運動不足シニア、古賀志山に癒される

 今年に入ってからすっかり弛緩してしまった足腰が不安だった。これは山歩きなんか無理なんじゃないかと思い、まずは手近な古賀志山へ。お目当ては、カタクリ、アカヤシオ、ヒカゲツツジと欲張りだ。

 昨年はどれも当たり年で豪華絢爛という言葉を使いたくなるほど凄かった。
 今年は・・・というと、うーんちょっとイマイチかな。

 アカヤシオはまだ落花していないし、蕾もいくらか残っていたので花期的にはベストのような気がする。
 だが、全体的に色が白飛びしているのと花付きがあまりよくない感じだ。

 まぁこれも自然の摂理。何はともあれ元気に歩こうじゃないか。

今年も咲いてる咲いてる

みんな恥ずかしそうだね

下からアップ!

中尾根に入るとアカヤシオが盛り 花付きと色合いは昨年に及ばず

 中尾根から一旦二枚岩へ向かう。
 おぃおぃ久々の弱っちい足腰なのにこんなに高度下げるの?
 帰りが大変だなぁ。

二枚岩の脇にあるアカヤシオは今年も色鮮やか

ヒカゲツツジも既に開花しているが、やはり昨年の勢いには届かず

 中尾根復帰に一汗かいた後は古賀志山を目指す。
 山頂は相変わらず人が多いので素通り。
 御嶽山も何組か休憩中なので素通り。それに今日の天気では霞んだ男体山を見てもしょうがないよね。

 で、西の領域に入るとやはりこっちは静かだ。
 例の鎖場で人流が絞られるからこのエリアは好きだ。

 昨年は途中のアカヤシオは天晴!をあげたい素晴らしさだったが、
 うーーん。まぁこれもしょうがない。

中岩で休憩 裏手のアカヤシオだけは色濃く綺麗だった

御覧の通り

 久しぶりの山歩きなのに案外瞬発力も持久力もいけるじゃん、と思って歩いて来たが、御嶽山への登り返しが・・・うーーーん足が上がらんぞ。

 で、去年と同じルートなら南登山道をしずしずと降りていくのだが、流石に二年連続まったく同じというのも芸が無いので初めて歩く猪落ルートへと踏み込む。

 雨巻山の猪転げ坂を彷彿させるネーミングだが、雨巻山は土の急斜面、こちらは岩の急斜面の違いがある。
 岩の急斜面といってもせいぜい20度あるかどうかで足がかりは充分過ぎるくらいにあるので大した事は無い。
 だが、自分もシニア世代かつ運動不足中だ。気を付けて降りていこう。

初めての猪落経由で下山

御覧の感じで下っていくが気を付ければ問題無し 開けていて気持ち良い下りだ

途中から見える赤川ダム 真正面から見えるアングルはここだけかな

猪落を見上げる 距離は短い

 あとはざくざく降りていけば南登山道に合流だ。

 うーーん。なんか太ももが痛いよ。
 やはりしっかりブランクを感じた山歩きだった。こりゃまた鍛え直さないといかんなぁ。

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忙中閑ありじゃなくってリフレッシュ

 2か月以上のブログ休止期間。
 退職以降細々と続けていた仕事が突如忙しくなってしまって、土日も朝も夜も無い日々が続きようやく三月下旬から第一クォーター終了のハーフタイムといった感じで一息ついている。

 正直現役の時以上にハードで、一月二十日過ぎから三月下旬まで休日ゼロというのはこの歳にしてなかなかキツイものがあったが、救いは殆どが在宅で出来ることだろうか。

 しかし在宅勤務にも悩みはある。出勤しなくて良いというのは大きなメリットだが、諸刃の剣でもあるのだ。というのは、自宅だとオンオフの区別がまったくつかないってこと。

 朝から晩まで仕事、晩飯を食べてまた仕事。常に仕事モードで寝ていても頭の中は仕事。ふと目が覚めて考えていた事をスマホにメモする。出勤で車を運転するとか車窓の風景を眺めるとか、職場で仕事以外の話をするなど。精神バランスを得るのにはとても重要なことなのだ。

 四月に入り余裕のあるこの瞬間に少しはリフレッシュしようじゃないか。

 初日に都下に住む孫を訪れ、しばしふれあいタイム。
 ビジホに一泊して翌日は山梨の石和温泉へ投宿した。雨が降っていて外遊びは出来ないが3時にはチェックインを済ませて温泉三昧と浸るも、仕事のメールが山積して「ちょっとお休み」返信でビールを開ける。

 翌日はピーカンの快晴。
 三年前にも歩いた桃源郷を歩いた。桜と南アルプスの白き雄姿を眺めながらこの先もう少し頑張れる気がしてきた。

みさか桃源郷を再訪

菜の花と桃の花の競演

香りの良い桃園を散策

高台の公園は冠雪の南アルプス展望台

薄墨色の桜に色濃き一輪、いや二輪か

こちら奥多摩の山嶺も未だ雪深し

子供を背負う母親像の望む先は戦争の無い平和な世界

八ヶ岳は雲の中
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中休みな日々

 昨年の静岡車中泊の旅から戻って、ひさびさの更新。
 年をまたいだこの一か月半あまりの期間何もせずにぼーっとしていたわけではないのだが、アウトドアに対するモチベーションが幾らか削がれた低迷期であることだけは間違い無い。

 12月から復帰したスポーツクラブに傾倒しているのと、微妙に仕事が忙しくなってきたのが大きな原因だ。しかし、以前なら寸暇を惜しんでフィールドに繰り出していたのに、『寒い』とか『面倒』とかそんな単語が頭をよぎってしまう。これはもしかしたら気力の衰え、ひいては認知機能低下の兆しかと訝し気に思うも、たまにはこんな時期があっても良いのかもしれないと考えるようにした。

 それにしてもだ。雪のある所や冬場が旬の藪山に一切食指を動かさずに好天の一日を漫然と過ごすのも流石にバチがあたるというものだ。

 リンゴさんが先日訪れた白沢地区の下ケ橋(さげはし)にある白鳥飛来地へ向かった。

 県道の北側という情報だけで具体的な場所は解らなかったが、宇都宮から向かって鬼怒川の橋を渡る手前の左手に白鳥が群がる光景が見えたので特に探すこともなかった。

 宇都宮の近間だと壬生の黒川にやってくる白鳥も有名だが、下ケ橋は山が背景に入るので写真的には好みだな。
 到着時に薄っすら見えた高原山は、気温上昇と共に立ち込めるガスですっかり隠れてしまったのが残念ではあった。

日光連山をバックに 電線が邪魔だネ

物憂げに?毛づくろい中

氷の上で冷たかろう、日差しを浴びでにまったりお昼寝中

カモの群れも一緒

寒がりな『オカ』の白鳥達

片足立ちで何をか言わんや

足で頭を掻くのって珍しいかも

氷上の二羽

歩を進めるたびにノルディックスキーよろしく器用にスケーティング
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静岡の旅終わる

静岡の旅八日目 11月25日(木)

 長かったようであっという間だった静岡の旅も今日が最終日だ。

 戸田を去る前にやはり金冠山からの景色を眺めておきたかった。金冠山は昨年も登っているが、最寄りの戸田峠駐車場より15分程度で登れてしまう割には眺望が素晴らしい。富士山と愛鷹山、沼津アルプスと箱根、そして戸田港と海を挟んで三保半島。我が足跡を確認するには申し分のない内容だ。

戸田を去る前に金冠山は是非登りたかった 海の向かい側は三保半島

愛鷹山と富士山

二日目に歩いた沼津アルプス七座と大嵐山(日守山)が一望出来た 奥は箱根の山々

戸田よさようなら 来年もまた来るよ

 戸田に別れを告げ、修善寺方面へと東に向かう。海とはすっかり離れ山間部を行くといよいよ帰り路なのだなという実感が湧いてきた。

大仁にある城山 200mはあろうかという垂直の岩壁 右の川は狩野川

 大仁市街地を過ぎる頃、特徴的な岩峰が視野に飛び込んできた。車を停めて調べてみると城山という山であることが分った。山全体が丸々露岩のようなその威容は迫力満点。もちろん正面からは登れないが、地形図を見ると登山道が描いてあるので登山は可能だろう。来年以降のネタ帳入りだ。

 沼津アルプス最後の大岩で出会った仙人のような方が勧めていた葛城山もこの城山の北西部至近に位置している。葛城山はロープウェイで山頂直下まで行け、富士山眺望もお勧めだという。更にその西にある発端丈山は、眼下の内浦湾と淡島の向こうに浮かぶ富士がきっと素敵なのでは想像する。

宇都宮を出発して下道オンリー 御殿場付近でとうとう1000Kmを超えた ガソリンは給油一回20Lあり

道の駅すばしりで休憩

流石に至近距離だと大迫力だ

 とにかく今回の旅は富士山に終始した。静岡県を歩いていると至る所で富士山が見え、栃木に住む自分としては自然とそちらに目が行ってしまうというのが正直なところだ。当ブログをご覧いただいている方は、そろそろ飽きてきたのではとも思う。だが静岡の旅ももうすぐおしまい。今少しお付き合いをお願いします。

宝永山の東側の火口縁の部分

二ツ塚という名前がある 地形図には下の方のピークに続く登山道がある

山中湖 カモたちが餌待ち

 最後の訪問地。山中湖へやってきた。紅葉もすっかり終わってしまった季節外れの平日故、観光客の姿も殆ど無い。餌をねだるカモ達の中に一羽だけ残された白鳥。君の仲間はどうしちゃったのかな?

カモに混ざって一羽だけ白鳥が居る

何かくれないんっすか?とでも言いたげ

丹沢も課題だな

 往路と同じ道志道(国道413号)を走る。右手に丹沢山塊、左手に道志山塊。稜線を眺めるに、案外山深いこのエリアも是非歩いてみたいと思うのだ。

 八日間の静岡の旅を終えて思う事。昨年の春と秋に歩いた箇所より地域を拡大した今回の旅であったが、再訪したい場所も、新たに訪れたい場所も更に増えた。静岡県は実に奥が深いのだ。

 定年後の目標は日本全国を車中泊で泊まり歩き、その地方の山々を無理ない範囲で登り歩きながら、ゆったりとした時間の尺で訪れた地方をも見て行くことである。

 しかしながら日本は広い。実に広い。下道で移動すると本当に広さを感じるのだ。定年退職してもうすぐ二年が過ぎようとしているが、未だ近場で足踏みしている状況に若干の焦りを感じる。だが、区切りとする70歳までにどこまでいけるかチャンレジを続けていこうと思っている。

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戸田散策

静岡の旅七日目 11月24日(水)

 昨晩の泊地である道の駅川根温泉はその名の通り温泉が併設されている。
 露天風呂は温度帯が三つに分かれていてそれぞれに楽しむことが出来、大井川鉄道が通過する風景を眺めることが出来るというおまけ付き。それでいて低料金が嬉しい。休憩室で軽く昼寝をした後食堂で夕食も済ませて後は車で寝るだけとなった。

 ここのところ暖かい日が続いていたが、流石に山沿いになると幾らか冷え込むようだ。加えて前線通過後に寒気が流入しているので余計だ。インナーシュラフを入れて防寒対策をキッチリして暖かく寝ることが出来たが、明け方は顔の周りが冷たかった。それでも最低温度は4度位かな。もっとも暖かすぎるのもかえって寝苦しく、このぐらいが適温だと自分は感じる。

 事前予定で今日は本栖湖、西湖、河口湖、山中湖と巡り道の駅すばしり泊と考えていた。だが、温泉の休憩室でテレビを見ていると、地元局番組で伊豆半島の戸田漁港について特集をしている。これに刺激されて急遽予定変更。昨年秋も訪れた戸田を目指すことにした。

SLの見える丘公園より大井川鐡道大井川第一橋梁 列車の通過する時に見たいものだ

沼津市街地より県道127号を南へ 西伊豆への山越え中に沼津アルプスが見えた

山間部のミカン畑

戸田漁港の丸吉食堂で昼飯

 の一食堂でアジのたたき定食を食べるつもりだったが、残念なことに休業日。調査不足だった。
 他にも同じような食堂があるのでネットで調べると、休みではない筈なのに実際に行くとやっていない。
 コロナで平日は締めてしまっているのかどうかは不明だが、唯一開いていた丸吉食堂で話を聞いて納得だ。
 ここ数日風が強くて漁に出られなく、もっとも有名な高足カニや深海魚を始めとして地物の魚が手に入らないということ。

 悩んだ末に刺身定食を頼んだが、マグロもカツオも海老も地物ではなく冷凍だろうから、ちょっとあてが外れた感じかな。お刺身自体は美味しかったしアジの切り身も入っていたので満足のいく食事となった。

戸田の御浜岬基部より駿河湾に浮かぶ富士山

 食後は戸田散策。昨年は達磨山と金冠山登山の後、の一食堂で食事。その後海岸沿いを北上して箱根方面へ抜けてしまったので、この雰囲気の良い戸田はじっくりと堪能していなかった。

 外海側に出ると物凄い風で吹き飛ばされそうになった。時折潮風・・・では無く海水そのものが飛んでくるのでカメラなど提げては居られずたまらず退散。
 そういえば戸田に来るまでの海沿いの道も、しぶきが掛かっていてワイパーで拭っても気が付くと塩の結晶みたいなものがガラスに咲くように現れる。それだけ空気中に海水が沢山飛んでいるということだろう。これは宇都宮に帰ったら下廻りまできっちり洗車しなきゃいかんなと思った次第だ。

湾内は波も無く穏やか

 湾内に入ると流石に静かだ。なんとものんびりした風景に癒される。夏場は海水浴場になるというが、この季節は猫の子一匹見当たらない。

戸田港御浜と富士山

御浜展望地より 外海は強風で白波が立っている

 御浜展望地という所があったので登ってみた。
 展望台がいくつかあるが、総じて手入れがされておらず荒れた感じで訪れる人も少ない印象だ。だが、文字通り御浜と富士山の美しい景色(上の写真)を見ることが出来る絶景ポイント。戸田から大瀬崎に北上する県道17号沿いには富士山ビューポイントがあり、色々なサイトやブログで紹介されている。ここも是非加えて欲しいと思うのだ。

 戸田を楽しんだ後、やはり富士山ビューポイントは外せない。
 今回の旅は富士山を飽きるほど見てきたが、どんなに眺めても富士山はやはり美しいと思う。

 富士山頂に立ってみたいという気持ちは正直あるが、渋滞極まる富士登山には興味が無い。だが、均整のとれたひときわ大きいその山容はやはり人智を超えたものがある。とにかく見ていて飽きないのだ。

幾つかある富士山ビューポイントで自分が一番好きな煌めきの丘

戸田湾 先ほどあそこで写真を撮った御浜岬

日没までコーヒー飲んでまったりと昼寝タイム

今日も夕日が照らす富士山

 日没時刻近くになると車が数台集まり始める。皆さん夕日を眺めに来たようだ。
 西伊豆には富士山ビューポイントの他に絶景夕日ポイントも幾つかある。ここ煌めきの丘もその一つ。

さぁ、明日は最終日

 今日の泊地は去年も戸田で泊まった道の駅くるら戸田だ。昨晩に続き温泉付きの道の駅である。
 食料調達は隣町の土肥まで行かないとスーパーが無いので、戸田のセブンイレブンで済ませた。今やある程度の人口がある所にはどこにもコンビニがある時代。自分のような車中泊者にとっては有難いものだ。

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大井川遡行

静岡の旅六日目 11月23日(火)

 予報通り前線通過後の快晴。
 早めに支度をしてビジネスホテルを出発した。
 今日の目的地は大井川上流を遡行、寸又峡と奥大井散策である。

 静岡駅脇からすぐに国道362号へと進む。川幅の大きな安部川を渡り、山間部に差し掛かる。並走する藁科川と別れ、徐々に標高を上げて行くと共に道幅も狭くなり斜度もきつくなってくる。

 標高10m程度の静岡市中心部より最高標高点は900mにも達し、その後寸又峡方面に向け標高差600mも下るという山岳国道である。

狭小国道362号を行く 標高700m付近に散在する集落と茶畑

 驚くべきは山間部に断片的に集落が散在することであろう。標高を上げていくと僅かな平坦地に現れては消える集落の数々。よくぞこんな場所にと唸るような所に展開されるのは意外な風景であった。

まさにポツンと一軒家だ

本日のメイン 寸又峡 北半分の寸又峡プロムナードコースを歩く

 南に向かう国道362号と別れ寸又峡へ向けて北上すると、すれ違いが厳しいような狭路が延々と続く。
 まだ朝早い時間だったので特に問題も無く通行することが出来たが、寸又峡から戻り奥大井へ北上する時は交互通行の規制が敷かれていた。対向車には観光バスも列をなしているではないか。これは規制無しで行き会ったら双方アウト確実だろう。
 規制も警察では無く役場が主体のようだ。区間がかなり長いので、役場の軽トラックが前照灯とハザードを点灯させてケツモチとして最後尾を走り、途中停車や離脱を監視するという仕組みだ。

朝日岳へは標高差1300mのガチな登り

 寸又峡入り口は奥にも駐車場があるにも関わらず、問答無用で手前の大駐車場へ誘導される。
 帰りにわかったのだが、大駐車場はあっという間に埋め尽くされ、寸又峡温泉郷のいたるところに設けられた特設駐車場に案内される仕組みとなっている。それだけこの場所の観光人気が高いことが判る。ちなみにどこに停めても500円の駐車料金は徴収されるように地元の方がきっちり管理している。これだけ人の出入りが多いと清掃やトイレ維持など管理に手間もかかるのだろうからこれは仕方がないことだと思う。

 直線で400m足らずの温泉街には屋台が出たり道の両側の宿がお店を開いていたりしてプチ繁華街の様相を呈していた。今日は祝日なので相応の人出のようだが、紅葉が既に盛りを過ぎたこのタイミングでこの量なのだから、最盛期は林の中のあまたの特設駐車場まできっと満車になるのであろう。

祝日なので人の出も多い

寸又川の深い峡谷を眺めながら

 寸又峡プロムナードコースは基本的に舗装林道歩き。特に履物に注意しなくても気軽に歩けるので沢山の人が訪れるのだ。人は多いが、南アルプスの懐に抱かれた感のある山深い風景を眺めながら歩くのは実に気持ちが良い。

名前の由来は夢にまで出てくる程美しいからだという

 有名な夢のつり橋に差し掛かる。エメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く湖面が美しいと言われているが、もうちょっと光があればという感じ。まだ早い時間故に太陽の光は峡谷に届いていない。

90mとあるが結構長く感じる 紅葉の最盛期は美しいだろう

風が強くて微妙に揺れた こういうのが苦手な人は結構苦戦するかも

対岸の高台から

 遊歩道は吊り橋手前で一旦下り、渡り終えた個所から急登で対岸の林道に復帰するように出来ている。
 ここまで気楽に歩いていた観光客も吊り橋でスリルを味わい、標高差60m程度の急登で大抵息を上げて足を止めていた。

周回で戻る途中の飛竜橋 こちらは普通の鉄橋だ

前黒法師岳への標高差1300mの登り 「険しい山です」とある

 周回コースを終え駐車場に戻る途中、出店のお汁粉などに目が行くも、庭にあつらえられた席に一人オヤジが座って椀をすするのも画にならんだろうと思いパスする。観光地なので食べる場所はふんだんにあるだろうとタカをくくっていて食料の持ち合わせも無い。このあとの行程で食べる所が無く後悔するのだが、体裁を気にせずここで腹に物を入れておけば良かったのであった。
 この時点ではまだそれに気づかず、次の訪問地であるレインボーブリッジを目指した。

レインボーブリッジ駐車場が満車だったので案内された駐車場から歩く ついでに接岨(せっそ)大吊橋をチラ見

滔々と流れる大井川

大井川のスケールの大きい川幅は下流域から上流域まで一貫して見られる

 奥大井レインボーブリッジの駐車場は満車につき、少し上流の駐車場へ誘導された。本来の駐車場入り口まで約500m程のだらだらした車道登りを歩き、大井川鐡道の奥大井湖上駅へと下っていく。上から眺めるレインボーブリッジがエメラルドグリーンの湖面に浮かび上がるように横たわり、その先にある湖上駅に人々の姿が見える。

そして奥大井レインボーブリッジへ

奥大井湖上駅は自由に見学することが出来る

井川行の列車が入線する 小さな車体が渓谷によく似合う

出発進行!

トロッコ車両には是非乗ってみたいものだ

大井川鐡道の現在の終点である井川駅

 レインボーブリッジを後にして更に大井川を遡上する。道幅は狭くなりすれ違い困難な区間が続くが、至る所に大井川鐡道のトンネルが道路下をくぐるようにして貫通している。よくぞこんな山奥に鉄道を引いたなと感嘆が絶えない。

 井川ダム手前の山影にひっそりと佇む大井川鐡道の現在の終着点、井川駅の駅舎。懐かしい感じに包まれる空間だ。

有人駅でホームに入ることは出来なかった

 陽の差し込まない駅周辺の真ん中に灯りが暖かく灯る。ほっとした心地になる静かな駅舎であった。

駅裏手から

 この後、井川ダムも見学してから来た道を戻ったが、もう少しじっくりと時間を掛けても良かったかなとも思った。
 井川湖より更に北上し、畑薙湖へ進み奥大井川深部を探訪するのも良いかもしれない。

 大井川遡行から戻り、国道362号、473号と南下して島田方面へ。
 途中にある道の駅川根温泉が今日の泊地である。今回の旅で初めての温泉が楽しみだ。 

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静岡の停滞日

静岡の旅五日目 11月22日(月)

 朝、ホテルのカーテンを開けると光が差していた。 天気予報では昨晩から降り出した雨が今日一杯強く降り続くということだったが、テレビで最新の予報を見ると午前中は曇天ながら雨はなんとか降らずに済みそうだ。

 朝から雨ならチェックアウト時間ぎりぎりまで部屋で過ごそうかと思ったが、雨の降る前に市内散策を終えて午後は近辺のドライブでもすることにした。

 昨晩、既に静岡駅南口はぐるりと歩いたが、今日は北口にある駿府城を目指した。

(本日の写真は最後の二枚を除いてスマホカメラ使用)

レトロな静岡県庁舎 左右には新庁舎もある 駿府城外堀の中にある

こちらは新庁舎

まさに静岡市の中心部にある

 公園の中に天守閣は無く地味な感じだが、南東に巽櫓(たつみやぐら)、南西に坤櫓(ひつじやぐら)、紅葉山公園などの有料見学施設もあり、天気の悪い今日は丁度良いだろうと思いきや月曜日はお休み。ぐるりと園内一周散歩となった。

流石、お茶とみかんの国だ

 静岡駅に戻る途中、静岡鉄道の新静岡から静岡鉄道に乗ってみることにした。
 特にどこへというあても無く、とりあえず150円で行ける5駅先の長沼まで乗車した。
 静岡鉄道の車両は鮮やかなブルーのほかに赤、なかなか軽快な外観でイメージが良い。

静岡鉄道 長沼駅にて

 長沼駅からは少し静岡側へ歩いて戻り、JR東静岡から東海道線一駅で静岡へ戻った。
 まだまだ時間は余っているが今日は悪天候停滞なので何も予定は組んでいない。午後は駐車場から車を引っ張り出してドライブだ。

焼津のマグロ五種丼

 せっかく静岡に来たのだから美味い魚でもと思い、焼津の魚センターへやってきた。焼津といえばマグロの水揚げ量日本一を誇るという。
 どのお店でも強力にマグロを推してくるので、普段あまりマグロを食べない自分でも五種丼なんてのを注文した。
 結構なお値段なのでこれだけ出せば焼津でなくとも食べられるのではという雰囲気。ちょっとがっかり感があったのは否めないが観光客向けって大体こんなもんだろう。

用宗海岸にて

 食後は小雨にけぶる海岸沿いの道を通り静岡を目指す。
 途中の用宗海岸にて砂浜へ降りるが今にも泣きだしそうな空模様。
 車の中でコーヒーを淹れて読書&昼寝タイム。ザーザーと強い雨が降り出して目が覚めた。

 今晩は雨脚が更に強まる筈。今日は外食せずにスーパー調達の食料でゆっくりホテルで過ごそうじゃないか。
 昼寝でぼーっとした頭をもう一度潮風で冷やしてからエンジンをかけた。

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静岡県西部へ

静岡の旅四日目 11月21日(日)

 昨晩は暖かった。というより少し汗ばむほどであった。
 やはり宇都宮に比べれば大分暖かいが、更に昨晩は海沿いから暖かい風が吹いていたからなのだろうか。
 インナーシュラフを外し、シュラフのチャックも開けて、時には足を外に出して寝ていたくらいだ。
 温度計を見ると最低温度が16度くらいあったので納得。車中泊の場合は、対応温度帯の幅が広いので寝具の設定が難しいものだ。

 夜半に強く吹いていた風も収まり、遠く静かな波音で目が覚める。丁度日の出の時刻だ。散歩に出ると、既に釣り人の姿が見られた。

三保半島に昇る朝日 今日は雲が優勢な天気予報だ

 今日は天気予報が優れない。辛うじて雨だけは回避できそうだが、青空は期待できない。
 予定は浜名湖までの往復。そして明日の荒天に備え静岡のビジネスホテルにチェックインする。

浜松までやってきた

 浜松までの行程の大部分は国道1号を通過するのだが、この国道1号が”無料高速”的な道路で平均速度が80Km/h~90Km/hくらい出ている。
 宇都宮北道路のように法定速度が80Km/hに引き上げられているのならしょうがないが、速度制限標識が無いということは60Km/hの筈だ。だから通行している車は全て違反者ということになってしまう。

 道路構造は高速走行に耐えうるようになっており、区間によっては自動車専用となる。高速道路で目にする緑の標識板を見ると、間違えて高速道路に入ってしまったのかと思い焦ってしまう。

 たまに信号があったりするので油断は出来ない。かなり手前から「この先信号あり注意」と警告が並んでいるので心の準備は出来るのだが、とにかく皆さんぎりぎりまで飛ばす飛ばす。

 この国道1号高速状態は静岡県のみならず神奈川県でも同様。東西の交通大動脈である東名高速に次ぐ位置づけとなっているのだ。

浜松城天守閣を見学 偶然恵まれた青空のもと

公園広場から見る天守閣 園内にはスターバックスもあり、なかなかお洒落な浜松城

お隣の引間城跡 現在は浜松元城町東照宮 家康が祀られている

出世頭二人組 今更縁も無いな(;^ω^)

 浜松城公園のすぐ隣にある元城町東照宮のほうにも足を延ばした。
 家康が初めて城をもったのがこの場所にあった曳馬城であり、16才だった秀吉も仕えた松下氏に連れてこられたのがこの曳馬城だった。いわゆる出世神社として有名なのだ。

 これから出世の野望に燃えたぎる方は一度は訪れても良いかもしれない。ご利益のほどは全く保証出来ないが。

無人販売所というのが目新しい

 浜松に来たら是非食べてみたいのがやはり浜松餃子。宇都宮市民としてはチェックせずにはおれないものだ。

 浜松駅まで歩いてきて様子を見た所、宇都宮との違いは餃子専門店というのが殆ど無く、居酒屋で餃子もやってます風な店が多いことだ。
 宇都宮駅周辺も餃子を出して酒も出して結局は居酒屋化しているのは同じだが、浜松の「お酒飲めます、つまみあります、餃子もおいてるよ」位な温度差がある。

 宇都宮は餃子で街おこしに力を入れているのに、ちょいちょい一位を奪還されることがあるほどの消費量がある浜松。家庭での消費量が決定的に多いのだろうか。ちょっと謎である。

 もっとも、ネイティブな宇都宮餃子消費者(なんだそれは)に言わせれば、宇都宮駅前にある東京から出張で来たサラリーマンの帰る足を引き留めて餃子を食べさせ酒で儲けるような店は餃子店じゃないと言いたい。

 餃子はテイクアウトして自宅で黙々と食うか、お店でライスなど頼まず焼きと水(水餃子)だけを頼むのが宇都宮流と声を大にして言いたい(;^ω^)

まずはお手並み拝見とばかり駅ビルの餃子屋に並ぶ

もやしが添えられているのが特徴だが、味は宇都宮の方が美味い(私見)

 シンプルにベーシックな「石松餃子10個」を頼んだ。
 もやしが添えられているのが浜松餃子の特徴だが、確かに箸休めに良いかも。

 野菜主体の具は宇都宮で言えば正嗣の餃子に近いものがあるも、なんとなく味わいに欠けるような気がする。もちろん私見、好みの問題なので誤解されてはならないが、店内で思わず「宇都宮餃子のほうが美味い!」とつぶやきたくなったのをこらえたのであった(笑)

そして静岡県西端の浜名湖へやってきた

 浜名湖は一目見ることが出来ればそれでいいや程度の気持ちだったが、車を走らせると目に入った道路行先表示の「舘山寺」に誘われるようにしてやってきた。

 舘山寺は浜名湖東岸の上部にある。寺の裏山が遊歩道となっていて浜名湖の眺望が良いポイントもある。
 今日は生憎の曇り空。青空が拡がっていればもうちょっと違う印象になったかもしれないのが残念。
 また機会を改め、そしてもう少し浜名湖周辺を研究してから来ようとも思った。

生憎のどんよりとした空

晴れていればもう少し違った雰囲気なのだろうが・・・

浜名湖から静岡へ戻る途中、宇都宮を出発してから500Kmを超えた ガソリンはまだ半分程度残っている

 

 今晩と明日の二晩はビジネスホテルへ泊まる。
 というのも、低気圧を伴った前線通過の影響で今晩から明日にかけて大雨が予想されていたからだ。

 多少の雨なら車中泊も支障がないし、車内にじっと潜んでいる限り豪雨でも問題は無い。だが、何かと車から出入りすることもあるので雨が強い場合はやはり敬遠したくなるもの。加えて、いくら工夫をしてもやはり布団の上に寝るのに比べれば疲れが溜まる。適度に休養という意味合いからも期間中にホテル宿泊を入れるのは有効だ。

 今回は静岡市内のビジネスホテルが二泊5,700円と激安。駅から遠いのが玉に瑕だが設備内容もそこそこでコスパ良し。なにより車で寝ることを考えれば極楽極楽。加えて車中泊中は酒は飲まないようにしているので、外食+飲酒というのが嬉しい限りだ。今回は温泉に入る機会がここまで無かったので、ビジネスホテルのトイレ一体バスと言えども涙が出るほど有難い。

静岡駅に繰り出し千ベロセット このあと焼酎二杯追加 {スマホカメラなので写りイマイチ}

静岡おでんも頼んでみた 奥にあるのが黒はんぺん

 静岡で食べたかったものがもう一つ。静岡おでんだ。
 煮汁が黒いのが一般的に驚かれるようだが、その見た目ほど味は強烈では無く、コクのある味は酒のつまみやおかず、具材によっては子供のおやつとしていける味だなと思った。我々が普段口にする薄だしのおでんとは確かに別物だが、これはこれで良し。

 黒はんぺんは千ベロセットにもフライで付いて来たが、静岡で一般的にはんぺんといえば黒はんぺんを指すらしい。
 口に含むと魚の骨粉のざらつきが少し残る感じ。好みが分かれる所だろう。練物としては風味が強くて美味いと思った。

部屋に戻って静岡ビールで仕上げ

 駅前のコンビニで明日の朝食を調達していると「静岡ビール」の蒼いラベルが目に入った。ふじのくに限定とくれば試さないわけにもいかないだろう。
 飲んでみると普通に美味い。静岡県内製造、県内限定販売で業務用の樽もあるってことはやはり静岡県って市場が大きいということだ。コンビニには必ず大量に並んでるしね。

 新幹線のこだましか停まらない静岡は他県者からマイナーなイメージが多少持たれる可能性があるが、何処に居てもドーンと富士山が押してきてそれで商売してますだけでなく、多彩な観光地、海、山、全て揃っていてそれでいて市場もデカイ。こりゃ静岡県を見直しちゃったなと思うのであった。 

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富士山三昧の静岡の旅

静岡の旅三日目 11月20日(土)

 「川の駅」の夜はとても静かだったし、沼津アルプスの疲れも加わり車中泊とは思えないほどの熟睡を貪ることが出来た。朝の最低気温も6度程度とさほど下がらず、夜半に顔が冷たくて目が覚めるということも無く安眠に繋がったのだろう。

 「道の駅ゲートウェイ函南」は大好きな沼津を歩く為の基地としてロケーション的にも適していると思う。是非次回以降も「川の駅」をねじろとしたいところだ。

 目が覚めて車から出ると、狩野川に川霧が浮かんでいた。気温が高い証拠だ。付近を一通り撮り終えた後にお湯を沸かしてゆっくりと朝食を摂る。今日からは観光の毎日だから気が楽だ。

狩野川に浮かぶ川霧

朝練ランナー 背後は沼津アルプス徳倉山の麓

 二日間お世話になった道の駅を後にして、まずは痛恨の地であるバック事故現場へと向かう。

沼津港の”例の事故現場”にやってきた

 写真では海しか写していないが、問題の箇所はこの反対側だ。
 ぶつけた構築物の写真を撮り、「帰って来たぜ」と息巻く。どうやら、やっと留飲を下げることが出来たようだ。

車を進めて千本浜へ

 事故現場の隣は有名な千本浜である。防風林の松並木が延々と続く千本松原だ。
 また井上靖の話に戻ってしまって恐縮だが、洪作少年達が泳いだ千本浜海岸。青春時代の甘くも儚くまた脆い気持ちに揺れながら歩いた松林。あぁ、なんとも良い雰囲気だなぁ。

海を眺める愁いのポーズを所望

 海を眺める姿になんとなく深い哀愁を感じるワンコが居た。当の本人(犬)は特に哀愁は感じていないとは思うのだが、はたから見ると実に様になっている。飼い主さんに声を掛けて写真を撮らせて貰ったが、なかなか先ほどのポーズが出なくてベストが上の一枚。

沼津には井上靖の観光ポイントが多数

こちらは松林の中にある文学碑

 夏草冬濤の舞台になった頃の沼津と現在の沼津には当然隔たりがあろうが、作品をもう一度読み直してから沼津をじっくり歩くのが次回以降のテーマになったような気がする。

日本一富士山に近い漁港 田子の浦 製紙工場も多く工業港でもある

 千本浜からはしばらく海沿いの道を走る。どこまでも続く松林がやがて途切れ、市街地に差し掛かる。

 有名な新古今集の山部赤人の句、 

 『田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ』

 田子の浦へやってきた。

田子の浦みなと公園にて 後ろボケで一枚

前ボケも

浜石岳の山頂直下駐車場 既に反則的な富士山絶景

 国道1号を西走しJR蒲原駅付近から徐々に山間部へと乗り込む。
 標高が上がってくると、周囲の斜面にミカン畑が広がる光景が続く。あまりにも見事だったが、車を停めることが出来なかったので写真が撮れなかったのが心残りだ。

 当初の予定では浜石岳登山者駐車場から標高差200m程を登る予定であった。道は更に上に続いているので車を進めてみると、突き当りゲート手前に数台は停められそうな駐車スペースがあった。案内板を見ると山頂まで5分とある。早速カメラだけを手にして山頂へ。

五分で絶景山頂へ

宝永火口が右手に見えるとまた違った雰囲気に 山体すべてがスッキリと見渡せた

南東側

清水港と三保半島 半島の左奥が三保の松原

駿河湾を挟んで 伊豆半島西側基部の大瀬崎 金冠山、達磨山方面

鈍色の海原を行く船

南アルプスが見えているというが、どこがどこやら

沢山の人達が憩う浜石岳山頂

 当初停めようとした登山者用駐車場から登ってくる人もさることながら、由比駅から車道を延々と登って3時間近くかけて来る登山者も多数居る。登山者用駐車場からでも40分程度、自分のように5分で山頂に着けてしまう者がいるのに電車組の登山意欲の高さには改めて驚かされた。
 登山ウェアに身を包み、息を切らせながら達成感に包まれて山頂を踏むハイカーに混ざり、普段着にスニーカー、手にはカメラいっちょのオヤジは不労収入者みたいでうしろめたい気持ちもチラリ。

浜石岳を後にして由比へ下っていく 周囲はいずこもミカンの木で一杯だ

富士山撮影の名所である薩った峠へやってきた

ミカンの樹の脇を通り散策路へ

国道1号(左)と東名高速(右)が交差し真上に富士山 定番眺望らしい

商業施設が充実している清水港へ

ここからもやはり富士山

テイクアウトのお店でちらし寿司を入手 海沿いの席でいただく

バスの大きさと比較すると巨大さが判る

 清水港に立ち寄った。清水といえば清水エスパルスのお膝元。エスパルスドリームプラザという商業施設にはちびまる子ちゃんランドなんていうのもあったりして、地元のレジャー施設として有名。マリンターミナルの方へ散歩していくと、クルーズ船飛鳥の巨体が横たわっていた。あまりに大きくて一枚の写真に収まらない。こんなデカイものが海に浮かぶとは、飛行機が空を飛ぶのに続いて謎な話だ(笑)

お次は日本平へ ロープウェイを”下る”と久能山東照宮へ通じるが今回はパス

日本平夢テラスからの風景は清水港と富士山 きっと夜景は綺麗だろう

 日本平は静岡市中心部の東方、清水の南西に位置する。南は急峻に切れ落ち、北側は穏やかな斜面に茶畑などを有する台地状の高地である。

 夢テラスからの眺望は・・・ここまで富士山を沢山見てきたせいか、いささか感動のトーンも低め。というよりも観光客が多すぎて視界に人の波が入らないことがないからだ。

 ロープウェイで南へ下ると久能山東照宮へ行くことが出来るが、どうせ行くなら南側から自分の足で登りたいところ。だが今回は東照宮自体をスケジュールから外していたので次回に期待である。

三保の松原にて 三代目羽衣の松 現在接ぎ木で四代目育成中とか

 三保の松原もまた沢山の観光客で溢れていた。コロナから復調しつつある観光関係の方には福音であろう。
 自分もそんな観光収入に一助。軽く汗ばむほどの陽気に誘われて、静岡茶ソフトを頂いた。

三保の松原海岸からの富士山 頂部だけが浮き上がって見えて面白い

泊地の隣にある三保飛行場の滑走路

 今晩の泊地は清水三保海浜公園駐車場だ。静岡市近辺で車中泊地として評判が高いこの駐車場は、目の前の浜が人気釣りスポット故に釣り師の車が多い。だが車中泊者は少なく、なかなか静かな泊地であった。

 駐車場から隣の三保飛行場滑走路方面へ行く踏み跡があり、これを追うと滑走路の真ん中へ飛び出した。
 三保飛行場は「静岡県と赤十字飛行隊の訓練飛行場として位置づけられている」とWikiにある。管制塔とかそういった施設は一切無く、そもそも500m足らずの滑走路では小型機しか飛べないような気がする。実際に飛行機が離発着する時はそれなりの体制を敷くのだろうが、こうも自由に出入りできるのもちょっと安全管理からして如何なものかと思った。

滑走路より海岸へ出ると釣り人が沢山糸を繰り出していた
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沼津アルプス+大嵐山(日守山)



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --
※大平山~大嵐山(日守山)は沼津アルプスルートに比べ未整備区間です。ご注意ください。
また、大嵐山(日守山)側から大平山へは立入禁止となっています

静岡の旅二日目 11月19日(金)

 今回の静岡の旅。登山は沼津アルプス一択だ。
 他の日にも実は山頂を踏んでいるが、どちらも登山とは言い難いようなレベルなのであくまで登山はこの日一日だ。
 標高は低いがアップダウンの激しいこのルートは、沼津市街地に張り付くようにして延びる里山七座を巡る歩きとなる。

 昨年西伊豆を訪れた際、金冠山の山頂でお会いした静岡の方から、眼下に見える沼津アルプスの存在を聞いた。帰宅後調べてみるとなかなか面白そうな、また意外にハードな縦走であることが判った。静岡リベンジの際は是非歩いてやろうじゃないかということになったのだ。

 今回は前泊した道の駅から至近の日守山公園駐車場に車を置き、電車利用の周回コース、沼津アルプス七座+大嵐山(日守山)とした。

日守山公園入口が今日の出発点であり終着点

狩野川土手を散歩する老夫婦と富士山

 まだ朝早い時間の日守山公園駐車場。日守山は手軽に登れるよく整備された山なので、日参登山の方の車が既に数台停まっていた。そして自分が出発する頃には空身で登山を終えて降りてきた夫婦に挨拶をされた。まさに地元の人に愛される山なのだ。

 ここからの時計周りも考えたが、今日予定の登山口がある沼津駅までは電車を乗り継がなければならない。まずはのんびりと狩野川沿いを歩き、30分ほどで伊豆箱根鉄道の原木駅へ着いた。

 駅到着と同時に三島行きの電車が滑り込んで来たので慌てて切符を買って乗車する。車内は通勤通学の人で溢れかえってており、山支度の者など皆無だ。多少の恥ずかしさをこらえながら三島駅に着いた。

 ここでJRへ乗り換えるのだが、切符を買うのに手間取ってしまう。ようやく沼津方面のホームに駆け上ると、丁度乗り換え便の沼津行きが出発しようとしているところ。タッチの差で乗り遅れてしまった。

 結局15分後の電車に乗る事は出来たが、沼津アルプス+一座の長丁場を前にして、時刻表情報など事前調査が足りなかった事を反省。

電車を乗り継ぎやってきた沼津市内 狩野川に掛かる黒瀬橋より

沼津市内からは大抵の場所で富士山が見える 日本の山でもあり郷土の山でもある

日光の鳴虫山登山口にどことなく似ている

 沼津駅南口に降り立ち、朝の沼津市内を歩いていく。ゴミ集積場で世間話に興じるおばさん達、開店準備に忙しい飲食店の店主。そんな日常の光景の向こうに小さな山の姿が見えてきた。香貫山である。

取り付きの階段から一登りすると平和塔(五重塔)あり ここからも富士山が顔を覗かせる

香貫山は全山、公園の遊歩道として整備されている

 香貫山は沼津アルプス七座を構成するも、南東側を車道で分断されているので実際は単独峰に近い趣もある。
 また、登山道が沢山あり、大変整備されているので山全体が公園と言って良い。そのせいもあり、比較的高齢な方が足腰鍛錬の為にほぼ空身で歩いている姿も多く、また山中に水道が引かれていて水飲み場が提供されていたりもする。要は沼津市の裏山的な存在、市民の憩いの場なのである。

駿河湾が拡がる美しい光景に胸がすく思い

 香貫山の山頂に至る直前に駿河湾が拡がるポイントがあった。海べりは千本浜の松林であろうか。
 井上靖の自叙伝的作品、「しろばんば」「夏草冬濤」の洪作少年が旧制沼津中学時代に歩き回ったであろう香貫山や千本浜。洪作少年も見たかもしれないこの風景。これだけでも静岡に来たかいがあったなとしみじみ思うのであった。

一座目 香貫山の山頂は電波塔だけで眺望は無し

一旦香貫山から完全に下山するようなルートで舗装道(車両通行不可)を進む

舗装道から再び登山道へ 横山登山口にて 熊も鹿も猿も居ないが猪だけはいるらしい

 沼津市の熊出没情報は無いらしい。実際に今回このルートを歩いた感じでは動物の痕跡はかなり薄く、鹿は皆無、猿は不明だ。看板のイノシシは、登山道に餌を求めて鼻で地面を掘り起こした跡が数か所見られたので居るのは確かなようだ。

二座目 結構な急登に絞られて横山へ ここも眺望は無い

 香貫山をほぼ全て下り切って再び同じような標高の横山への登りはジグザグ無しのストレート急登がなかなかキツイ。
 登り切った横山は眺望ゼロだが、まずはここでザックを置いて一休み。
 香貫山では沢山の人に会ったが、主縦走路であるこちら側では全く人を見かけなかった。平日だから流石にこちらには皆さん入って来ないのかと思いきや、自転車で横山登山口に居た方が後から登ってきてここで追い越される。

横山から一旦「また下るんかい?」状態からの徳倉山へはまた急登 よく整備されているがなかなかキツイ

三座目 徳倉山からは富士山が見えた

対空壕跡があった

樹の名前は解らないが明らかに植生が異なる 海沿いの山の証しだ

 徳倉山から先はしばらく緩斜面の道が続きほっと一息。
 途中にある対空壕跡は、太平洋戦争末期に駿河湾を北上する米軍機を攻撃する為に銃座を据えた場所だという。戦果のほどは、終戦の年である1945年7月17日にあった沼津大空襲をもって知るべし。故に、哀しい遺産である。

沼津アルプス最高峰の鷲頭山が姿を現す

四座目 志下山付近からは海原の眺望が広がりコース随一のビューポイントとなる

沖合に見える筏のようなものは養殖場

静けさの中、鼓動を打つようなリズムのエンジン音と共に漁船が帰ってきた

いつまでも見ていたい光景だ

六座目 鷲頭山 残念ながら眺望は無し

 最高峰だけに登り応えのある急登の鷲頭山は、手前の小鷲頭山が沼津アルプス五座目でこちらも揃って眺望は無い。だが、遠くから沼津アルプスを俯瞰した時、やはり主峰の威容が漂うこの山姿。直下の急登はその証だろう。

沼津アルプス七座の最終座である太平山へと進む これまた登り返しが辛そうだ

ウバメガシ純林 鷲頭山と大平山間の岩稜にしか存在しなかった

 道標に、「この先ウバメカシ純林の岩尾根。沼津アルプスの核心部」と書いてあった。岩尾根という言葉に若干緊張するも、通過してみれば岩が露出している尾根という意味で危険な所は無い。

 ウバメカシを調べてみたら、名前の通り樫の仲間なので花とかは付かないので華やかには欠けるだろうが、混合林ではなく純林という意味では見事であった。

太平山への登り返しで汗をかいていたら途中でご褒美の富士山

七座目 そして沼津アルプス最後の太平山へ ここも眺望は無い

最後はオプションルート これより奥の細道とな?

 一般的な沼津アルプス縦走路はここでおしまい。ヤマレコなどで紹介されている一般ルートは大平山から南に静浦漁港方面への登山道をもってして完結となる。

 だが、今回は稜線を東に向かい大嵐山(日守山)を目指す。
 どうやらこの先は地元山岳会としては「奥の細道」として楽しんでいる節がある。
 今回は観光登山としてやってきたのでガチのルーファン藪漕ぎは勘弁願いところだが、まずは「奥の細道」のお手並み拝見だ。

最終到着地点の大嵐山(日守山)が見えてきた

途中の大岩で本日最後の富士山サービス

 「奥の細道」に入ると急な下り、梯子、うっかりすると滑落しそうな岩の巻道など明らかにスリリングな雰囲気が出てくるが、あくまでやり過ぎない程度に手を入れた感がひしひしと伝わってくる。終盤で足も大分疲れてきたが、歩いていてなかなか楽しい区間であった。

 香貫山を除いて数人しか会わなかった沼津アルプスも「奥の細道」となると流石に一人旅だ。だが、眺望の良い大岩で食事中の男性に遭遇。容貌は失礼だが仙人のよう特に身の回りに構わないような雰囲気だが、静かな山が好きな事は一瞬で解った。彼も突然の自分の出現に少なからず驚いていたようだ。

 「自分の地元である栃木だと遠くに小さく富士山が見えただけでもカメラを向けてしまう」と語りかけた。また、昨年は愛鷹山の黒岳と越前岳に登り大きな富士山を見たこと、自衛隊演習の大砲の音に腰を抜かしたことなどを話した。
 富士山の見える大抵の山に登った事があるという彼から、富士山展望台として勧めたい幾つかの山の名前をお聞きして先へと進んだ。次回の静岡訪問の際には是非踏みたい山となった。

「奥の細道」を抜けると綺麗に整備された公園敷地に到達

 大嵐山(日守山)の登り返しが済むと公園の立派な柵があった。柵を乗り越えて公園側から来た方を見ると掲示があり、「ここから先は公園エリア外になります。立入には所有者の許可が必要です。 日守区長 函南町役場 管財課」とあった。

 なるほど、事情を知らずに逆方向から歩いて来たのでしょうがないが、立入禁止区間だったのだね。反対側にも掲示が無いのは片手落ちとしか言いようがない。要は、超整備された日守山公園から散歩レベルの人がこの先の未整備エリアに入って起こりえるトラブル発生の責任を取りたくないとも読み取れる。

沼津アルプス+一座 最後の日守山(大嵐山)へ到着 いやぁ長かった

山頂からは昨晩泊まった道の駅ゲートウェイ函南がよく見える

残念ながら富士山は雲に隠れていた

 大嵐山(日守山)からの眺望はなかなか堂々としていて素晴らしい。富士山は雲に隠れていて見ることが叶わなかったが、狩野川の蛇行するふるさとの眺め、ほぼ180度の眺望は箱根山塊までぐるっと見渡せる素晴らしさ。登山口からよく整備された道を標高差200mほども登り詰めればこれだけの景色が手に入る。地元の人が毎日登りたくなるのも頷けるというものだ。

公園の階段をゆっくりと降りていく

日守山(大嵐山)は地元の人に愛される公園として整備されているのだ

今晩は「川の駅」側へ駐車 ここからも富士山が良く見える

 今晩は連泊で道の駅ゲートウェイ函南に泊まる。ただ、昨晩のトラックのアイドリング音にはほとほと参ったので隣接する川の駅側に車を停めた。

 シェード設置や片付けなど済ませて車内で一息ついていた時、ふと外を見ると綺麗な夕景が拡がっているではないか。
 カメラ片手にしばし自然の織り成す寸劇に酔いしれた。さぁ明日も天気が良さそうだ。

夜のとばりが降りてくる

おぉ!夕日に染まる富士山

沼津アルプス稜線を染め抜く夕日が狩野川に映る 明日も天気がよさそうだ

低山だが累積標高差は1460mもある

概略コースタイム

日守山公園駐車場発(07:09)-伊豆箱根鉄道 原木駅着(07:37)-鉄道乗車-JR沼津駅発(08:22)-
香貫山登山口(08:45)-平和塔(08:57)-夫婦岩(09:10)-香貫山(09:16)-横山登山口(09:44)-
横山(10:04)-徳倉山(10:44)-対空壕(10:55)-志下山(11:32)-ぼたもち岩(11:49)-小鷲頭山(12:08)-
鷲頭山(12:22)-大平山(13:18)-大嵐山(日守山)(14:45)-日守山公園駐車場着(15:11)

カシミール3Dデータ

沿面距離:16.7Km(日守山公園駐車場~原木駅間も含む)
累積標高差:(±)1,460m(沼津駅~日守山公園駐車場)
所要時間:8時間2分(電車乗車時間も含めたトータル)
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル5mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

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