小野子三山はキツかった



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 今日登るのは十二ヶ岳、中ノ岳、小野子山。通称、小野子三山と呼ばれている山である。
 高崎や前橋近郊の山域で大きなものは赤城山、榛名山、子持山、そしてこの小野子山なのだが、登り残しのここを歩くとようやく四つの山塊を全て踏んだ事になる。

 昨晩、道の駅から眺めた小野子三山は地形図を見る以上に起伏が激しく、果たしてどの位キツイのか計り知れないものがあるが、さて結果は如何に。

まずは駐車場から奥の林道へ 閉鎖されているが林道は充分走行可能なレベル

 JR小野上温泉駅から細い林道を車で進む。段々と道路状況は険しくなってはくるが、一応舗装は続くので心強い。ナビの案内も途中で途切れ、道が無い所をしばし進むと開けた駐車場に出た。そこだけ異空間のようにぱっと開けている。

20分程歩いた林道終点からいよいよ登山道

 駐車場には数台の車があり既に出発している。また後から来た車からも三人降りて準備を始めている。平日なのにそれなりに人気があるようだ。

 カラーコーンで閉鎖された林道へと進む。路面が荒れているので走行不可とあったが、実際に終点まで歩いた感じでは走行に支障無しと思えた。特に四駆車やオフロードバイクなら余裕で通行できる。まぁ他にも通したく無い理由はあるかもしれないが。

植林帯を超えると明るい自然林の穏やかな登り

 登山口からの序盤は丁寧に整備された植林帯を行く。程なく自然林に切り替わるが依然勾配は緩く楽な登りだ。この後のアップダウン祭りの気配はこの時点で微塵も無し。

幾分登りが急になると見透し台

 斜度が上がり、やっと登山らしくなってくると『見透し台』の道標があり、その少し先にある突端から南側に榛名山、そして背後に十二ヶ岳が美しく紅葉した姿を見ることが出来た。

なるほど、南に榛名山が見透せる

そして背後に十二ヶ岳

 見透し台からはいよいよ本格的な登りになった。
 山頂直下の急登をやり過ごすと360度の眺望が拡がる十二ヶ岳山頂である。印象としては登山口からあっという間であった。

山頂からは360度の大展望

榛名山をアップで

遠く浅間山

谷川連峰が険しく凛々しい

武尊山

奥は袈裟丸山塊 右は子持山

沼田の街を挟み我らが白根山に冠雪

 良く晴れた日には槍や穂高も見えるというが、生憎そちら方面は雲が掛かっていて遠望は効かない。だが、風も無いし気温もじっとしていれば少し寒い程度。充分過ぎる程良いコンディションと贅沢な眺望を得ることが出来た。

中ノ岳は眺望無し

 十二ヶ岳山頂からはそのまま東へ下る。こちらは男坂と呼ばれていて急斜面らしい。
 実際下ってみると物凄い急降下で設置されているロープの助け無くして降りられない程だ。山頂北側を巻くようにして付いている女坂を行っても良かったのだが、女坂は復路にとっておく。

 まだ下るのか、まだ下るのかと緊張の男坂。鞍部まで標高差140mを下る。そこから130m登り返すと眺望の無い通過点のような中ノ岳となる。十二ヶ岳より13m低いだけなのに下って登って結構なアルバイトだ。

 しかし、試練は続く。中ノ岳から鞍部まで再び160m近く下り、そこから更に180m登り返して小野子山というあんばいだ。
 『虹の懸け橋』じゃないけど山頂から山頂に渡っていければ良いのに。ちょっと下るくらいなら許せるけどこれは辛いなぁと文句を言っても仕方ない。黙々と行くのみ。また、当然帰りはこれを逆に辿るというわけだ。

そして終着点の小野子山 いやぁ疲れた疲れた

 苦労の末到達した小野子山の山頂には北側の高山村方面からの登山道もあり、そちら側から登ってきたのではと思われる登山者が数組憩う。

 山頂からの眺望は樹が生い茂っている北側は皆無。東が赤城山、葉っぱ越しの南西に浅間山といったところか。十二ヶ岳の眺望に比べれば明らかに物足りないが、いつも車窓から、そして榛名山側から眺めていた山の頂に立つことが出来た。その充足感が胸に拡がる。

小野子山からは西側に赤城山の眺望が良い

往路を戻る登り返し 正面中ノ岳、左が十二ヶ岳

 往路は単純ピストンルートだから、当然あのきついアップダウンが再び待ち受けている。行きと帰りで見える景色が幾らか違うから、それを楽しみにして頑張って行こう。

中ノ岳より十二ヶ岳を見る

 ようやく中ノ岳まで戻ってきた。ザックを降ろして一息入れ、さぁ出発しようとすると、踏み跡が目に入った。
 とは言っても山頂から20m程先であろうか、そこだけぽっかりと景色が拡がり十二ヶ岳を眺めることが出来る場所があった。眺望は全く無いだろうとばかり思っていたのにこれは儲けものだ。ここは知らずに通過してしまう人は多いだろう。

十二ヶ岳直前より この期に及んで140mの登り返しは終盤の足に辛いぞ

 復路は山頂の北側を巻く女坂を通り再度十二ヶ岳へ。
 確かに男坂は荒々しく強烈であったが、女坂だってなかなかどうしての急登あり。「簡単には通しませんわよ」と言いたげ。

 本日二度目の山頂は、朝、駐車場で後発の三人組や小野子山から逆向きで縦走してきた単独者、そして山頂でドローンを飛ばす男女二人組と結構賑やか。往路に見透し台先の急登区間で追い越した団体さんは流石にもう下山してしまったようだ。

見透し台より少し上にある眺望岩越しに中ノ岳とその奥の十二ヶ岳

蛇行する利根川の向こうに前橋市街地が拡がる

駐車場まで戻って来た 改めてこんな山奥に立派な駐車場がある事に驚きを隠せない

 朝撮るのを忘れた駐車場。
 ここまで来るのに結構心細かった(パジェロミニなんかだと楽しい道だがシャトルではビクビク)故に、奥まった場所にこんなに整備された駐車場があるのにびっくりだ。税金を使って整備されているのだろうか。駐車枠には大型用のものもあったが、しかし途中の道には小型マイクロバスだって入って来れないのだとは思うのだが。

 何はともあれ念願だった小野子三山を無事終える事が出来た。登山道は比較的地味で派手な所こそ無かったが、ちゃんと見せ場もあるし、それに何と言ってもあのアップダウン。これが一番の想い出となった。あの田中陽気さんがテレビの中で「下らないと山は登れないんですよ」と言っていたのを思い出した。レベルが全然違うけど一つの真理を改めて体現した一日でもあった。

概略コースタイム

駐車場発(08:01)-登山口(08:19)-見透し台(08:50)-眺望岩(09:09)-十二ヶ岳(09:21)-
中ノ岳(09:53)-小野子山(10:38)-中ノ岳(11:28)-女坂分岐(11:51)-十二ヶ岳(12:06)-
見透し台(12:42)-登山口(13:04)-駐車場着(13:21)

カシミール3Dデータ

沿面距離:10Km
所要時間:5時間20分

カテゴリー: 群馬県の山, 車中泊の旅   パーマリンク

2 Responses to 小野子三山はキツかった

  1. リンゴ より:

    小野子三山・・・名前だけは聞いたことありますが、自分にとっては馴染みの薄い山。
    特に名だたる群馬の名峰が望める十二ヶ岳は良いですね。

    • まっちゃん より:

      県外者から見る群馬県の山としてはかなり地味な山になると思いますが、
      自分は以前から非常に興味があった山だけに今回は達成感溢れる山行となりました。

      記事にも書きましたがなかなかのアップダウンで、初日からこんなに飛ばしちゃって大丈夫かなと正直不安もありました。
      でも今回の旅は連日の温泉三昧でもあったおかげで毎日元気に歩く事ができました。

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