房総の旅 一日目

 リタイアしてやりたかった事の一つ。
 車中泊を重ねてまだ見ぬ土地を感性のままに旅する事。
 そして、出来ればその地方の山歩きもしてみたい。

 今回、そんな旅に初めて踏み出すことが出来た。だが一回目からかそこまで格好よく旅をすることは出来なかった。
 車中泊の技量も昨年のGWに一泊したのが最後で、実際には今回が初めてのようなもの。
 装備品などは一通り揃えていったものの、やはり限られた空間で一定時間生活をする為には様々な工夫が求められる。
 今回は5泊の(うち車中泊4泊、民宿1泊)旅でさまざまな経験を自分なりに積んだ。

 正直辛い部分もあったが、その日の行動、車中泊場所をフレキシブルに決定していくことの緊張感と楽しさ。
 得られることのほうが多い旅であった。真夏と真冬はどうしても無理だが、気候の穏やかな春と秋は大いに車中泊の旅を楽しんでやろうじゃないかと思うに至った。

 栄えある?車中泊の旅、第一弾は諸般を考慮して南房総とした。
 理由は、温暖、車中泊場所である道の駅の多さ、そして北関東に住んでいるとなかなか足が向かない地域であるということ。

 旅のコンセプトとしては高速を使わない。従って初日も房総半島入りするまではつまらない都会の道を延々と走るだけだが、考えようによってはこれもまた旅情として楽しみたい。
 いい加減運転に疲れた頃、第一の目的地である富津岬へ到達した。午前中に低気圧が通過したせいで空は青いが風は物凄く強い。岬にある幾何学的な展望台に登り、眼鏡でさえ吹き飛ばされてしまいそうな風に圧倒されて見る東京湾の姿。あぁ、やはり旅に出て良かったなと実感した一瞬だ。

富津岬が千葉巡りの旅の開始点

展望台の上は強風 対岸は恐らく横浜方面であろうか 潮目の境がはっきり

富津岬突端とその先の第一海堡と第二海堡

富士山は残念ながら頭を隠していた

ウィンドサーファーが果敢に強風へ挑む

 強風ふきすさぶ富津岬を後にして一旦内陸部へと車を進める。
 次に訪れたのは『鹿野山』である。『鹿野山』は、白鳥峰(東峰、379m)・熊野峰(中央峰、376m)・春日峰(西峰、352.4m)の3峰の総称である。また、その南面には九十九谷という浸食によって出来た複雑な山地が脈々と横たわる。

本日二か所目は狩野山

千葉の山並に素直に感動

ここでランチは最高だろう

 今日の車中泊地は『道の駅 保田小学校』とする。この道の駅は廃校になった小学校を利用していて、なかなか雰囲気がある。トイレの綺麗さには定評があるようなので、正直初日の候補地として目を付けていたのだ。

 週末は結構な数の車中泊の車で埋め尽くされるらしいが、平日、しかも月曜日では流石に閑散としていた。今晩駐車場で共にする同志は数台程度。営業時間は全国一律夕方5時までである道の駅に夕闇と静寂が訪れるのは早い。

 不慣れな設営に手間取りながらも、地元のスーパーで調達した食品で夕食を済ませた。食後のコーヒーで一息入れるともうあとは明日の段取りしかすることは無い。テレビも炬燵も無い長い夜が始まったが、一日の運転で疲れていたのだろう。やがてシュラフの中で眠りに落ちて行った。

※以下写真は道の駅に向かう途中で撮影

金谷付近で夕景

保田漁港から夕暮れの富士山
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7年ぶりの赤岩山



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --
※赤岩山周辺は岩場の通過が多く不慣れな人にはお勧めできません。

赤岩山の過去の記事
    2013年03月13日  古賀志山馬蹄形縦走
    2010年01月10日  赤岩山

 本来なら3月1日に予定していた赤岩山を歩いてきた。
 結果的に図らずもぴったり7年前の同じ日に歩いていたのにはびっくり。
 ルートは10年前に初めて赤岩山を歩いた時と同じだが、改めて過去の記事を見てみると道標や名板の類が殆ど無かったことが確認できる。

 ちなみに、過去の二つの記事では北ノ峯(432.8m四等三角点 点名:赤岩)を猿岩と表記しているが、当時読んだ本が誤記していたのを自分が鵜呑みにしていた所以である。もっとも7年前とて北ノ峯という名前は無かったから最近命名されたか、あるいは過去から俗称としてそう呼ばれていたのかは知るすべも無い。

 森林公園を起点とする古賀志山の東側一帯は表古賀志とでも言おうか、それに比べてやはり赤岩山周辺は岩稜を敬遠されす為ハイカーの数が圧倒的に少なく静かである。市営南駐車場と御嶽山を結ぶ瀧コースも古くからのルートだが歩いている人が殆ど居なかった。森林公園駐車場から北ルートへののいつもの賑わいを見ていると、同じ山なのかと思いたくなるほどだ。

 例えてみると、大間々側から釈迦ケ岳へ登るのと塩谷の守子神社ルートくらいの違いがあると思うのだ。最近古賀志山から少なからずとも足が遠のいてしまうような気持になりかけていたのだが、再びこの山域を楽しんでみようという思いに駆られた一日であった。

 一言申し添えておきたいこと。

 赤岩山周辺の鎖場はことごとく新品の丈夫なものに付け替えられていた。
 極力鎖に頼らず通過するようにしたが、それでも以前は無かった箇所に新設されていたり年季が入った怪しげな鎖もすべて更新されており大いに心強いことこの上なし。『古賀志山を守ろう会』の活動に改めて感謝いたします。

西登山口からは、写真じゃうまく伝わらない物凄い大きな露岩の合間を登っていく

上に光が射す ガレ場の登りもあと一息だ

登りきるとパラグライダー索道と出会う そこは天狗岩 角度によっては天狗が羽を拡げているようにも見えるかな

赤岩主稜線を西へ フィールドアスレチックのようなルート 猿岩は相変わらずスパっと切れていて爽快

風が出てきてチト寒い

ようやく北ノ峯 7年前に北側から息せききってここに登り切ったのが懐かしい

 来た道を戻り再び岩のアスレチック

御嶽山で休憩後瀧コースで下山 途中のアルマヤ堂から上を見上げる 超絶壁だな( ゚Д゚)

 以前歩いた時は気づかなかった 名板のお陰だ

どことなく憎めない表情

山をきれいにしましょう! 山達がスマイル 良いね

こちらも気に入りました

概略コースタイム

駐車場発(08:35)-西登山口(09:02)-天狗岩(09:37)-猿岩(09:56)-篭岩(10:10)-北ノ峯(10:18)-
赤岩山(10:59)-二尊岩(11:09)-中岩(11:28)-御嶽山(11:45)-昼食休憩-行動再開(12:25)-
アルマヤ堂(12:29)-聖観音(12:51)-瀧神社(12:56)-林道接合(13:05)-駐車場着(13:16)

カシミール3Dデータ

沿面距離:6.1Km
所要時間:4時間41分

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観音山の梅

 栃木県の梅の名所で検索すると、必ず出てくる『観音山梅の里』。
 今週も雨と晴れが順繰りにやってくる。それならば・・・と天気の合間を縫って出かけることにした。 

 着いた時は少し曇り空が優勢であったが、周遊コースの後半には眩しい程に陽が射して綺麗な梅を見ることが出来た。
 城跡に梅を植えたというのはなかなか風情あり。各サイトで推しているのも頷ける。
 のんびりと散歩を楽しむには実に良い場所だ。

本日の観梅散歩は観音山へ(入り口全景は帰りの晴天に撮影)

梅で賑やかな城郭の道をゆるゆると進む

早春の里に美しさあり

山頂を目指す

おぉ!あそこに山名板が

期せずして三角点Get! 三等三角点 市塙

千手観音堂はなかなかの荘厳さ

欄間の彫り物や絵に迫力がある

青空が出てくるとやはり心も晴れやか

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天狗山と西渓園



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --


 先月27日に行道山を歩いた時、稜線に香る梅が気になった西渓園。運動不足の家内を伴い観梅ハイキングだ。
 織姫神社から天狗山へ周回というのが定番コースのようだが、逆回りとし、両崖山からの下山途中で西渓園へと降りるルートとした。

 コース全般良く整備されており、各所に下山するルートも新旧の導標があって市街地の里山らしさが感じられた。
 天狗山の山頂はベンチが多数設置されていて格好のランチスポットだ。今日は予報以上に風が強かったが、東向きの場所に陣取ってぽかぽか陽気で食べる昼飯は最高。

 お目当ての西渓園は、既に少し散り始めているのであろうか、あるいはもともと花数が多くないのか。いずれにしても控えめな感じではあったが、文字通り『山あい』に咲く梅園の不思議さと綺麗さというのが混在する魅力があった。

常念寺脇のハイキングコースへと入る

庚申塚がひなたぼっこ

少し登ると足利百名山の板 山名は・・・消えていて読めない

展望岩(富士見岩)より渡良瀬川を望む

そして天狗山へ

両崖山からの下山路、これから向かう西渓園の梅園

肉眼の感動も全然伝わらず カメラの解像度がもっと欲しいね

青い空と山と

自然っぽいところが良い感じ

出流原弁天池へ寄り道 池の鯉の色彩が微妙に混じる

福寿荘売店であつあつ出来立て 定番のイモフライをいただいた
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古賀志山考



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 天気が周期的に目まぐるしく変わる。そして、忘れた頃に到来する寒気で山の白さは一進一退。
 山行計画もなかなかに難しいものだ。

 本当なら平日に歩きたいところだが、晴れ予報の日曜日。お天道様には敵わない。
 毎日が日曜日である身なら、世間が日曜日でも同じだろうと思い久々に赤岩山でも歩くかなと画策。

 おっとり刀で8時半頃に西登山口の駐車場に着いてみたら既に満車だよ(´Д`)
 新コロ(新型コロナの略)で行き場を失った人々が押し寄せているのか・・・
 などと考えるも、皆さん貴重な休みのレクリエーションなのだ。
 非生産的なプータローは去るべしと考え本日のプランは歩く前から終了。

 まぁ、せっかく支度もしてきたのだからいつも通りに東側から歩きましょ。

 車を森林公園駐車場に廻すと・・・辛うじて10台位残された駐車スペースにありつく。
 次から次へと大量の人達が古賀志山へ向かって出発している。

 さて今日のルートはどうしようかと思案の末、ハイカーが少ないであろう東屋ルート(とNPO法人命名か)を伝って中尾根を登る。

 沢山の人で賑わう古賀志山や御嶽もさることながら、559mP(最近、斑根石山という名になっている)も新コロにとっては油断ならん()  で、回避  ということで鞍掛尾根北上と相成った。

 559から鞍掛尾根に入ると流石に喧噪も一段落して本来の落ち着いた山歩きとなる。


 古賀志山一帯は『NPO法人 古賀志山を守ろう会の方々の尽力により急激に整備が進んでいる。
 汗を流した方々の御苦労には素直に感謝の気持ちがある。現に鞍掛尾根の途中に新調された頑丈な鎖二か所は本当に有難い気持ちで一杯だ。
 しかしながら
、整備された一帯が不幸にも新たなる遭難の機会を創出しているのではと思ったのだ。

 道標も立派に整備された。連動して古賀志山マップも充実している。これまでバリエーションルートで危険を伴う箇所も通常ルートとの差が見いだせなくなっている。もちろん危険な場所には一応注意喚起の文言は添えられてはいる。
 だが、今日の山行で散見されるのは主体性に欠ける次のような人達だ。

 山が好きなお友達と一緒に何回か古賀志山に登った。
 そして最近道標が整備され詳細な地図もある。これで私一人でも歩ける筈。

 というような人が沢山山に入っている。
 本日のルートを歩いて、道標の所で他者に『本当にここを行けば良いのか?』と質問して他人の話を鵜呑みにして進んで行き、思いがけない険しさに難渋して進退窮まる人がいた。そして唖然としたのは『ここはどこですか』と自分に現在地を質問したハイカー。

 自然を相手とする登山という行為は自己責任が全てである。そういう必須な感性を過多な情報が惑わせているという気が自分にはするのだ。
 少なくとも入山する前に自分がどこをどう歩くか、情報が全て失われた時どう行動すべきかという一番大切な心得。
 そんなストイックな気持ちが必要なのかと訝しがるむきもあろう。しかし、全ては行動に窮する事態への恐れからくる自己防衛の本能だと思う。
 自然は自分に決して優しくない。そんな自然と対峙するには最後には自分が決めて自分の運命を受け入れるしかないのではないか。否、そういう窮地に陥らない為にはどうしたら良いかと考え、そして備えるべきなのではないか。

 たかがハイキングと言うかもしれないが、古賀志山界隈でもうっかりすれば命を落とす箇所は幾らでもあるのだ。

 そんな領域に『誰でもOK』的な幻想を抱かせる情報というのは如何なものかというのが自分の意見である。

 他方、無尽蔵なルート開発に山が荒れていく様、そして僅かな情報だけを頼りに無理な歩きの末に遭難するハイカーの多さ。憂慮し対処している『古賀志山を守ろう会』の趣旨には大いに賛同するところだ。

 情報が多いのは良い事だが、そこから何を取捨選択するということは個人の責任である。
 同じようなことが、昨今の新型コロナウィルス騒ぎについても言えるのではなかろうか。 

こんな道標が至る所に展開されているが?

気持ちの良い風景に心が救われる

真新しい板 540よおまえもか

そんな鞍掛尾根をいつまでも見守る山々

鞍掛山の岩コースは所々崩壊
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