伊豆半島の旅 五日目



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 今日は西伊豆の山に登る。
 西伊豆スカイラインにへばりつくような二座なので、それぞれ車から最短距離で登れば30分もかからず山頂を踏むことが可能だ。だが、流石にそれではつまらない。特に達磨山は登山道から振り返る富士山の姿が秀逸ということもあり、戸田峠からのピストン、そして北側の金冠山もまたピストンというルートにした。

 戸田の市街地から西伊豆スカイラインを走り高度を上げていく。ナビに設定した戸田峠(のはず)に駐車し、支度を整えて裏手の階段を登り始めた。
 階段はすぐに途切れて道が無くなりススキの藪となってしまった。おかしいなぁ、事前情報だとかなりしっかりした登山道が整備されている筈なのだが。コンパスを出しても方角的には間違いない。ままよと少し進んでみると道発見。
(下写真)

 戸田峠が差す方に進んでみると、なんと別な駐車場があるではないか。どうやら先ほど自分が停めたのは霧香峠らしく、僅か数十m先に別な峠があるなんて紛らわしいよ。
 スパッツ持ってこなかったので、朝露藪漕ぎの下半身ずぶ濡れで他の登山者から変な視線を浴びせられることを覚悟するも、僅かな距離。杞憂に終わった。っていうか「ここは戸田峠じゃありません」って掲示して欲しかったゾ。
→お役所の方

 しかし、

 実はWikiで調べると戸田峠の愛称が霧香峠だそうな。(これはこれで紛らわしいが)要は駐車場が二か所に分かれていて、登山者用は上でそちらに達磨山と金冠山への道標がしっかりと設置されているだけの話。道標も見ずに勝手に登ってしまう”たわけ者”が単に自分というオチであった(笑)

戸田峠からが正しい登山道なのだが、この後ろのススキから裏口入山

 情報通り登山道はよく整備されて・・・
 いたが、一部区間は既設の階段を外して新しい木製階段に付け替え工事中の模様。
 地面が丸裸なのは良いが、良い塩梅で水分を含んだ粘土質、かつ妙に平らなので滑りやすい。斜度が上がってくると難儀して脇のトラロープのお助け求むだよ。下りは気を抜くとすってんころりんでケツが真っ黒けパターンだぞ。

階段敷設の整備中 粘土っぽい土が露出しているので滑りやすい(結構斜度あるので大変)

高度を上げていくと、眼下に戸田漁港が綺麗に見えた 昨晩はあそこに泊まった

評判通り 振り向くと富士山が良い形 もうちょっとガスが無ければなぁ

一旦登り詰めたところが通過点の小達磨山 眺望はゼロ

小達磨山から一旦下り 西伊豆スカイラインに接合して正面の達磨山へ 東から西へとガスが流れていく

 西伊豆スカイラインから達磨山への最後の登りは背の低い笹原の中に作られた登山道を景色よく登っていく・・・筈だったが、ガスが下から次へ次へと流れてくる。まるで意地悪をするように、自分が進めば進むほど追いかけてくるガスが濃くなってくる。

達磨山の山頂もガスに覆われていた

それでも北側にはガスの切れ間から秀峰富士山を望むことが出来た

 程よく流れる汗も、立ち止まる山頂では徐々に冷たくなってくる。伊豆は本当に暖かいと実感したここ数日であったが、やはり標高の高い場所はしっかりと冷たい冬の空気が支配する世界。下から登ってくるガスも衰える様子はない。早々に山頂を切り上げることにした。

 復路は同じ道のピストンだが、ちょっと気になったのが790.5m三角点。
 調べると、点名:石原沢 三等三角点である。
 すぐそばを歩いていて素通りももったいないので登山道を外させていただき探索。GPSの示すジャストの場所に到達しても石が見つからない、おかしいなぁとぐるぐる探していると、あった!草に隠れそうで見つけ辛かったよ。

 静岡県ハイカーは三角点には興味ないようでオリジナルの山名の板が付くとかそいうことは無し。いや、むしろそういうのがあるのは栃木県くらいなのかなと最近は思ってたりするが、実際のところはどうなのだろうね。そういえば、達磨山は一等三角点だったのに標石見るの忘れてきちゃった(;´∀`)

復路の790.5m三角点を探索

やっと見つけた

 戸田峠(というか登山者用駐車場)まで戻り、お次は金冠山ピストン。こちらは距離も近い。
 しっかり道標の示す通り(笑)進む。序盤は舗装された管理道路歩き。

戸田峠より金冠山に向かう 電波中継所の管理道路

舗装路が終わったら残り300mが登山道? らしかったのは最後の150mくらいかな

 山頂へ到達すると、伊豆半島の付け根と駿河湾が入り組んだ景色が堂々と拡がる。そしてその向こうに富士山。
 なかなかの絶景ではないか。先客の賑やかな女性グループが達磨山に向けて出発した後の静かな山頂で、しばし好眺望を堪能した。やはり海なし県の栃木県民にとって海を見下ろす風景って素敵だなぁ。

伊豆半島の付け根と駿河湾 右端が内浦湾

内浦湾にぽっかり浮かぶのは淡島

こちらは戸田漁港方面

 そろそろ下山という頃に山頂へ登ってきたご夫婦としばし会話する。
 自分は比較的人と話す事が少ない方であるが、流石に一人きりの車中泊が続くと人恋しくなったのか、お二人も結構な山好きらしく、伊豆の山の事とかとりとめのない話にしばらくお付き合いいただいた。

戸田峠と勘違いして駐車した場所 霧香峠であった 金冠山からの下山途中で撮影

 いつもはトイレを利用して着替えるのだが、今日は何も無い駐車場の我が車の影で着替える。まぁ往来する車も殆ど無いし、自分のパンツ姿を見られても構わないが、変質者が居たなんて事案報告されちゃたまらないので素早く迅速に!

 西伊豆スカイラインを南下するのも興味があったが、それは次回のお楽しみにとっておき、戸田漁港で昼飯としようじゃないか。
 今回の外食は昨日の松崎漁港の爆盛り天ぷらに次ぐ二回目だが、今日はあっさりといただきたいところ。
 食べログ検索上位の「の一食堂」へ。

 推しは戸田漁港の特産高足カニらしい。他にも観光客向けのメニューが並ぶが、今日は平日なので日替わりA定食がアジのたたきで税込み1000円ポッキリ。こりゃ安いやということで早速注文した。地元の人もリーズナブルな定食狙いで結構な繁盛ぶりだ。

 待つことしばし、勢いのある姿にお造りされたアジを口に運ぶ。たたきといっても普段我々が口にする包丁で徹底的に身を切ったものとは違い、感覚的にはほぼ刺身。新鮮な身がコリコリとしていて魚の持つ味の力を実感出来る。実に絶品だ。海老出汁の効いた味噌汁もまた美味い。

戸田漁港「の一食堂」で食事 今日はアジのたたきだ

 車に戻る前に戸田漁港を眺めて一休み。先ほど山の上から此処を見下ろしていたのが不思議。
 湾の向こうに見える駿河湾の対岸の山を見ていると、もうちょっとのんびり滞在したいとという気持ちにさえなる。
 繰り返すけど、西伊豆って本当に良い所だなぁと自分は感じた。

食後に戸田漁港を眺める

 戸田漁港を後にすると、県道17号で海沿いの道を伊豆半島の付け根へと北上する。
 いくつかあるビューポイントのうちの一つ、「煌めきの丘」から見る富士山はなかなか素晴らしい。
 雲が無く空気が綺麗な真冬は最高なのかな。でもその時期は寒いので車中泊は無理かな。
 なんて、思いを巡らす。

富士山ビューポイントの一つ「煌めきの丘」より

眼下の明神池は入り江が湾口を閉ざされて出来た珍しい「海跡湖(かいせきこ)」ということだ

流石伊豆 ミカンの木はあちこちで見ることが出来る

 伊豆半島の北西端、大瀬崎へ到達。
 大瀬崎を見渡す箇所も富士山ビューポイントとなっているが、生憎山頂の左端の一部が見えるだけで下は殆ど雲に覆われてしまった。大瀬崎の先端まで行こうとも思ったが、何やら有料駐車場あり、その先はいかにも何も無さそうだったので今回はパス。

大瀬崎と富士山 定番のビューポイントらしいが、富士山は頭のほんの一部分しか見えなかった

 名残惜しいが、これで伊豆半島とはお別れだ。
 海沿いの県道17号をどこまでも走り、沼津市街地から長岡へと進むともう海は無い。
 この旅で散々世話になったマックスバリューで今宵の食料を調達して箱根へと向かう。

 薄暮の頃、すっかり人の姿がまばらになった芦ノ湖畔を横目に、今日の車中泊地である「箱根ビジターセンター」へと到着。
 設営も済み、少し早い時間の夕食をとり終わった頃に外を見渡すと、ビジターセンターの職員が帰った後の駐車場は我が車一台のみ。静かな、そして寂しく、また名残惜しい旅の最後の夜ががやってくる。

内浦湾より見る箱根の山 雲が懸かっていた

概略コースタイム

霧香峠駐車場発(08:29)-登山道へ合流(08:33)-小達磨山(09:04)-達磨山(09:36)-小達磨山(10:11)-
790.5m三角点(10:33)-戸田峠(10:41)-金冠山(10:55)-休憩(00:00)-行動再開(11:19)-霧香峠駐車場着(11:30)

カシミール3Dデータ

沿面距離:6.2Km
所要時間:3時間1分

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