5ヶ月ぶりの山行は部活のシゴキ並み!



-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

高原山の過去の記事
    2018年05月18日  鶏頂山敗退なるもシロヤシオロードを満喫
    2018年03月18日  続、今年の釈迦ヶ岳
    2017年02月17日  今年の釈迦ヶ岳
    2016年05月16日  守子神社ルートより権現沢左岸へ周回
    2016年02月16日  冬期釈迦ヶ岳登頂 だが雪は少なくちょっと残念
    2015年10月15日  西平岳を目指して釈迦ヶ岳
    2010年10月10日  大間々より西平岳
    2008年10月08日  紅葉間に合わず!ガスの高原山を歩く
    2007年06月07日  高原山最高峰 釈迦ヶ岳へ登る

 六月の初頭に白根隠山に登って以来山行はご無沙汰だったが、暑さも去り仕事のほうも夏から初秋にかけてのお祭り状態からようやく脱することが出来た。まずは手(足?)初めてのウォーミングアップ。

 那須や日光は平日が自分のものになるまで縁がない。リタイヤまで暫くはお預けとして、地味な所で心に沁みる秋を楽しもうじゃないか、と選んだのが西平岳経由の釈迦ヶ岳であった。どうせなら5月に体力気力切れで敗退した鶏頂山を目指そう。

 鶏頂山を踏むのは今回が二度目となるが、前回は深いガスに包まれた寂しい山頂であっただけに10年越のリベンジである。だが、西平岳経由の長丁場で登った釈迦ヶ岳からの激下り、そして鶏頂山への急登にいささか参りながらぼやきが入る山行にもなった。今これを書いている週の頭、久々に味わうふとももの筋肉痛Max。でも、思い返せばそんな辛さもやはり楽しいのが山登りというものである。

 釈迦ヶ岳開拓の奥から荒れた林道へとパジェロミニを進める。2015年に同じルートを登った時は林道が大雨で崩落し進入できなかったので、守子神社からトラバースしてこちらの登山口に辿り着いたいきさつがあった。今回は通行止めの登山口まで車を進めることが出来た。
 余談だが、思う所あって車の買い替えを決意した。新しい車は楽しみではあるが、パジェロミニのように気軽にどこにでも入っていけるタイプでないのがちょっと残念だ。そんな訳で納車まであと一か月くらいの間、なるべくパジェロミニ好みの所を走ってやろうと思っている。

丁度良い駐車スペース
さぁ、スタート
秋の落とし物


 三年前の西平岳ルートは地形図から読み取れる淡々とした高度上げに半ばビビりながら歩き、思った以上に疲れた記憶がある。だがお隣のよく似た尾根の守子神社ルートを何度か登っているうちに、潜入感はすっかり消えて今回は思った以上に足取りが軽い。まぁ実際バテるんじゃないかと思ってギアを一段落として歩幅などに気を使って歩いたのは事実だが。

見上げれば見事な黄葉
歩き慣れた守子神社からの稜線も美しい
 


 気温は少し低め、立ち止まると幾らか強めの風が寒くも感じるが、暑がりな自分にはシャツの上に薄手のウィンドウブレーカー1枚で充分。やっと山歩きの出来る季節になったなぁと実感する。
 西平岳から先は笹に覆われた登山道となり、先へ進めばの崩落地到達してに視界が一気に拡がる。胸のすく眺望である。

西平岳は相変わらず不愛想
この先笹が多いが道型は問題無し
中岳から釈迦ヶ岳の登り。辛そうだね

西平岳肩の崩落地
鶏頂山の足もとに拡がる裾野
眼下に白い石祠そして鶏頂山全景


 赤い砂礫の地面をよく見ると霜柱が出来ている。北から吹き付ける風で耳が痛い。長居は出来そうもないが、実に爽やかな眺望。このルートで登ってきたかいがあったというものだ。
 崩落地より下り、目の前の中岳に取り付こうとすればまったく信頼出来ないくたびれたトラロープのお出迎え。相変わらずのフィールドアスレチックぶりに思わず笑ってしまう。

石祠より西側日光方面
奥、ミツモチ山
中岳は相変わらずアスレチックゾーン


 木の下のトンネル回廊をくぐるようにして登り詰めた中岳の石祠には古い眼鏡が置かれていた。目に関係する謂れがある山なのかはたまた・・・仔細は謎である。
 中岳から釈迦ヶ岳への下り区間は以前にも増して荒廃したような気がする。ロープはますます古ぼけ、足もとは一層狭くなった感がある。慎重に通過してコルに到着したら、さぁ、一歩一歩焦らず刻みながら高みを目指そうじゃないか。

中岳山頂の石祠 目にご利益ありや
笹をかき分け釈迦ヶ岳への登り
振り返る中岳はいつも凄みがある


 西平岳ルートが終始たった一人だったのに、釈迦ヶ岳の山頂の人の多さといったら相変わらず半端ない。かき分け登ってきた笹でびっしょりとズボンの裾を濡らした自分は一人異端児。急登で息が乱れていたけど、ちょっと大見得張って立ち止まりもせず山頂通過だ。今日のこの余力なら鶏頂山は充分射程だろう。

 大間々方面との分岐から始まる激下りで多数のハイカーが登り返してくる。交差する人全員に問われた。
 「どこに行かれるのですか。この先は鶏頂山ですよ」「その鶏頂山に向かっているのです」というやりとり多数。
 皆さん大間々への下山路と間違えて降りてしまったらしい。急降下区間なのでお気の毒としかいいようがない。

 厳しい下りが終わり、いざ降りてきたところを見上げてみると「あぁあれを帰りに登り返さなきゃならないんだなぁ」とちょっとブルーな気分になった。いやはや、カラ元気もひと段落である。行く先を見上げると鶏頂山にに至る間にコブ一つを越し、更に最後に急登がある。まだまだ一汗絞られそうだ。帰りの体力を考えるとやはり牛歩戦術で更にギアを一段落とすべし。
 最後の急登に喘ぐもようやく到達した5年ぶりの山頂は好眺望で自分を迎えてくれたのが嬉しい。

釈迦ヶ岳山頂はスルーして鶏頂山へ接近中
鶏頂山より釈迦ヶ岳と中岳
中岳と西平岳


 久しぶりのカップラーメンとコーヒー。そして念願叶った眺望をいつまでも楽しんでいたかったが、釈迦ヶ岳に戻る為には厳しい登り返しが待っているのでのんびりはしていられない。

 片付けを始めた頃、山頂神社のほうから物音がしてそのあと低い声で祝詞が聞こえてきた。支度を終えてザックを背負って向かうと、正面の扉が開け放たれた社殿の中には片付けをする若い神主さんが居た。
 「定期的に訪れているのですか」と問うと「年に二回大きなお祭りがありますが、今日はそのうちの一回です」という事らしい。
 お祭りといっても一般的なそれでは無くてあくまで神事としてのお祭りのようだが、貴重な日に巡り合わせたものだ。
 下り始めると神職者の装いの男性が箇所箇所で刈払いをしながら登ってきた。しばらく下るともう一人の男性が刈った笹を片付けながら登ってくる人。二人にはすれ違いざまに「ご苦労さまです」と素直に声をかけると先方も嬉しそうに答える笑顔が印象的であった。恐らく北のスキー場方面の鳥居から神社までのルートを神事に合わせて整備しているのだろう。

 往路あれだけビビっていて心の準備は充分だったのが功を奏したのか、思った程苦労せずに釈迦ヶ岳まで戻ることが出来た。途中で交差したハイカーのほとんどは自分が鶏頂山に向かっていた時の人と一致。皆さん北から登ってきて鶏頂山と釈迦ヶ岳ピストンのルートのようである。

 山で中高年が多いのは今更語ることでもないが、今日の鶏頂山~釈迦ヶ岳は殊更平均年齢が高いような気がした。やっと齢六十に届かんとする自分より一回り以上年上であろう、人生の先達である諸兄諸姉が時に嬌声を上げながら厳しい上り下りをしっかりした足取りでこなしていくのである。そんな姿を見ると、果たして自分はあの歳にあの体力が残っているのかと大いに懐疑的になってしまうものだ。

西平岳の崩落地アップ
今日は鶏頂山神社の祭禮日だそうだ
釈迦ヶ岳へ戻ってきた


 時刻がずれたせいもあり、すっかり人が引いた静かな釈迦ヶ岳。行きはスルーしてしまったが、冬場のようにすっきりした平野部の眺望をしばし楽しんで山頂を後にする。塩谷へ下る道は笹深く、見えない足もとに気を遣わないといけないが、降りていく稜線が一望できる下りの爽快さは秀逸だ。
 今年の冬も登った雪のこのルートに思いを馳せると、尾根の芯を辿ったその時の光景が鮮やかに思い出されてくる。

先ほどまで居た鶏頂山
おなじみ日光連山アップ
守子神社方面へ下る 笹深し


 前山まで下ると、今日は分岐を右へ。釈迦ヶ岳林道終点へ至る下山路である。今回初めて通るルートだ。

冬も良いけどこの時期もこのルート良いね
 
前山から今日はお初のルートで右折


 トラバース区間が実際には地形図に描かれた場所から少し離れていたものの、前半真っすぐ下って、そしてトラバース、再び真っすぐ下って林道へという明快なルート。こちらも歩く人は極端に少ない模様だが、静かな森に包まれたた良いルートで、喧噪の大間々ルートを好まない方にはお勧め度はかなり高い。

豊かな森をトラバース
静かな森が秋一杯に包まれていた
廃林道へ接合して下山終了


 やがて到達した廃林道。車を置いた登山口から続いているこの林道だが、途中に靴幅だけを残して崩落している区間や道路陥没、そしてガケ崩れ箇所あり。オフロードバイクとて往来は無理。唯一可能なのはマウンテンバイクで難所は担ぎで通過といったところだろう。
 道としての使命を終え、今まさに自然に還ろうとしている遺構にも美しい秋が訪れていた。

林道もまた秋色
仕事を終えたカーブミラーが寂しそう
朝登った尾根にも夕方の色が近づく

概略コースタイム

駐車地発(07:29)-1501m(08:36)-西平岳(09:15)-中岳(09:47)-釈迦ヶ岳通過(10:21)-1655m(10:39)-
鶏頂山(11:32)-昼食休憩-行動再開(12:07)-釈迦ヶ岳(13:19)-塩谷に向けて下山(13:31)-前山先の分岐点(14:25)-
廃林道へ接合(15:08)-駐車地着(15:26)

カシミール3Dデータ

沿面距離:12.5Km
累積標高差:(±)1,484 所要時間:7時間57分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

カテゴリー: 塩谷の山   パーマリンク

5ヶ月ぶりの山行は部活のシゴキ並み! への4件のコメント

  1. 野球親爺 より:

    復帰戦にしては長歩き、難なく周回されたようで何よりです。
    これからはまっちゃんさんの季節になりますね。
    今後の山行の報告を楽しみにしております。

    • まっちゃん より:

      これから落葉して山中の見晴らしがよい季節。
      アツアツのカップラーメンやコーヒーがますます美味しくなっていきます。
      実現可能なネタ帳は最近ちょっと枯渇気味ですが、またどこぞか見繕いながら・・・
      と思っています。

  2. リンゴ より:

    山歩きもレポもまっちゃん節全開ですね。
    久し振りに楽しませていただきました。
    鶏頂山~釈迦ヶ岳は北側のスキー場跡からは登ったことがありますが、塩谷町側からはとは考えもつきません。
    また、鶏頂山では珍しい神事にも出くわせて良かったですね。

    • まっちゃん より:

      山もブログも久々だったので、ちょっと突っ走っちゃった感ありで、
      結局月曜火曜と立派な筋肉痛でした。
      会社で階段降りるのが辛くて辛くて(笑)

      自分の平日の那須紅葉は、再来年(来年はまだぎりぎり無理そう)にレポ出来れば
      (先の長い話)と思ってます。

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