八丁出島の真実



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

半月山の過去の記事
    2017年05月20日  案外疲れた半月山
    2015年03月15日  今季最後の雪山
    2007年09月16日  半月山から茶の木平まで

 水曜日の那須は天気もイマイチだったが天気予報を見ると週末はワンチャンス。
 今度は紅葉の見頃も保証されている中禅寺湖畔で行こうじゃないか。

 が、最大の問題は土曜日であるということだ。
 日曜は気圧配置的に強風が吹き荒れる予報なので、はなから除外だが風もまだ弱い土曜日は悩みどころだ。
 なんといっても渋滞と混雑。
 まぁ登山だから混雑はしれたものだろうが渋滞が何よりも怖い。

 更にこちらも心配な駐車場の確保である。
 結局夜中の2時半に出発して3時半に歌ヶ浜駐車場に着いたが既にほぼ満車状態。
 皆さん車中泊が殆どの様子だ。そういえば今市の道の駅ニコニコ本陣も道路脇迄満車状態だった。

 さて、時間はまだ早しと持ち込んだ銀マットとシュラフで仮眠をと思い横になるが、まだ夜更けというのにどこかの車で愚図った子供の泣き声、社外で声高に話す人、そして次から次へと駐車場にやってきては満車で別な場所を探す車の数々。まぁ、横になって体を休めれば良いでしょ。

 日が昇る頃にちょっとガスが出てきたが、朝食を摂っている間に晴れ間が広がってきた。予報通り少し風はあるがまずまずの登山日より。さて出発しよう。 

雲影と朝の光が織り成す不思議な景色

湖畔周遊路も良い感じに

八丁出島と社山

水鳥がアクセント

もう少し光が欲しかったがなかなか絢爛

 さて、今日の核心部は懸案だった八丁出島探索である。
 湖岸のこの道を通るとき、いつもあの先はどうなっているのだろうと思いながら歩いていた。
 ついでに歩くには少し面倒な気持ちも手伝っていつも通り過ごしていたのだ。

 ところがリンゴさんが先日中禅寺湖一週を歩いた際にそこに行かれたという記事を見て、自分のネタ帳の中からポンと飛び出してきたのである。
 本当は先週あたりから錦秋の中禅寺湖一週をと考えていたのだが、帰りの時間が遅くなり渋滞地獄に嵌るのがいやという理由で決めかねていた。次案は社山から黒檜岳稜線歩きであったが、思いがけない八丁出島に軍配が上がったのである。

 紅葉たけなわの連休に混雑必至のいろは坂往来を伴うのだから流石に八丁出島だけではコスパが悪かろうと、上からも八丁出島を見てやろうかというルートとなったのだ。

懸案の八丁出島内部へと踏み入れる

 周遊道を離れ基部から薄暗い内部へと進むと中央部は小高くなっているので歩きにくそうである。とりあえず東側を廻りこむようにして進む。時折明るい紅葉と湖面が顔を覗かす。遠くから見た美しさの中に今居るのかと思うと不思議な高揚感がある。

外から見える艶やかな紅葉

半島の中心部にも綺麗な所があった

 先端部に到達すると石組の跡と苔むした柱が横たわっている。何か人造物があったようである。
 さらにその先の石段を下りた先が寺ケ崎の湖岸であった。
 後刻調べてみると、寺ケ崎は霊場であり立木観音堂の敷地だということだ。恐らくこの場所にはお堂か何かがあって、立木観音から舟でやってきて上陸したのだろうか。特に立ち入りを禁じる掲示もなかったので、ずけずけと立ち入ってしまったのも申し訳ない気がするが、自分としては長年の留飲が下がった思いだ。

そして先端部は何やら遺構あり

寺ケ崎より男体山と対峙

英国大使館跡イタリア大使館跡が対岸に見える

大日崎

湖岸から遺構の石段を登る

 八丁出島探索を終え、次なる目的地は半月山展望台。
 狸窪までちょい戻ってジグザグの登山道に汗を絞られる。半月峠に登り上げると吹く風の冷たさに思わずブルブル。
 だが風の冷たさを跳ね返すような急登で再び汗だくになる。振り返ると社山とその先の稜線が堂々と横たわり『いつでも来いよ』と誘っている。

社山から黒檜岳への稜線 近々再訪したいと熱望

 そしてようやく半月山展望台へ。

 !・・・

 何が驚きかって、展望待ち行列じゃないですか。
 山の中で何かに並ぶという経験が無かった自分には衝撃的。
 それに、密ですよ密! 思わずザックからマスクを取り出した(*´Д`)
 結局待つこと15分にしてようやくデッキの撮影ポイントにありつくことが出来た。

 このポイントからの写真は多数見るが、こうやって自分の一枚を見てみるとつくづくいい加減に撮っているなという実感がひしひしと湧いてくる。でも、あの混雑状況で長時間占有して撮影すれば非難ごうごうは火を見るより明らか。

 中には三脚をどっしり構えて撮影にいそしんでいる方も居たが、ちょっと感性を疑いたくもなる。規制などがあるわけでもないので基本的には自由だが、ああいうパブリックな場所では他人への気遣いというものが少しは欲しいと痛感したのだ。

半月山展望台からの眺め 構図が下手くそ(´Д`)

 まぁ何はともあれ、つい先ほどまであの先端部に居たのだという自己満足感も手伝って、『良い風景』を見ることが出来た。

撮るの難しいぞ 八丁出島

 展望台を後にして山名板だけの静かな半月山を通過して北東へと高度を下げる。
 中禅寺湖展望台駐車場で車道と交わるが、この先の狸山は越えていっても眺望は無い事を知っていたので今回は体力温存でしばしの車道歩き。

 だが、この車道歩きが意外と良かった。
 向かい側の足尾の山並や手前に拡がる谷の紅葉の美しさにたびたび足を止めてカメラを向ける。車で走ってもただ通過するだけだから、ここを歩くというのは案外素晴らしいことだと思った。

黄葉も鮮やか

薬師岳の向こうに雲海

形の良い雲と

 狸山から降りて来た登山道が車道と交わった箇所から、茶ノ木平に向かう山道へ再び自分も足を踏み出す。
 登り出してすぐの所にある展望台は我がお気に入りのポイントでもある。今日の食事はここと決めていたのだ。

茶ノ木平ルートの入り口にある展望台から

スカイラインが山腹を縫うようにして走る

 昼飯のあとの急登はキツイ。そういえば13年前に同じコースを初めて歩いた時は無謀にも阿世潟峠からスタートという無駄に長いルートだった。体力を顧みないコース取りゆえに狸山への登りでふくらはぎが激しく攣って暫く座り込んだ記憶が残っている。
 あの時に味わった茶ノ木平へのこのキツイ登りはもはや拷問としか思えなかった。今回もキツイのは同じだが、無理をしない歩き方が少しは身に付いたようである。

茶ノ木平への登り区間で最後に見えた八丁出島

 茶ノ木平からの下りは、陽のあまり差し込まない北側なので紅葉・黄葉は地味。だがそんな中ににもたまにはっとするような美しい木があったりする。半月山の喧騒が嘘のような静かなこのルートを最後に選んで良かったなと思った。

 で、帰りの渋滞である。
 歌ヶ浜駐車場を13時半に出発。いろは坂の前半の下りはスイスイ。オヤっと思っていたら途中から牛歩状態になり結局神橋に着いたのが15時。なんと1時間半かかったのだ。この間も対向車線はのろのろの連続で中禅寺湖を目指す車が延々と続いている。いやはやである。
 その後、今市の道の駅に入る車列並びが影響して15時半に今市通過。そのあとも局所的な渋滞があって結局自宅まで3時間かかった。朝は自宅から歌ヶ浜まで1時間で到着したがこれはあくまで深夜のこと。昼間なら普通2時間弱といったところだが、やはりこの時期の日光は宇都宮界隈の住民にとっては容易ならざるエリアなのである。

概略コースタイム

歌ヶ浜駐車場発(06:58)-八丁出島突端(寺ヶ崎)(08:01)-狸窪(08:23)-半月峠(09:09)-半月山展望台(09:36)-
半月山(09:58)-スカイライン接合(10:33)-車道から登山道へ復帰(10:56)-展望台(10:57)-昼食休憩-
行動再開(11:37)-茶ノ木平(12:00)-中宮祠登山口(12:53)-歌ヶ浜駐車場着(13:10)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13.8Km
所要時間:6時間12分

カテゴリー: 日光の山   パーマリンク

2 Responses to 八丁出島の真実

  1. リンゴ より:

    八丁出島の突端まで歩けるのは以前から知ってはいましたが、今回いい機会を得て実行することが出来ました。
    それにしても展望台の混雑は異常ですね。
    アングルを決めながらじっくり撮影するのは無理だったでしょう。
    紅葉は僅か数日間で随分進んだように見ます。

    • まっちゃん より:

      八丁出島はまさにリンゴさんの訪問に背中を押されたようなものです。
      行きは東岸、帰りは西岸を歩きましたが、特に東岸の急斜面トラバース区間は最近歩いた人がいるなとはっきりわかるものでした(*^-^*)

      展望台は・・・
      山の中で待ち行列というのは初めてでびっくり。
      でもアルプスなどのメジャーな山だと通過待ちなんてのもあるそうな。
      半月山展望台は直下の駐車場からクイックアクセスする人も多いので余計なのかもしれませんね。

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