9年ぶりの中禅寺湖南稜



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --
※当コースには不明瞭な登山道が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。

社山の過去の記事
    2019年02月17日  今シーズン初の雪歩き、相変わらず絶景の社山
    2013年11月23日  中禅寺湖、大日尾根 上野島ルートで社山
    2011年09月16日  中禅寺湖南稜を歩く
    2009年10月18日  中禅寺湖の展望台、社山

 社山に登ると西側に開ける広大な稜線が視界に飛び込んでくる。
 延々と続くあの稜線に足を踏み出したいという願望は山好きな人なら違わず抱くものであろう。
 九年前の九月に自分もそんな思いに駆られてこの稜線を歩いた。もちろんその素晴らしさに感動して再び訪れたいという気持ちは折に触れ蘇ってくるのである。

 だが、暑い夏に2000mに満たないカンカン照りの稜線歩きはキツイだろうし、真冬は社山まで行くのが精いっぱいだろう。やはり秋か春だなということになる。前回歩いた時は木々がまだ青々とした頃だったので、是非紅葉の時期にと思っていたのだ。

 天気予報にまた悩まされた。28日は曇り優勢風微風、29日は晴れ優勢風強風。稜線歩きを考えると28日だな。

目覚めの社山

4日前と比べるとかなり紅葉が進んだようだ

おはよう 八丁出島

 中三日で奥日光の紅葉を楽しめるなんてこれはちょっとした贅沢だな。正確には先週の那須から一週間で三回山を歩いたことになるのだから、プータローの面目躍起というところか。まぁとにかく行ける時に行きましょ。

湖畔周遊路も今が真っ盛り

 阿世潟でカヤックを操る人達を横目にして山道を登る。今日は長丁場だからピッチ抑え目でゆっくりと体力温存で行くべし。
 辿り着いた阿世潟峠からは、足尾の方角の山肌に咲くようにちりばめられた紅葉で一服。光はいま一つ少ないが素晴らしい色彩だ。

阿世潟峠から足尾方面

 比較的早い時間なので社山の登りから振り返る中禅寺湖の絶景は精彩にかける。南岸にはまだ充分に陽光が届いていないのだ。

高度を上げて振り返る 南岸に日差しはまだ届かない

あと一息でまずは社山

黒檜岳まで続くこの稜線を越えていく

社山直下の崩落地 ここに落ちたら阿世潟まで一直線

行く先にガスが出てきたぞ

こちら側も激しく痛んでいる

登り返して稜線に出る 九年前に見たこの道標は記憶にしっかり残っている

あの高みを超えてどこまでも

鼻歌交じりの天空回廊

どこまでも続くよ

振り返る社山

大夫近づいてきたけど黒檜岳まだまだ先

このアングルの中禅寺湖はここからしか見られない

ガスが濃くなってきたのは残念

でも・・・ガスの稜線もまた一興かな

しかし、中禅寺湖側は相変わらず好天気で紅葉が映えている

稜線を超えるとガスは文字通り霧散

平坦地を通過

 途中、1816mP通過時に踏み跡に惑わされてコースアウトしてしまった失敗は今回もしっかり繰り返す。
 前回より深い所まで廻りこんでしまって、もっと早く稜線に登り上げていれば良かったのだろうが、まぁ目の前の斜面を上がるだけさと朝露に濡れる笹の斜面を強登。
 そんな訳でそろそろ休憩しないと後半の黒檜岳下りでバテちゃう。南から稜線に噴き上げるガスの勢いは一進一退だが途切れることは無さそうだ。稜線散歩もあと僅かだ。気持ちの良い1926mPで休憩とした。

もうすぐ1926mP 休憩しよう

1926mPより大平山

ガスが薄くなると一瞬雲海のような景色

ここを直進すれば大平山だが今日はパス

黒木の森に突入 ここからは道が極端に不明瞭になり徹底的に目印を追う

前回も踏んだ黒檜岳山頂 眺望も何も無し しかしここは東峰であった

 山名板から更に西に沢山テープがある。この先にあるシゲト山は黒檜岳に輪をかけたように何も無い山頂らしい。更にその先の三俣山から密藪の県境尾根を目指す猛者の通過するのがシゲト山だと思っていたのだが、いったいどうゆう事か。
 改めて地形図を眺めると地形図に山名の記入がある黒檜岳はこの先にあるようだ。先に進んで行くと・・・

こちらが約180m離れた西峰 黒檜岳は双耳峰だったのだ

 黒檜岳から中禅寺湖畔への下山路は九年前にも随分荒れていた記憶があるが、今回歩いて更に荒廃が進んでいるのを感じた。途中のシャクナゲ群生目当てに春に訪れる人くらいしか歩く人が居ないのではと思う。

 とにかく油断しているとすぐにルートをロストしてしまう。木に打ち付けられている二色のプレートを追うのが基本だが、脱落しているものも多く、赤テープ、青テープ、その他何らか引っかけてあるものでも何か人造物を追いかけながらのルートファイディングとなる。道型は濃い時もあれば落ち葉ですっかり隠されている場合もあるのでとにかく気が抜けない。場合によっては獣道なのかと疑いたくなる場合も。
 痩せた道のトラバースなどは神経を遣う。鹿沼あたりの藪尾根なら稜線キープで降りても良いが、このエリアはそれは危険すぎる。山腹をどこまでもぐるぐると辿って行く登山道を正確に追う為にはGPSに山レコのトラックログを落として確認しながら行くことを強くお勧めする。

鬱蒼とした下山路だから樹間から見える景色が目に眩しい

なおも高度を下げると紅葉たけなわ

そしてようやく中禅寺湖へ着地

湖岸も良い色づきだ

鮮やかさが目に沁みる

奥日光の秋の輝きを堪能

 千手ヶ浜から立木観音への遊覧船で一気に車の元へ帰るつもりであったが、コロナの影響で千手ヶ浜発着の便は無いということだ。九年前と同じ、無公害バス、東武バスと乗り継ぎ帰る事となった。

 前回と比べると疲れが幾らか軽いような気持ちもするが、ロングを歩いた達成感は同じ。体が効くうちにあと何回歩く事が出来るのだろう。人生の秋が去り冬が訪れる前に再訪したいものだ。

概略コースタイム

歌ヶ浜駐車場発(05:53)-阿世潟(06:58)-阿世潟峠(07:17)-社山(08:35)-社山崩落地(08:52)-
1792mP(09:17)-1816mP(09:55)-1926mP(10:35)-昼食休憩-行動再開(11:10)-
黒檜岳東峰(11:40)-黒檜岳西峰(11:48)-1802m地点(12:28)-千手堂(13:37)-低公害バスのバス停(14:10)

カシミール3Dデータ

沿面距離:16.7Km

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4 Responses to 9年ぶりの中禅寺湖南稜

  1. リンゴ より:

    これは中禅寺湖一周よりもきついですね。
    自分は眺めるだけの黒檜岳への笹の稜線はやっぱり素晴らしい。
    大日尾根もいつかは歩きたいと思っているところです。

    • まっちゃん より:

      社山~黒檜岳間は見た目ほど標高差が無く、千手ヶ浜がゴールということを考えれば、北岸も地味にアップダウンが続くガチ一周のほうがキツイのではと思います。
      来春にシロヤシオかシャクナゲの時期にガチ一周を自分も歩きたいなと思っています。

      社山は松ヶ崎からの藪ルートもあるのですが、こちらは屈強シャクナゲと熊の痕跡濃厚で、ちょっとビビります(笑)

  2. 野球親爺 より:

    中禅寺湖南岸尾根の歩きは気持ちよさそうですね。紅葉もきれいです。
    黒檜岳の西峰は知らないとスルーしてしまいがちです。
    山名板のある所の少し先に雨量計がありませんでしたか?
    そこから白根山などが枝越しに以前は見えたと思いますが、5年ほど前なので今はどうでしょう。
    また歩きたくなりました。

    • まっちゃん より:

      黒檜岳の西峰の先の雨量計から白根山が見える眺望地点があったのですね。
      なぁ~にも無い黒檜岳故に見落としたのは残念でした。
      西峰を見た時点で”終了”してしまって、少しは先に行くべきでした。
      本当はシゲト山もと思っていたのですが、帰りに標高差200mの登り返しもちょっと辛いなぁと思ってパスしちゃいましたが、これで次回の宿題となりました。

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