年頭雑感

 12月はプツンとブログの更新も途絶えてしまい、すっかりネット的には消息を絶った形になってしまった。
 11月の伊豆の旅で多少鋭気を消耗したというのも正直なところだが、一か月間憑りつかれたようにフィットネス通いに傾倒していたのが事実。このコロナ禍のもと甚だ不適切な行動と指摘される可能性が高いが、施設側もいろいろな対策を講じているし利用者側もそれなりの配慮をしている。少なくとも”我々”としてはそれなりの正義を感じてはいるのだ。

 Withコロナの時代、どのように過ごしていくかというのは非常に難しいものがある。ともすれば同調圧力に依存して安心を得るという日本人のお家芸は戦時下を彷彿とさせると自分は思うのだが、果たして極論なのだろうか。

 医療の逼迫ということならば、コロナ以外にも交通事故やらなにやらリスクの中で生きている現代人としては家から一歩も出なければ良いということになるだろう。

 ましてや登山などはリスクの中へ踏み出していく行為なので、いわんやをやということになると思う。山を登る人ならば多少なりともリスクと自己責任ということについて考えていると思うが、Withコロナの時代は登山以外の日常生活でも更に高い自己判断を伴った行動が求められるのではないかと思う。山の中で自分を守るのが自分自身以外に存在しないのと同じように。

 最近リスキーなものとして挙げられるのが熊との遭遇であろう。今までも山に熊がいるのは決して珍しいことではなかった。登山者も彼らの生息域に足を踏み入れるのにそれなりに謙虚な思いで衝突の起こらないように願いかつそのように行動していた。また熊たちも鋭敏に気配を察知してヒトとの衝突を自ら避けてきたのだ。

 ところがどうだろう。昨年報道された熊出没情報は。市街地への相次ぐ出没。年末にも篠井富屋連峰の南端である兜山の麓でも目撃されている。本来なら冬眠に入らなければならないこの時期、それも独立山域である場所に道路や田畑を横切るという彼らにとってはハイレベルのリスクをもってしても移動する熊の覚悟やいかばかりか。そんな「常軌を逸した」熊には絶対出会いたくないと思うのだ。

 昨年の熊の異常出没については、山の食料が無くなり過疎化した山村に生きる道を求めた末に人間社会に慣れた個体が頻発しているという解釈が一般的である。また、熊の生息数全体が増えており本来の生息域で食料獲得競争の負け組、淘汰されなければいけないグループが逃げ場を失い山を下りているのではという見解もある。要は増えすぎているのではという推察である。
 集団で行動する鹿や、やはり個体数の多い猪は害獣駆除の対象となっているが熊は保護対象になっており、管理頭数の見積の分母となる全体生息数の算出を見誤っているのではということである。

 我が栃木県においては栃木県ツキノワグマ管理計画(四期計画)という計画のもとに熊の保護及び駆除について対応していくようだ。気になったのは2020年4月からの五か年計画の中で、管理区域として宇都宮市が含まれていない事だ。しかし、2008年度に宇都宮市で捕獲実績があり、恒常的な生息域として捉えるという検討の余地が残されているという部分を鑑みるに早い段階での計画修正も必要なのではと思ったりする。

 計画の中にも記述があったが、確かに猪と熊を誤認するというのはあり得る話で、そうありたいと思う気持ちに傾くのは正直なところ。だが、未曾有の異常気象が毎年のように記録を更新し続けて災害をもたらし、ついには未知のウィルスに苛まれる日々。人類と対する自然に急速に変化の時代がやってきていると見るのが妥当のように思えるのだ。

 ずいぶん前置きが長くなったが、年末年始にすっかり弛緩してしまったのでせめて腹ごなしにでもと思い立ち森林公園から古賀志山の北登山道を歩いた。富士見峠の北にある伐採された530mPで久々にカップラーメンを食べてコーヒーを飲みたかったのである。

 10時過ぎに森林公園駐車場に着いたので駐車スペースが心配だったが、幾らか空きがあったのでまずは一安心。
 北登山道のピストンだったが、往来する人はなかなか多く、相変わらずの根強い人気を確認した次第だ。

 下山時のことである。登山道から踏み跡の無い場所を探るようにして進んで行く10名位のハイカーに遭遇した。自分も道の無い所を歩く事は好きだが、しっかりと整備された登山道がある場合は敢えて新しい踏み跡を付けないようにしている。その程度の矜持は持ち合わせているつもりだ。

 普段は滅多に山を歩かないようないでたちの人、幼い子供を連れた家族、そんな沢山の登山者の見ている前で敢えて何も無い山肌に踏み込む70歳を過ぎたと思われるようなグループ、とうに分別が効く筈のそんな人たちに”古賀志山探検”を好きになるのも良いが、もっと”登山”を好きになって欲しいと節に思った次第だ。

530mPより今年の初眺望

北東方面 微かに那須がフレームイン

女峰山が厳しい表情
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4 Responses to 年頭雑感

  1. リンゴ より:

    昨年の秋に宇都宮市で子熊が目撃され、その後捕獲されたと言う情報がありましたが・・・
    篠井富屋連峰では年末に目撃されたんですね。
    こちらでも熊の行動範囲が広がって大田原市の佐久山辺りでも目撃情報がありました。
    山奥での食料獲得競争に負けて人里近くに下りてきた熊は怖いらしいですね。
    ところで昨日は古賀志山に行かれていたんですね。
    実は私も冬期トレーニングで天狗鳥屋~鞍掛山辺りを歩いていました。
    今冬は極寒の雪山には中々足が向かず、里山歩きが増えそうです・・・熊には遭遇したくなけど(-_-;)

    • まっちゃん より:

      結局山頂へは行かず、目論見のピークへのピストンのみといった塩梅でした。

      雪山も風が無くて快晴で暖かい日なら是非行きたいのですが、しばらくはそんな甘っちょろい条件にはなかなかならない感じですね(´Д`)

  2. 帆夏&凪ちゃんのG より:

    明けましておめでとうございます。3日古賀志山行かれたんですね。
    大晦日に愛犬を連れて 今市板橋宿の城山へ お弁当食べに登りましたよ。
    城山 地元の人は 年金山と言ってるそうです なるほど それらしき人たちが大勢登ってました。
    私もそれらしき人大勢の一人ですけども(笑)

    4日の日は 自転車で今市七福神めぐりを2時間半かけ のんびりと廻ってきました。寒かった。

    FBで山好きのグループ投稿を見ていますが この時期雪山の美しい写真が多く載っていて
    楽しませてもらっています。雪山いいですね。

    • まっちゃん より:

      あけましておめでとうございます。

      板橋の城山、良いですね。あそこは手軽に登れる割には景色も良くてなおかつ山頂は日溜りぽかぽか。
      自分はまだ年金まであと4年。それまでに食べていけるのか<自分 (;・∀・)

      自転車の人って案外薄着じゃないですか。
      一生懸命漕いでいるときは良さげなんですが、止まると一気に寒そうですね。

      雪山行きたいのですが、自分の技量にある所なんですよね。

      近々雪山ごっこみたいな山行したいなとは思っているのですが、
      このコロナ騒ぎで遠くには行けないのが悩みです。
      現役の方々に怒られてしまいそうな遊び人の悩みなのでしょうがないです。

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