辺を周回するちょっとした散策ルートが目に入った。途中で三角点を二つ拾えるのもお手軽。標高400m未満のだらだらとした稜線を歩くのも冬場ならではの楽しみだ。
歩いてみて知った最初の三角点の名前が長坂山ということ。帰宅してからネット検索をすると自分の歩いたルートと同じ周回を何人もの方が歩かれていた。そして二つ目の三角点が高冨士山(たかどさん)という名前であることも知った。
琴平山自体は山というより神社がその本体と言って間違いなく、沢山の人に歩かれているであろう登山道はすなわち参道である。しかし、そこから北へ延びる稜線、そして時計回りに続くトレイルが久々のルートファインディングの山歩きとなった。
最北の384mPまでは快適な登山道の様相、そこからはよくある自然林の尾根、やがて尾根の乗り換えの入り口に神経を使うようになり、枯葉が積もる急斜面を慎重に降りるようになる。時折藪の濃さに翻弄されたり、久々の充実した歩きとなった。前半は何も考えずに歩いていて確かに散策路然(384mPでぼーっとしてミスあり)であったが、後半は久々に気合の入った歩きとなったのである(笑)
ストリートビューで精査したもの、駐車地について最後まで決められなかった。ガイドブックには琴平山の登山口に数台スペースがあるように書いてあったが、実際に行って見ると停めるのはかなり難しい。
東へ戻ると路側が膨らんでいる箇所があちこちにあるので何処に停めても支障は無さそうだが、南柏倉公民館前の広場がもっとも駐車に適していると思い、ここに停めることにした。
準備をしていると地元のおばさんが散歩をして脇を通過していく。「山に登るので停めさせて貰ってよいでしょうか」と尋ねると快諾を貰った。
とにかくこの落ち葉が滑って歩きにくい。参道の真ん中は狭い溝になっているが、上から見ても落ち葉に覆われていて実態が解らないので不意に足が取られるので結構油断出来ないのだ。
山頂より西に僅かに下ったあとに登り返すと、そこに電波塔があり「琴平の杜 野乃花苑」なる看板、そして東屋があった。地元の方々の憩いの場なのかもしれないが、この季節花は無いし訪れる人も少なそうな印象を受けた。
巡視路入り口から先はしばらくよく踏まれた立派な道型が続く。流石巡視路とは思ったが、かつての道として一般の往来匂わす鉄製の道標を二か所で認めた。文字は既に判別出来ないが、この周回の北端である384mPから更にその先まで続く太い道には何らかの需要があったに違いないと思うのだ。
電波中継所のある三角点ピークが長坂山であることを古い木製の山名板で知る。すぐ脇には防災無線の中継所もある。生活に必要なリソースが配置された典型的な里山稜線なのである。
いくつかピークを越えると次は巨大電波塔のピーク。こちらも北東方面が開けていて景色が良い。鉄塔基部は広々と敷地が柵で囲われていて、少しものものしい雰囲気がある。
少し先に進むと進行方向右手に軌道が現れた。電波塔に保守資材を運搬するトロッコ車軌道のようである。
しばらくルートと並走していたが、このあと濃くなった篠藪が終わるといつの間にか軌道は見えなくなっていた。地形図を見ると北東に林道が描かれているのできっとそちらのほうへ降りていったのだろう。
384mPからルートは東へと方角を変える・・・
のだが、それまであまりにも立派な「登山道」が続いていたので、つい、ぼーっとしてたのだ。
正確には登山道ではないんだけどね。
と、言い訳はともかく、気が付いたら北の尾根に引き込まれそうになっていた。
終始しっかりとした道型はなおも北に続いているところを見るに、そのまま北進すればR293に繋がる林道(地形図には描かれている)へ接合するのではないかと推測。いずれ機会があれば検証してみたいところだ。
この昼食地点あたりから、のんびり散歩モードはおしまい。地形図には破線なんかが描かれているが道型も踏み跡も全くない。GPSを出してコンパスを合わせながら慎重に進むようになる。
標高差50m程の登り返しにじんわりと汗をかく。ふと立ち止まった先に見える大きな人工物。高富士山の山頂にある社だ。
ゴルフ場のある北側からは登山道が整備されており、地元の小学生が登る山らしいが、来し方の西側はともかく、南側に至っては標高を50m下げるあたりまで尾根形は認められないのっぺら坊の急斜面である。
南へ降下を始めると、足元には落ち葉が深く堆積しており、鹿も難儀しながら腹をこすりつけてジグザグに降りた跡がそこかしこにあった。この区間のことを考えると半時計周りが絶対に楽だなと思う。こういうルートを見極めづらい場所は絶対的に登りが優位だからだ。
鹿トレースを有難く拝借しながらようやくコルまで降りると、あとはゆるやかに降下していくだけ。だが今度は下るほどに藪が濃くなってくる。典型的な里山スタイルだ。
斜度が緩みいよいよ尾根も終盤の頃、右手に拡がる伐採地との間に鉄の柵が張りめぐされている。柵の中に入るつもりはないので柵に沿って降りていくと今度は左からゴルフ場の電柵の挟み撃ち。一旦はゴルフ場の敷地に入って進むも、流れボールに直撃されるのもいやなので、鉄の柵が見えなくなった頃合いで再び電柵を跨いで山中へ復帰。もっとも平日の今日はプレーしている人も見られず閑散としていたけれどね。
残りの車道歩きをのんびりと楽しむ。今日は途中で会った人は朝のおばさん一人と帰りの車道歩きで会った立ち話に夢中な主婦二名。いつもながら思うのだが、こういった行動をしていると新型コロナって何?、密って何?って思う事があるが、やはり現実に還れば自分も今日の感染者数に一喜一憂する一人なのであった。
概略コースタイム
駐車地発(08:56)-琴平山 東参道入口(09:18)-琴平山(09:49)-電波塔(10:02)-鉄塔(10:17)-
長坂山(10:39)-巨大電波塔(11:07)-384mP(11:26)-昼食休憩地(11:48)-昼食休憩-
行動再開(12:31)-高冨士山(13:40)-ゴルフ場接合(14:35)-車道へ降下(14:44)-駐車地着(15:11)
カシミール3Dデータ
沿面距離:13.3Km
所要時間:6時間15分