山形の旅

 自主働き方改革! ということで、年休を頂き二泊三日の山形の旅へ。
 関東地方は梅雨入りしてしまったけれど、ぎりぎり東北は入梅前。ピーカンとまではいかなかったが、それなりに安定した天気で楽しむことが出来た三日間であった。

6月9日(一日目)

 蔵王のお釜見物と迷ったが、天気が良くなさそうだったので今回は初めて訪れる立石寺へ。家内は二度目となる。
 山門に『登山口』と掲げられているように、最高地点の奥の院までは標高差150mの階段登りとなる。
 日常生活で歩いていない人には結構な苦行なのだろう。若い人の中にも息を上げながら登っていく姿が散見。
 たまに見られる高齢者の方は流石に気の毒。

山形観光メジャー度一位の山寺へ

 鬱蒼とした樹林の中の石段を詰めていく。途中の蝉塚(静けさや岩に染み入る蝉の声)芭蕉の句碑が休憩ポイントだ。

標高差150mを煩悩を落としながら?登る

 奥の院まで登り切り、少し戻った所にある開山堂。とりわけ目を引く納経堂は立石寺を代表する眺めであろう。

開山堂 左側の納経堂は山内で最も古い建物らしい

 少し奥にある五大堂からの眺めは秀逸。眼下に拡がる風景を眺めれば歌の一句も浮かぶかな?
 いやいやそんな教養はかけらも無し。せめてビールでも飲んで昼寝でもしたいところだが。
 おいおいそれは駄目だよ(*‘∀‘)

五大堂よりの眺めは絶景

眼下の山寺駅から仙山線が走る ミニチュアのようだ

下山終了

雰囲気あるね

 麓のお店で昼食の蕎麦を食べた。山形蕎麦は麺の硬さと甘みの少ないツユが特徴。そして地元の人が愛する大ぶりのゲソ天ぷらに豪快にかじりつきながら食すのが定番であり、過去の出張ではザ・ネイティブな店で食べていた味が自分の中ではデフォルトになっていた。
 それだけに、観光者向けにカスタマイズされた麺の食感とお洒落に小ぶりなゲソ天にちょっとがっかり。

 食後は今晩の温泉宿である蔵王温泉に向かうも時間が少し早かったので途中のかみのやま温泉にある斎藤茂吉記念館へ寄り道して見学。
 高台にあり、遠くの景色も良い。建物の周りも手入れが行き届いており、至近にある奥羽線の『茂吉記念館前駅』まで続く散策路の緑が美しい。敷地内の散策は桜の咲く時期や秋の紅葉もまた良いだろう。いつの日か電車で訪れ、花見酒で一日ぼっと過ごすのも悪くないかもしれない。

かみのやま温泉まで移動

その名もずばり 『茂吉記念館前駅』まで続く散策路 新緑が美しい

 夕方4時には蔵王温泉にある宿に入り、風呂とビール、地元の食材が並んだ夕食と地酒を愉しんだ後はまた風呂。
 白濁した硫黄泉は思いのほかきつくも無く、さりとてしっかりとしたお湯でなかなか好ましい。那須の鹿の湯ようなハードでがっつりしたお湯も良いが、何度も入り直すならこちらのほうが良いかな。

6月10日(ニ日目)

蔵王温泉の朝 清々しい景色もやがて霧で覆われていった

 今日は蔵王温泉郷より山形県を横断して日本海側、鶴岡を経て酒田までの旅である。
 まずは山中の国道を進むと、並走する最上川。蔵王付近はどんよりとした重い空だったが西へ進むうちに青空も見えだす。
 だが強風が吹き荒れていて最上川の川面もさざ波が目立つ。

五月雨を集めて早し 最上川

 昨日に続き寺社仏閣参りが続くが、鶴岡周辺観光で外してはいけないとのことで出羽三山神社参り。
 本当は五重塔側にある隋神門より杉並木の石段で標高差300mを登りお参りするのが正しいらしいが、そこは端折って直近の駐車場から楽々アプローチだ。

出羽三山神社へ

重厚な屋根葺き

湯殿山、月山、羽黒山の三座を頂く神社

境内には小さな社が点在しており様々な神様が祀られている

 一旦車で山を下りて国宝の五重塔を見るべく石段の道を下っていく。杉の大木が居並ぶ石段の道を上り詰めて神社に参るのは確かに気持ちが良いだろう。家内も次回訪れる時は是非歩きたいと思ったようだ。

駐車場より下ってきた(帰りは登り)

樹齢千年以上というから流石に凄い 大きさが伝わらず人を入れて撮らなかったのが悔やまれる

 木立の中にそびえたつ五重の塔。
 古い建物などに特に興味や知識があるわけでもない自分にとっても充分圧倒的な存在感で迫ってくる。
 現在、特別期間で内部に入ることが出来るようになっていたが、むしろ足場が組まれていた後ろ側から至近で見る建物の精緻さに感動。
 建物内部については知識が無いのでなんとも言いようがないが、明治以降に開扉した記録が無いということでマニアの方には大変貴重かもしれない。詳細はサイトを参照願いたい。

そして国宝の五重の塔

間近で見ると精緻さがよくわかる

足場で周りを見ることが出来る 貴重な映像

 五重の塔を後にして近くにある玉川寺へ。
 ”たまがわてら”だとちょっと軽い感じになっちゃうけど、”ぎょくせんじ”と読むのが正解。
 このお寺は端正な庭園が有名で観光スポットになっているが、派手な感じはなく落ち着いた佇まいに好感を感じた。

庭園が美しいと評判の玉川寺(ぎょくせんじ)へ 山門の佇みからして静謐

 建物に入り、よく風の通る座敷を抜けると縁側に揃えられたサンダルを履いて庭園を散策することができる。
 たまたま縁側でお茶を愉しんでいた方が眺めていた視界に、我々がお邪魔したのがいささか申し訳なかったかな。

座敷から縁側へ降り立ち庭園を散策できる

奥手の山側も歩ける  うーーん つくづく写真の腕が悔やまれる もっと感動的な庭だったのだが

 本日最後は、日本海まで走り由良漁港近くにある飛島の白山島へ。
 観光地としてはマイナーな部類だが、ネットで調べていたらたまたま目に入った自分好みのポイント。
 島の上部に白山神社がまつられている。見るからに急峻な感じだからまさか上まで登ることもないだろうと思いながら赤い橋を渡った。

白山島 妖怪が住んでいそうだなぁ

GoogleMapには無いが地理院地図は実線道の橋

 渡りきると周遊道があってぐるりと回ることが出来るようだ。だが流石に夕刻なのでパス。人影もない入り江で北に拉致されかねない雰囲気(年齢制限で解放される可能性あり)なのでとりあえず神社入り口まで行ってみると石段がお待ちかね。
 まさか登るんじゃないんでしょうねと言っていた家内も途中休み休みで登り始める。

挑戦的な階段がお待ちかね 登ってみようじゃないか

振り返った景色 場所によって30度以上も 滑落注意(笑)

標高50m地点に神社あり 海抜0mから登った分だけご利益ありそう

 階段を登り詰めた場所にある神社は最近立て直されたようで比較的新しい。
 裏手にはロープが張られていたが明らかな踏み跡あり。あと標高差20mを登れば海抜70.12mの四等三角点、点名『白山』があるが、今日は家内もいるし流石にこの時間にスニーカーで藪に入るのもためらわれるのでここまでとした。

夕暮れも近いので戻りましょう

 今晩の宿は酒田のビジネスホテル。じゃらんのポイントを使ってツイン一部屋朝食バイキング付きで二名8千円ちょいだからかなりリーズナブル。もっとも、駅前の飲み屋で同じ位の額を使ったからまぁまぁでしょ。
 ハタハタの天ぷらや新鮮な刺身が美味い、地酒も美味いで酒田の夜は更けていく。

6月11日(三日目)

 本日は酒田市内観光のあと、延々と日本海沿岸をドライブして新潟へ。
 新潟から高速使いで宇都宮へ戻る。

 酒田は古くは豪商で栄えた街で名士の屋敷や花街の跡などが残されており、じっくり散歩するのもよいかもしれない。だが今回は時間の都合もあり駆け足で二か所だけ訪れた。

 一か所目は山居倉庫。詳しくはサイトを参照いただきたいが、平日の朝早い時間だけに訪れる人も無く画になる雰囲気がある。倉庫は現役として使用されている。写真は裏手でスッキリした感じだが表側は実際に作業されている方の出入りなどがある。また、朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台になったということもあり、酒田観光で検索すると一位に出てくるスポットだ。

山居倉庫の朝 人が居ないので画になる

 お次は日和山公園にある旧白崎病院跡。
 大正時代に建築され現存する木造洋風建築。酒田大火後市に寄贈されてこの地に移築されたという。

旧白崎病院跡 当時としては白い瀟洒な建物

懐かしい雰囲気の玄関

手術室 隔世の感ありだなぁ

日和山公園にて 灯台の向こうに沈む夕日を眺めることが出来るらしい

 酒田を離れ延々と日本海側をドライブ。途中にある笹川流れなるところでも見て行こうかと進むが、それらしい景勝地看板が見当たらない。どうやら観光船に乗って海から荒々しい海岸の風景を眺めるのが『笹川流れ』観光のようである。
 今更になって調べてみる途中にビューポイントもあったらいしいが、ぼーっと走っていて見過ごしたようだ。まぁ、日本海を堪能出来たからよしとしようじゃないか。

 笹川流れの終端ともいえるあたりで道の駅あり。ここで海鮮丼を頂き日本海ともお別れだ。
 大都会新潟の大きな道を走り抜け、後は会津を超えて宇都宮へ。もうちょっとのんびりゆっくりとしたかったところだが、現役サラリーマンにとっては贅沢な平日の旅となったのである。

笹川流れ・・・ は遊覧船に乗らないと見えない模様

沖に浮かぶ粟島が印象的だった

ウミネコよ 何を思案中?
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山形の旅 への4件のコメント

  1. リンゴ より:

    山寺や出羽三山、とても懐かしく拝見しました。
    もう、かれこれ35~40年前になるでしょうか?
    会社の慰安旅行や家族旅行で訪れた事があります。
    特に山寺の印象的な光景は今でも深く脳裏に刻まれております。
    働き方改革、わが社でも有休取得や残業時間減少などが積極的に勧められています。
    自分は既に第一線を退いているので会社生活を送る上でも余裕があるのですが、働き盛りの若い人たちにとってはどうなのでしょうね?

    • まっちゃん より:

      自分は初めての山寺でしたが、なかなか趣のある所だなと率直に感じました。
      そして・・・
      車中泊放浪の旅の際には、残雪の月山、酒田市内から大きく見えた鳥海山も機会があれば
      是非登りたいと思いました。

      働き方改革。確かに職場によっては難しいものがありますが、少しでも合理化して生産性を上げて
      ということで、結局は経済循環の原動力に戻るという理論なのでしょうが、
      なかなか現実はそううまくいかないもの。
      結局働き盛りの人にしわ寄せがいく可能性は大きいのではと思います。

  2. chikoやん より:

    奥様とのお出かけ記録を見せていただくたびに、母に
    「定年になったらあちこち行こうね~」と言っていた父を
    思い出します。
    きっと元気でいたら、こうやってあちこち出かけてたんだろうなぁ。って。
    出羽三山神社。なんともいい雰囲気ですよね~。
    いろんな神様を祀られた小さなお社とか、杉林の中のの五重塔とか。
    ぜひ再訪したいっ! と思っている場所です。
    私が行った時も、まっちゃん同様の酒田市内の観光を予定してましたが
    あまりのいい天気に母をそそのかして鳥海山の登山口偵察からの
    元橋伏流水に化けてしまいました。(^^;(^^;(^^;
    2泊の旅行なら、時間に余裕をもってあちこち巡れますね~。
    あっ、私は貧乏性なので、あれこれ盛り込んじゃうんだけどね。(^^;

    • まっちゃん より:

      自分の父親も定年後は母親と足繁く旅行に出かけていました。
      車に乗っていなかったのでツアーが殆どでした。
      もともと自然の中に出るのが好きな人でしたが、晩年に認知症になってしまってからは
      ドライブに連れていっても殆ど反応が無かったのが悲しい思い出です。
      母親はどこかに出かけるよりひたすらおしゃべりしてるほうが好き、アウトドアよりインドア
      田舎より都会派なので、口数少ない息子としては相手するのが難しいです(笑)

      出羽三山神社は、次回こそ隋神門から登ってお参りしたいと思っています。

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