北八ヶ岳方面 最終日 飯盛山



-- 『AQUOS SENSE With GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 最後の車中泊地については随分悩んだのだが、やはり標高が2000m近い所のほうが涼しさが確約されているので、当初計画していた道の駅をやめて麦草峠へ変更した。

 麦草峠は、昨日歩いた北横岳より縞枯山・茶臼山と南下して下山した車道に位置し、北八ヶ岳と南八ヶ岳を分断する峠である。
 縞枯山あたりを中心にして円を描いた場合、南八ヶ岳ロープウェイ山麓駅とほぼ同一円弧に存在する箇所になる。すなわち標高の高い所を求めて周囲を徘徊するような結果となった。
 標高が2116mと、今回の旅の車中泊地の最高標高だけに涼しさもひとしお。日没前に既に20度を割って本格的に寒さ対策を講じる快適さであった。
 土日は登山者の車であふれかえ路上駐車必至だというが、流石に平日の夕方はガラガラ。明らかに車中泊とおぼしき車がお互いの車の距離を充分に取ることが出来た。

 明けて翌朝。陽が登る時間になると次々と当日組の登山者が上がってきて、歩き出す熊鈴の音も多くなる。
 車から這い出して周囲を見ると、車中泊組はまだ動き無し。多少の物音御免。かたずけをして自分は今日の飯森山の登山口である平沢峠へ車を走らせた。
 途中、南牧村の7-11で朝飯のサンドウィッチを頬張った。朝食で新鮮な食べ物を口にするのはこの旅で初めてだ。ことさら珍しくもない食べ物なのに感激の味わいだ。やはり不自由は感動の源なのだろう。

 さて、今回の北八ヶ岳方面の旅の締めくくりとして何故エリアの外れにある飯森山を選んだのかである。
 3月に行った千葉車中泊の時、追憶の地である勝浦を訪れたのは小学校の臨海学校。そしてここ、飯森山はやはり小学校の林間学校の想い出の地だったのだ。登山前後の細かい事は覚えていないが、円錐の形の良い山姿と、そこを級友一同体育帽を被って汗を流しながら登っていった時の映像が想い出として強烈に残っている。そんな50年前の記憶をフラッシュバックさせようという感傷だけがなせる最終日の登山計画である。

 北横岳で失敗したカメラの設定を直したつもりが、風景モードにするところをポートレートにしてしまい今日の写真もすべて強力に修正せざるを得なくなった。まったく不注意も甚だしいところ。最終日だけにちょっと締まりの無かったのが残念である。

平沢峠は東より見る八ヶ岳の展望台

本日のハイキングコース しし岩のあるの平沢峠からのピストンだ

 50年前、どういうルートで登ったかは一切記憶に無い。今回は車道から最短距離でアプローチ出来る平沢峠からのピストンとする。コースタイムは往復で1時間50分。朝の涼しいうちに歩ききる丁度良い距離だ。

 序盤、ゆるゆるとした樹林の中を登っていく。朝早い時間とはいえ標高が低いので気温はそれなりに高い。日差しが遮られるのは大いに助かる。
 標高差150m程登り1600mあたりから平坦な稜線を進むと、飯盛山の懐かしい三角錐が目に飛び込んできた。

おぉ 見えてきた見えてきた あれが懐かしの飯盛山

 山頂直下の広場が懐かしい。間違いなくこの広場で弁当を広げた筈だ。早朝、都内の学校を出発しても昼にここへ立つのは時間的には難しいから、恐らく前泊したのだろう。そうすると親が持たせた弁当ということは無いだろう。何を食べたかそんな記憶はまったく残っていないし、今のようにペットボトルなんて無かったから水筒を下げていったのは間違い無いだろう。ましてどんな絵柄の水筒だったなんててんで覚えてないが、ここで昼飯を食べた時の情景と八ヶ岳の堂々たる景色は共に鮮明に記憶に残っているのだ。

懐かしの広場

 そして、半世紀ぶりの山頂。50年前の自分はどんな気持ちでこの景色を見ていたのだろう。
 全ては想い出の彼方。
 さようなら、50年前の自分。感傷的な気持ちに包まれて山頂をあとにした。

約50年ぶりの山頂に立つことが出来た

山頂からの八ヶ岳も凛々しい

富士山も大きく見えた

 復路はルート途中にある平沢山へ寄り道する。
 飯盛山は三角点の無い山頂だが、平沢山は三等三角点を有する。
 山頂からは相変わらず八ヶ岳が良く見える。
 北へ目を転じると宇宙電波観測所のパラボラアンテナが天を衝く姿が見られる。

復路は寄り道して平沢山 三等三角点 点名は「八岳屋」

国立天文台 野辺山宇宙電波観測所

古の道標が残置されていた

最新の道標 距離表示は欲しいところ

 駐車場に戻ると分水嶺を示す表示が掲げられているのに気が付いた。
 ふと下を見ると日本地図の落書きがある。
 『分水嶺』って何?という問いかけに的確に答えた落書きに微笑みを禁じえなかった。

ここが分水嶺だそうだ

遺憾なく説明書きが(笑)

 さぁ、後はひたすら宇都宮を目指して今日も下道200km。
 おっと、その前にプチ観光していきましょう。

JRの最高標高にある野辺山駅に寄り道

何時の日にか電車の旅もしてみたいものだ

 観光客が数えるほどしか居ない野辺山駅。脇にあるお店の清里牛乳ソフトクリームで旅を締めくくった。

 今回の4泊5日車中泊の旅は3月の千葉に比べると基本的に毎日登山という厳しさがあったが、今後計画していく全国行脚プラスご当地名山歩きの基礎的な体験が出来たような気がする。
 ただ、長野県は流石山岳王国なだけに、旅プラス登山というよりもやはり登山に主軸を置いてしまうきらいがある。この県に関しては明白に山に登る為か、観光なのか線引きをして行ったほうが良いのかもしれないと感じた。

概略コースタイム

平沢峠駐車場発(07:40)-飯盛山(08:37)-平沢山(08:58)-平沢峠駐車場着(09:42)

カシミール3Dデータ

沿面距離:4.7Km
所要時間:2時間2分

カテゴリー: 車中泊の旅, 長野県の山   パーマリンク

4 Responses to 北八ヶ岳方面 最終日 飯盛山

  1. リンゴ より:

    なるほど、最後の飯盛山は50年前の思い出の地でしたか。
    カメラの設定ミスは自分もちょいちょいやらかします。
    先月の戦場ヶ原ではやはり気付かずにポートレートモードで撮影。
    修正も面倒なのでそのままUPしましたが・・・
    それと露出補正のミス。撮影時は時々チェックしないとだめですね。

    • まっちゃん より:

      臨海学校の房総鵜原、林間学校の飯盛山。
      これで半世紀シリーズは終わった(笑)わけですが、後は小学校の遠足の高尾山と御岳山。
      そして亡父に連れられて登った奥多摩や秩父の山シリーズが残りますが如何なることやら。

      設定ミスは遠近両用でもかけていれば少しは防げるのでしょうが、自分はどうもあのレンズの不自然さに馴染めないで通常は近眼メガネで過ごしていますので、ついつい見過ごしてしまうのが多いです。
      ファインダー自体は視度調整が出来るので問題なんいですが、液晶がからきし駄目です。

  2. 帆夏ちゃんのG より:

    定年退職  残りの人生 思うがまま。
    体力が続く限り 謳歌してください。 
    健康第一にやりたい事 やっちまいましょう。
    私も 春先には 初恋の人に 札幌まで会いに行ってきましたよ。
    まっちゃんも バイク 登山 孫可愛がり (私と同じだ)頑張りましょう!

    • まっちゃん より:

      いや、なかなか思うがままとまではいかないのですが、
      毎日決まった時間に出社して歯車のような人生からはようやく脱出出来ただけでも充分幸せな日々に感謝しています。

      >初恋の人に 札幌まで会いに行ってきましたよ。
      おぉ!これはまた艶っぽい。
      良いですねぇ。

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