ベトナム旅行最終日

8月20日(木)

 旅行もあっという間に最終日。正直、暑さと刺激でいささか疲れたというのが本音でもある。今日は朝8時に旅行会社の現地係員がホテルに迎えに来て、空港に向かいえば後は殆ど一日がかりで日本へ帰国するだけ。帰路も同じチャイナエアラインで台北乗り継ぎだ。旅の勢いでこの3日間は普段よりかなり食べてきたので、胃袋に余裕があまり感じられないのだが、追い打ちをかけるように機内食2回が待ち受けている。それでもしっかり食べてしまうのだから帰ってからの体重計が恐ろしい。

 今日のネタは観光一切無しなので改めてベトナムのバイク事情について詳しく書くことにしよう。

 おっと、その前に、一応旅の終末までの出来事を軽くおさらい。

 空港に着いたら、普通、旅行会社の係員はチェックインまで見届けるものだが、今回の担当は「私達、空港入れません」とか言って帰ってしまった。これじゃお見送りタクシーと同じじゃないか。
 10時50分の便なのに9時になろうとしても未だチェックインカウンターの場所も提示されていない。ホーチミン市空港は案外キャパシティーが小さいようである。
 咄嗟に娘がスマホでオンラインチェックインして席は押さえたが、発券と荷物預けで並ぶカウンターがようやく開始してもこれが遅々として進まず。そして最悪だったのが出国審査。たまたま我が家が並んだ列の審査官が新米らしく、仕事が遅くてなかなか列が進まない。追い打ちをかけるように、何やら問題があって何時までたっても審査が終わらない家族のところでピタッと止まってしまった。先輩審査官が助っ人に来るも依然列は微動だにせず。状況を見て、先輩審査官が一端は列を増やそうとすると、何人かが素早くそちらに並び、白人家族が後ろのほうから速攻でダッシュしてきた。してやったり顔で周囲を一瞥する白人一家のオヤジの得意げな顔が忘れられなかったぜ。

 審査に問題アリ家族の悶着は依然として進捗が無く、増やされた列も一人か二人が通過した後で突然先輩審査官殿が列を閉鎖、ジェスチャーで後ろへ並べと。皆一斉に別の列などに散ったり後ろに並び直したりしたのに白人一家はどうしたかというと、我が家の横にピッタリくっついて、割りこませろ的な雰囲気。気持ちはお互い様で解るのだが、こういう時は向こうも何か言うことがあるだろう!と思い自分も大人げなく頑固に譲らない。

 じりじりと列が進みついに自分達の番になった時、白人オヤジの一歩前に進んで後ろ向きに「sorry」と一言言ってやったさ。結局、家内と娘は白人家族の後ろになったので我が家的には得るものは無かったのだが。

 タイで前日テロがあったりしたので空港もいろいろとナーバスになっていたのかもしれない。搭乗機のフライト時間も遅延したし、また、中継の台湾桃園空港への着陸も滑走路が混雑して遅延。空中で数度旋回していた。
 いざ着陸すれば、乗り継ぎ機の予定フライト時間は過ぎており、追い打ちをかけるように搭乗口の変更があった。空港職員の大声で促されるまま誰もいない搭乗口まで急ぐと、もはや飛行機は出発寸前の雰囲気だ。実際には全ての乗り継ぎ客を乗せるのに暫く時間が掛かったので我々はビリではなかったのだが、かなり焦ったのは事実だった。

 飛行機が滑走路に向けて移動を始めると、機長アナウンスあり。滑走路混雑の為ただいま8機が離陸待ちだって。なるほど、窓越しに滑走路へ向かう飛行機が渋滞よろしく列をなしているのが見える。結局、30分後位にようやくテイクオフ。成田に着陸したのが夜の9時半で、預けていた車を回収し、無事自宅に着いたのが午前様。流石に疲れ果てました。

 さてさて、本題?に戻りバイクのお話。

二日目でタクシーの中からバイクを撮影した動画を紹介したが、

こちらも是非ご覧あれ

動画1  動画2

 ベトナムは本当にバイクが多い。自動車はタクシーとトラック、社有車などが殆どで、同一時間あたりの交通量の搭乗者数を考えると、恐らく9割以上がバイクに乗っているかもしれないと感じだ。

 バイクの種類は殆どがスクーターやホンダのカブあるいは同型モデル。排気量はざっと見たところ概ね125ccクラスだ。メーカーは国際標準と言っても良い、HONDA,YAMAHA,SUZUKIの御三家に加えごくたまにイタリアのVespaが見られた。
 大排気量バイクは1000ccは無いであろう日本製スポーツタイプを一日に数会見かける程度、ハーレーやアメリカンタイプ、オフロード車もまったく見かけない。ただ一台だけ見た白バイは125cc位のアメリカンタイプだが、これじゃ検挙できんだろうに(笑)

 ヘルメットは基本的に皆着用している。中にはノーヘルの人もいるが、一応安全意識として徹底している。ただ、全員半ヘルだった。まぁこれだけ暑いとフルフェースなんかとんでもないし、ジェットヘルでも敬遠されるのは生理的に納得。でも実際事故った時にどうだろうとは思ったが。

 そして何と言っても乗車定員が圧巻だ。下の写真は恐らく家族であろうと見られるが、お父ちゃんの膝に子供を乗せて奥さんが後ろからホールドしている。こんなのは序の口で、小さな子供4人を乗せた5人乗りや、運転手の前に犬が二頭、仁王立ちで走っているバイクとか、そんなのが道を縦横無尽に走り回り、スペースがあれば即割り込みで車線変更をしまくりながら、バイク同士もクラクションを鳴らして走っているのだ。

先頭坊やで三人乗り

 もう一つあり得ないのが後ろの人のお嬢様座りだ。自転車だったらまだ理解の及ぶところだが、それとて前も後ろもなんとなく乗りづらいものだ。短いスカートだと必然的にこういう乗り方になるのだろうが、そこまでして乗るか?乗るならズボンを履かないのか・・・と普通思うわな。写真には撮れなかったが、もっときっちり膝を真横にしている人も居た。下の写真の彼女なんか両手を離している。うーーん凄いとしか言いようが無い。
 後ろに乗っている人は怖くないのかな、運転している人は左コーナーの時にかなり慎重に走らないと後ろの人を落としてしまいそう!

後席がお嬢様座り

 熱帯の国なのに、案外皆さん上着は長袖なのは評価出来る。それから結構目立つのがマスク姿。日本のように使い捨てではなく、お洒落な柄付きのものが若い娘さんなんかに好まれているようだ。排気ガス対策のようである。

 写真には撮れなかったが、首廻りを日焼けから守る為のスカーフのようなものも割りと見られた。また、学校が終わる時間になり街に学生が溢れだすと、子供たちを迎えに来てバイクの後ろへ乗せて帰る姿も大量に目撃。
 ホーチミン市民がどいういうライフサイクルで一日を過ごしているかは定かでないが、どうも彼らは一日中せわしなくバイクであちこち走り回っているように見えた。

長袖ヨシ マスクも?

 ガソリンスタンドも、一台の給油量が少ないので回転率が悪くてさぞや経営難であろうと同情するところだ。

スタンドは大賑わい

 これまで、ベトナム人がルールを守らない社会性の無い人達と断罪しているような書き方に終始してきたが、本当のところは彼らなりのリズムと調和があるだけの話で、たまたま我々日本人から見ると衝撃的なだけなのかもしれない。

 日本でクラクションを鳴らしながら幅寄せや車線変更をしたら、たちどころに怖いお兄さんんの車に停められて一悶着とか、双方喧嘩とか、そんなことを想像する。日本ではそういうことを恒常的にする人はまず基本的に居ないし、やられても面倒を避けるためにやり過ごすのが一般的だろう。
 ところがベトナム人はどうだ。真後ろからパパパパァとクラクションをけたたましく鳴らされても、前を走るバイクの二人乗りは「なぁ~に」と、おっとり刀で後ろを振り向き、クラクションの意図を知ると自らもクラクションを鳴らして割り込みしながら進路変更していく。ある意味、みんな鷹揚なのだ。事故は多いと聞くが、事故処理や救急車の音はついに見聞きすることは無かった。

 かように、暗黙のルールによって形成された社会。がんじがらめのルールーに基づく日本人は、合理性以前にルールを守る事に陶酔しているきらいがあるのかもしれない。大阪に行って思うのは歩道の赤信号を守らない人が多いこと。関東の人間は、たとえ車が来なくても赤信号は待つべきと教えこまれているから、本能的に赤信号は渡ろうとしない。ルール好きは東高西低?

 ルールを守り合い、お互いを尊重しあうのが美徳とする国もあれば、お互い自己主張をし合いながらも平和に生きようとする国もあろう。中にはルールを守らないと叩かれてしまう国などもあるが。
 結局、世界はかように多彩な主義思想の人達がひしめいて形成されているのだから、隣人を理解しようと努力するのは非常に重要なことであるとしみじみ感じたのであった。

 

 最後におまけでGPSのトラックデータを載せておきます。
 今回はガーミンは持っていかず、スマホのGPSと山旅ロガーというアプリで取得した。行きの飛行機は設定がまずくて失敗したので、成田→台湾は帰りに取得。正しくは台湾→成田。

成田→台湾

 台湾→ホーチミンは往路のものだが、帰路は中国の沿岸からより離れて飛行。台湾南端から殆ど台湾の海岸線に沿って飛行していたのが印象的だった。あまり中国に近づくと民間機でもスクランブル発進対象になっちゃうのかな。

台湾→ホーチミン

 そしてホーチミン市内は、スマホをサイドバッグのポケットに収納していたせいか今ひとつ感度が上がらず。自己満足の旅の思い出だと思えば及第でしょう。
 下の画像をクリックするとGoogleMapが開きますが、地図の表示に時間がかかる場合はそのまま暫く待つか、F5キーを押してデータを再読み込みしてみてください。

ホーチミン市内
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ベトナム旅行最終日 への6件のコメント

  1. リンゴ より:

    海外でのエピソードも含め、貴重な体験記を楽しませて頂きました。
    それにしてもこのバイクの数、カオスな交通事情には驚愕です。
    或る意味、一昔前の中国の自転車よりも衝撃的・・・(@_@)

    • まっちゃん より:

      初日、ホテル前で迎えのバスから降りた時、横断歩道を渡ろうとしたらあまりにもバイクの往来が激しくて、
      「これどうやって渡るの」と真剣に思いましたが、三日目頃にはだいぶコツが掴めるようになりました。
      『今渡ってます!』と存在感いっぱいに自己アピールするのが肝心。
      “郷に入っては郷に従え”という諺が見に染みましたが、ホント凄い所です。

  2. ケン坊 より:

    おはようございます。
    ここ数日、まっちゃんのブログをクリックするとグルグルしちゃって
    なかなか見ることができませんでした。原因判らず...
    話を戻し...東南アジアの自転車やバイクの光景は
    テレビなどで目にすることはありますが、バイクが半端じゃ
    無い数ですね~
    GSもバイクに占領されちゃって...異様な光景です。
    御姫様乗り? バイク世界なんでこんな芸当的な乗りも
    日常茶飯事なのでしょうか? 信じられませんが...
    因みにケン坊は、二輪車(自転車以外)には何十年も
    乗ってません>苦<

    • まっちゃん より:

      特にこれといった原因も思いあたらないのですが、グルグルの件、ご迷惑をおかけしました。

      ベトナムは発展途上の国ですが、所得水準が上がってくればやがて車が街に溢れるようになるのでしょうね。10年後位のベトナムをまた見てみたいものです。

  3. 亀三郎 より:

    こんにちは
    まっちゃんのベトナム旅行記を拝見したあと
    届いた旅行社から毎月?届くパンフレットを見たら
    ベトナム
    以前より紹介ツアーが増えてました
    記憶では 1年くらい前は 1ページ2ツアーくらいだったのに
    いまは 3ページ6ツアーへ!!
    人気なんでしょうね 多分
    わたしも だんだん 海外へ行きたくなってきました~~~
    ん、、、でも 山も行きたいぞ!!って、、、どっちやねん 笑
    ま いずれにしても
    いろいろあって しばらく身動きがとれない状況っす (T_T)

    • まっちゃん より:

      経済発展途上のベトナムですが、日本資本の流入が歓迎されているようで、
      そういった意味でもツアーは増えているのだと思います。
      大都市だと治安はかなり良いので、我が家のように飛行機のチケットとホテルのみのオールフリープランで行ったほうが面白いと思います。

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